12月に米追加利上げが確実視される中で金市場は、1300ドル手前での落ち着いた動きになっている。この秋口頃までの価格予想では、米国が利上げに向かうのだから金は売られるという弱気予想が本線を占めていた。北朝鮮情勢の緊迫化が増すならこの限りにあらずだが、その可能性も低いだろうと。
ここまでの展開は、金は売られず底堅く推移している。もちろん米税制改革案が株式市場を中心に大歓迎というような形で合意成立などという事態になれば話は別だが、総合的に勘案するならば金も保有しておいたほうがよろしかろうという捉え方が機関投資家の間で広がっているようだ。
売り返しになるが追加利上げが確実視されている12月の連邦公開市場委員会(FOMC)まで2週間余りとなるなか、落ち着いた取引となっているのは、すでに利上げは織り込み済みとなっていることがある。市場の関心は、FOMCでの記者会見としては今回が最後となるイエレン議長の会見に向けられている。ここまでのインフレ率の鈍さを背景にFOMCメンバー間の意見の割れは以前から存在するが、声明文とともに発表される経済見通しについても注目度は高い。つまり金市場の関心は来年以降の利上げ動向に移っているといえる。
今週は次期議長に指名されたパウエルFRB理事に対する承認手続きのためのヒアリングが明日28日(火)に実施される予定。また29日(水)にはイエレンFRB議長の議会証言が予定されている。従来の見解を繰り返すと見られ、無風のイベントとして通過することになりそうだ。
なお先週は、週末にかけて為替市場でユーロ高が目立ちユーロドルは1.19を突破し1.1944ドルと9月22日以来の高値を記録。金市場が反応することで知られるドル指数(DXY)も手元の資料では10月11日以来となる92ポイント台まで低下している。直近の高値は10月27日の95.15だったが、この日にNY金は直近の安値となる1263.80ドルを記録している。
ユーロ高の背景は、連立政権の成立が不首尾に終わったドイツで、メルケル首相と第2党で連立を一度は拒否したドイツ社会民主党(SPD)シュルツ党首が協議すると伝えられたこと。“連立政権成立⇒再選挙なし” を手掛かりとしたユーロ買いが入ったようだ。一方で、このところ発表されるドイツを中心にユーロ圏の経済指標に好調なものが多いことも、基本的にはユーロ高をサポートしていると見られる。このユーロ高の反対側で起きているドル安が金市場に買いを呼び込んでいる。
ここまでの展開は、金は売られず底堅く推移している。もちろん米税制改革案が株式市場を中心に大歓迎というような形で合意成立などという事態になれば話は別だが、総合的に勘案するならば金も保有しておいたほうがよろしかろうという捉え方が機関投資家の間で広がっているようだ。
売り返しになるが追加利上げが確実視されている12月の連邦公開市場委員会(FOMC)まで2週間余りとなるなか、落ち着いた取引となっているのは、すでに利上げは織り込み済みとなっていることがある。市場の関心は、FOMCでの記者会見としては今回が最後となるイエレン議長の会見に向けられている。ここまでのインフレ率の鈍さを背景にFOMCメンバー間の意見の割れは以前から存在するが、声明文とともに発表される経済見通しについても注目度は高い。つまり金市場の関心は来年以降の利上げ動向に移っているといえる。
今週は次期議長に指名されたパウエルFRB理事に対する承認手続きのためのヒアリングが明日28日(火)に実施される予定。また29日(水)にはイエレンFRB議長の議会証言が予定されている。従来の見解を繰り返すと見られ、無風のイベントとして通過することになりそうだ。
なお先週は、週末にかけて為替市場でユーロ高が目立ちユーロドルは1.19を突破し1.1944ドルと9月22日以来の高値を記録。金市場が反応することで知られるドル指数(DXY)も手元の資料では10月11日以来となる92ポイント台まで低下している。直近の高値は10月27日の95.15だったが、この日にNY金は直近の安値となる1263.80ドルを記録している。
ユーロ高の背景は、連立政権の成立が不首尾に終わったドイツで、メルケル首相と第2党で連立を一度は拒否したドイツ社会民主党(SPD)シュルツ党首が協議すると伝えられたこと。“連立政権成立⇒再選挙なし” を手掛かりとしたユーロ買いが入ったようだ。一方で、このところ発表されるドイツを中心にユーロ圏の経済指標に好調なものが多いことも、基本的にはユーロ高をサポートしていると見られる。このユーロ高の反対側で起きているドル安が金市場に買いを呼び込んでいる。