goo blog サービス終了のお知らせ 

亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

クリスマス・ラリー

2011年12月21日 23時51分32秒 | 金市場

昨夜は、全般的に安定した材料が複数出たことでユーロ圏からNY市場へと株価の上昇は広がり、金を含め市場全般に買い戻しの動きがひろがりクリスマス休暇中の薄商いも手伝い思わぬ「ラリー」となった。これこそ「クリスマス・ラリー」という感じになった。NYのフロア取引(通常取引)では200日移動平均線に止められた金だったが、今朝のアジアの時間帯に入ってNY時間外取引で突破。クリアしたことでショートカバーを巻き込む形でさらに上値を追った。現在は21日の23時過ぎだが、結局ここまでのところ1640ドル台までつっかけたものの、そこから売りに押されて1610ドル割れまで見ている。やはり荒い。200日線を超えたのは、意識的に仕掛けたという側面もありそうだ。上昇もショートカバーが中心と見られ、新規資金は入っていない様子。11月にロシア中銀が10万オンス、約3トン買ったとのこと。ロシアは中銀版GAP(純金積立)ともいえ、コツコツとコンスタントに買い増している。10月の20トン弱のように、突如スポット購入のようなこともやることで知られる。コツコツと気が付けば、金保有では日銀を抜き第8位にランクアップ。外貨準備は3000億ドルと第8位の規模の韓国だが、今年はここまで40トンほど買ったが金保有ではパキスタンの次の41位くらい。本気で金の比率を上げようとしているのなら、もっと買うだろう。

 

ところで本日は、財務省が11月の我らの国家の貿易収支(速報)を発表したが、11月としては過去最大の赤字となったとのこと。赤字は2ヵ月連続で、この結果今年は昭和55年(1980年)以来31年ぶりに通年で貿易赤字となるようだ。ただし、海外資産からの利息や配当などがあり、貿易収支を大きく上回る「所得収支」の黒字があり経常収支も黒字を継続することになる。

 

さてクリスマス・ラリーだが、クリスマスまでもつかな・・・・。それにしても昨夜は久々に明るいムードに支配された市場だった。とくに株は。恐怖に支配された展開が続いただけに、ホッと一息ついたという感じだった。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あまり話題はないなぁ。 | トップ | 気が付けば豪華メンバーそろ... »
最新の画像もっと見る

1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
クリスマスラリー・餅つき相場 (ささやか)
2011-12-22 08:25:08
昨年「昭和60年内閣制度百年の5百円記念貨」を引出しから発見。昭和60年、1985年プラザ合意の年は日本の内閣制度百年だったのだ、と驚きました。アイゼンハワー1ドル貨と対になってる。実に皮肉で感無量、今はどういう時代なのかを改めて考えてしまいました。
今年は地方自治60年の記念銀貨が財務省から販売されました。私も故郷銀貨を1枚購入。こんな記念の年に1千年に一度の大震災が起こった事に不思議さを感じた。出来たらこの年の金貨を対にして残したいな、と思っています。何だか今年は後世に残るような事が多い気がする、私だけの感慨でしょうか?
来年は辰年。水責め・水害もう御免!年始には竜神様にお願いに行きたいです。
ヘッジファンドとクリスマスについて書くつもりでしたのに…話がそれてすみません。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事