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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ショート急増中

2007年05月26日 19時50分26秒 | 金市場
動きの目立つ金市場の話をしましょう。本日は、少し専門的な話になるのでご容赦を。注目の5月24日のNYコメックスの出来高と取組が発表された。出来高は19万枚台(1枚=100オンス)。取組は過去最高の42万枚突破。24日のNYコメックス(6月限)は前日比9ドル30セント安だったが、この値動きに表わされる以上に資金の移動があったということ。オプションの納会と限月変更が迫っていること、そこにメモリアル・デーの3連休という特殊事情を考えねばなるまい。

そこで日本時間の今朝方発表されたCFTCのデータを見ると5月22日時点のコメックスにおけるファンドのネット・ロング(純買い建て玉)は重量換算で298トンとなっていた。これは今週の月曜日(21日)にここで「おそらく足元では300トン割れの水準まで整理が進んでいるのではないか」としたが、予想通りだった。この間に取組に大きな変動はなかったので、これすなわちショート(空売り)が膨らんでいるのではと思っていたが、けさ発表されたデータを見て納得した。案の定、ロングが手仕舞いされ、ショートが新規に建てられている(増加)。重量換算すると買い建て(ロング)が26.3トン減り、売り建て(ショート)は29.8トン増加。結局ネットで56.1トンロングが減った結果の298トンということに。その上で迎えた24日だが、取組が過去最高の423183枚。またまたショートが増えているのだろう。取組が厚みを増しながらの650ドルの攻防戦となっている。どんどんショートが溜まれば、株の世界では“取り組み妙味が出てきた”などと表現されるが、まさにそうした内部要因になりつつあるといえる。

・・・・こんなふうに書くと、・・・でどうなる?結論は?などという書き込みがあるやもしれないが、ここは、「明日はこうなる来週はどうなる」というサイトではなく考えるヒントということなので、その辺は他のサイトでいろいろ書かれていると思われるので、どうぞそちらをご覧くださいませ。

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