11月30日のNY市場の金価格は大幅上昇。一時1390ドル台に。引き続き欧州の金融不安の広がりが投資家の関心を金市場に集めている。スペインとイタリアとドイツ国債のスプレッド(利回り格差)はユーロ導入以来の最高水準を更新。ユーロは1.3ドルを守れず支持線を破られ1.296どころへ急落。金市場は、ちょうど5月のユーロ危機時のミニ版といった様相を帯びている。つまりドル高の中でも「代替通貨」として買われる展開。欧州債券市場やユーロの動きはかなり投機的様相を帯びてきているので、冷静に見る必要ありかと。
金市場に関してはユーロ圏の動きに目が行きがちだが、欧米勢はこっちにも反応というのが、昨日流れた中国の投信会社「諾安基金管理(ライオンファンド・マネジメント)の話。中国証券監督管理委員会(CSRC)は同社に海外金ETFへの投資を目的としたファンドの設立を認可した。おそらく類似のファンドが増えることだろう。流動性の面でやはり「SPDRゴールド・シェア」が対象銘柄になりそう。