昨夜は、全般的に安定した材料が複数出たことでユーロ圏からNY市場へと株価の上昇は広がり、金を含め市場全般に買い戻しの動きがひろがりクリスマス休暇中の薄商いも手伝い思わぬ「ラリー」となった。これこそ「クリスマス・ラリー」という感じになった。NYのフロア取引(通常取引)では200日移動平均線に止められた金だったが、今朝のアジアの時間帯に入ってNY時間外取引で突破。クリアしたことでショートカバーを巻き込む形でさらに上値を追った。現在は21日の23時過ぎだが、結局ここまでのところ1640ドル台までつっかけたものの、そこから売りに押されて1610ドル割れまで見ている。やはり荒い。200日線を超えたのは、意識的に仕掛けたという側面もありそうだ。上昇もショートカバーが中心と見られ、新規資金は入っていない様子。11月にロシア中銀が10万オンス、約3トン買ったとのこと。ロシアは中銀版GAP(純金積立)ともいえ、コツコツとコンスタントに買い増している。10月の20トン弱のように、突如スポット購入のようなこともやることで知られる。コツコツと気が付けば、金保有では日銀を抜き第8位にランクアップ。外貨準備は3000億ドルと第8位の規模の韓国だが、今年はここまで40トンほど買ったが金保有ではパキスタンの次の41位くらい。本気で金の比率を上げようとしているのなら、もっと買うだろう。
ところで本日は、財務省が11月の我らの国家の貿易収支(速報)を発表したが、11月としては過去最大の赤字となったとのこと。赤字は2ヵ月連続で、この結果今年は昭和55年(1980年)以来31年ぶりに通年で貿易赤字となるようだ。ただし、海外資産からの利息や配当などがあり、貿易収支を大きく上回る「所得収支」の黒字があり経常収支も黒字を継続することになる。
さてクリスマス・ラリーだが、クリスマスまでもつかな・・・・。それにしても昨夜は久々に明るいムードに支配された市場だった。とくに株は。恐怖に支配された展開が続いただけに、ホッと一息ついたという感じだった。
今年は地方自治60年の記念銀貨が財務省から販売されました。私も故郷銀貨を1枚購入。こんな記念の年に1千年に一度の大震災が起こった事に不思議さを感じた。出来たらこの年の金貨を対にして残したいな、と思っています。何だか今年は後世に残るような事が多い気がする、私だけの感慨でしょうか?
来年は辰年。水責め・水害もう御免!年始には竜神様にお願いに行きたいです。
ヘッジファンドとクリスマスについて書くつもりでしたのに…話がそれてすみません。