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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

SPDR以外のETFにまとまった売り

2009年10月20日 21時49分26秒 | 金市場
午後からの大阪日帰りで、いま関空で書いている。時間がないので、今朝の市況で書いたものを掲載します。

金価格は午前の早い段階で利益確定の売りに押される形で1050ドル割れに。ただし、買い意欲も旺盛でそこから反転。終盤に掛けて為替市場でのドル安を受けて時間の経過とともにジリジリ上げる展開に。結局NY市場の取引時間帯でのスポット価格は1057.65ドルと前週末比3.5ドル高。取引レンジは1047.15~1058.5ドルとなった。NYコメックスの先物価格は1058.1ドル。現地13時30分時点までのユーロ・ドル相場の高値は1.4965ドル程度。この後にさらにドル安が進む展開に、19日はNYの時間外となるその後の取引で金価格はさらに上昇1060ドルを突破し、スポット価格も一時1065ドル台まで買われている。

ドルインデックス(主要6通貨に対するドル相場)も一時75.18と昨年8月以来の安値となり、金価格を押し上げた形。原油価格の上昇も続いておりWTI原油は79ドル台に乗っている。

金市場以外で筆者の注意を引いたのはNY連銀(米国の12ある地区連邦準備銀行の筆頭)が市中の銀行から債券の売り戻しなどで250億ドルの資金回収を行ったこと(レバースレポ)。以前から試験的に行っているもので引き締めの意図はないとのコメントを発表している。そのとおりだろうが、FRBとしてはインフレ傾向が出るようであれば、いつでも動く用意があるという意思表示と受け止められる。

市場内部では金ETFのひとつでETCセキュリティーズのETFの残が先週末に約50万オンス(15.5トン)が解約されてたが、同銘柄の13%に相当する量となっている。最大銘柄のSPDRゴールド・シェアズの10分の1ほどの規模のETFだが、一度にこれだけの比率の残が減ったのは初めて。高値圏での利益確定の売りか。背景が気になるところ。

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