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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

地政学的要因まで飛び出し戻り高値更新

2013年08月27日 23時24分53秒 | 金市場

総弱気で価格が下げている時は、さして気にもされない、あるいは材料自体が出てこないものだが、順の回転となると後追い的に材料が登場する。登場というよりも、マーケットの参加者が連想ゲームで材料にしてしまう・・・というのが正しいか。

金市場の場合は、NY時間外取引移行後だが、株式市場は取引時間中に開かれたケリー国務長官の記者会見で、米国はシリアが化学兵器を使用したとして、見過ごさず打って出るというスタンスの意思表明をした。シリア側に(以前から)ロシアがついていて、ここにきてスノーデン問題などで米ロ関係がこじれてしまっていることが、話をややこしくしており、株は下げ、金は上げ要因となった。今朝方見た欧米メディアは、すでに攻撃にはトマホークを使うだろうというようなことまで流している。

後は、連邦債務上限問題の浮上。こちらは時間の問題だったので、やっと浮上したかという感じだ。そもそもこの春先に問題になると見られたが、共和党サイドの戦術の転換で先送りされてきた。中間選挙まで1年を残すところで浮上という形。すでに5月19日以降は財務省のやり繰りで財政を切り盛りしているが、主に公務員退職・障害者年金の流用で政府財政を回してきたが、その限界が近づいてきたと。それでも当初は9月末までには上限を引き上げないとまずいとされてきたが、税収の増加などから多少の余裕が生まれ、昨日のジャック・ルー財務長官の話では10月中頃となっていたようだが、議会予算局(CBO)では11月までは大丈夫と見ているらしい。しかし、この手の話は余裕を持って対応するのが常で9月末までには上限を引き上げたいと。この件は、昨年末にホワイトハウスが、そもそも議会の承認など必要なく政権サイドで決められるのが筋だと主張していたと記憶している。いずれにしても、米国財政問題は、以前から金市場の関心事であって、金融政策の行方とは別の材料という位置付けになる。

金価格は1420ドル台に乗ってきたが、リスク‐オフで環境はドル安円高につき円貨ベースでは相殺という流れ。これもよくあるパターン。1423.3ドルを超えて、戻り高値更新となる。その先は1453ドル近辺。


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Unknown (fairlane)
2013-08-28 12:02:08
シリアの毒ガスで1300人死亡と言うのも疑わしい記事ですよね。どこかの施設に押し込んで、そこにガスを流したならありえますが、市街地で毒ガスを散布して死者1300人とはちと考えにくい。そこまでドンピシャで風の向きが決まるものかと。
正規軍なんだから、空軍支援を受けながら地上戦やった方がすべての面で得ですよね

もう最近意図的に記憶喪失になるようにしてます。
こりゃわからん アルゴ取引の後付け材料のようにも見えるし。。

野球も記憶喪失になろうと思っていたんですが、こりゃいけそうですなぁ 新人王とダブルでいただきたいもんです
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