亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

“底堅さ”、“下げ渋り”を感じさせるNY金

2017年10月24日 23時36分56秒 | 金市場

先週から今週と、夜までいろいろ入っており、更新が滞っている状況につきご容赦を。株式市場の連騰記録自体にはあまり意味を感じないものの、市場センチメントという点では、面白い素材だなぁ・・と。行き過ぎるところまで行かないと、戻らない振り子・・・という印象で見ております。

昨夜書こうとして書けなかったのは、ここにきての世界的な株高に加え(リスクオン)、ドル金利(米長期金利)の上昇の中で、NY金がそれほど下げていないという点。上院共和党が、10月から始まっている)2018年度予算案のブループリントを可決とのニュースが伝わり、内容も10年間で最大1兆5000億ドルの財政赤字の拡大を認め、しかも共和党保守強硬派の議員も賛成に回っていたので、このまま税制改革も行けるんじゃないかと・・・市場は判断。

こうなると今後、景気拡大はさりながら財政赤字が膨らむのは目に見えているので、長期金利は上がるだろうと、米債は売られ金利は上昇。先週末は7月初め以来の2.4%に接近。ちなみにその当時のNY金は1210ドル前後だった。つまり、長期金利の水準が表すリスクオン環境にもかかわらず、1280ドル近辺に位置しているNY金は、“底堅さ”、“下げ渋り”を感じさせるものといえる。

この辺りは、今週の金曜日27日の夜9時からの日経CNBCの生放送「夜エクスプレス」に登場予定で、そこでも取り上げようと思っております。
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