亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ミニアップル・ショックに乗じて金は戻り高値更新か

2020年02月18日 23時28分41秒 | 金市場
アップル売上高予想に届かない可能性・・・昨年年始のアップル・ショックと比べる分には小粒なのかもしれないが、本日の日本株とりわけ半導体や電子部品関連銘柄には相応のインパクトがあった内容だった。新型コロナウイルスの影響がいよいよ数値化されたことで、リスクとしての認識度が上がることになった。これまでは、どちらにしても騒いでいるのは一時的で、早晩V字回復となり事なきを得るだろうと、沈静化の兆しをいち早く察知して誰よりも早く買いに入るという動きが株式市場で見られていた。連休中に発表されたことで、当然ながら本日の米国株式市場は注目の的となった。

先週は次のリスクオフの波がやって来た時にNY金は1600ドルに向けどこまで上値が取れるかと書き、円建て先物価格の上場来高値更新が続くとしたが、まず国内価格は5600円台に乗ってきた。消費税込みの現物では6100円台となる。次に来るのがNY金の1600ドルトライということに。それにしても先週14日に日経も取り上げていたが、株高を演出している自社株買いの規模は凄まじく。2019年の自社株買いトップが何のことはないアップルで、純利益575憶ドルに対し自社株買いの金額が788憶ドルと利益の1.4倍を当てたと。その結果アップル株は年間80%も上昇し、米国株上昇のけん引役になったと。有望な投資先がなく、自社株をかっていると。ユニコーンバブルも怪しくなっている折に、こうした象徴的な話が出てくるもの興味深い。その話題の会社が新型コロナウイルスの影響を休みの間に語ったが、今夜の米国株式市場はどうなるか。NY金は通常取引入り後に買いが先行しており、株安を読んだ動きとなっている。

どっちにしても、いずれ、株式市場の調整局面入りとともに金は1600ドル台入りで、まずは引値ベースで1月30日の1589.20ドルを抜くことが肝要かと。



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1 コメント

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新型コロナウイルス (ささやか)
2020-02-19 05:39:51
建国70周年の記念式典、習近平総書記の演説に「灰色のサイ」という言葉があったという記事をどこかで見た記憶があります。灰色のサイがわからなかったので検索してみたら「ブラックスワン」に出てくる言葉だとか。最近の新型コロナウイルスの騒動を見ると灰色のサイってこういう時に使う言葉?と思ってしまいます。
高度成長から安定成長への移行は難しい道のり

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