亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

スイス版ロン・ポール(金にまつわる2つの話)

2014年11月25日 21時17分12秒 | 金市場

午後2時頃から2本の締め切り原稿を書いたが、1本は端末で配信されるものだったので、時事性を踏まえてスイスの金にからむ国民投票の内容を懲りもせず取り上げた。ただし、視点を少し変えて。2000年代の売却の経緯とその間の国際金融の環境を考えれば、これは金を買い戻せと言いたくなるよなぁ・・・という感じ。おまけにこれからECBが資産買取りを積極化させるという折でもある。手持ちのユーロ・・・・といってもキャッシュではないのでドイツ国債とかその他国債だが、ユーロ建て資産の減価も理論上は考えられるし。「Save our Swiss Gold(我らのスイスの金を守れ)」というキャンペーンだが、ポスターなどには、「Protect the People’s Assets.(国民の資産を守れ)」となっているらしい。

まぁ、スイス国民党というのは、まさに右派であって、いうならば米国共和党の保守派に通じるところがある。金本位を唱えるロン・ポール(下院議員)のようなスイス版のオジサン議員が先導してやっているのだと思われる。

あと一つの原稿は、国内価格に関連するもの。日銀の追加緩和直前と昨日までのドル円相場とNY金との比較を見ると、この間に9円のドル高円安に対し金価格は3ドルとほとんど値動きがなく、円安をもろに享受という話。おまけにドルインデックス(ドル指数)との相関係数がマイナス1に近く、稀に見るバリバリの逆相関。つまりNY金が変わっていないように、ドルインデックスもこの間に動いていない。ならば、起きているのは、まさにドル高でなく円安(まぁ言うまでもないでしょうが)。悪い円安の中で国内金価格が上昇という側面が。。。。

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