生産規模で世界第4位の金鉱山会社ゴールド・フィールズ(南ア)が約100万オンスのヘッジ玉の解消を公表した話。M&Aで傘下に入ったウェスタン・エリアズ(Western Areas)のヘッジ玉を解消したものでトンに換算して約31トンとなる。買い戻し価格は622ドル。解消の理由は、金価格の安定的な上昇を見込んでいるというもの。もちろんだからといって金価格はこの先も一本調子に上昇ということを意味しないが、金鉱山業界ではヘッジ解消が流れであることが再確認されたという評価。先日、金属関係の需給調査で知られるGFMS社(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシィズ)が年次レポートの速報版で鉱山ヘッジの解消は一巡したと見られるものの、M&Aに関連したものが見られるかもしれないとしていたが、まさにその事例がさっそく起きたということ。同レポートのスタンスとしては少なめに見積もってはいるが、それらの事例が起きればプラス要因というニュアンス。ちなみにヘッジ残は昨年末で1334トンとしている。昨夜の海外市場で一時は650ドルを突破したもののさすがに利益確定売りに押された金価格。どうしても650ドルは目先の達成感が出る水準ではある。いずれにしてもこの水準を固めることで、レンジを切上げというパターンと思われるので、日柄も必要ではないか。もちろん相場の勢い(モメンタム)というのも無視は出来ないが、実需も様子見を決め込むだろう。ジグザク下値切上げパターン。
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ファンドが操作しやすくなったということでもあるわけで。
上のコメントはまちがいなく広告でしょうね。
このコメント欄で一番アホなコメントを書いている私が保証します。
まさか私より先に消されるやつが出るとは。
結構、厳しい意見を載せていつ消されてもおかしくない人が言うのもなんですけど、せめて先生か「金」に絡んだ一言を入れてもいいと思います(って自分が入れてませんけど・・・)。為替の調整はドル円に限れば1日限りでしたね。CPIはそれなりの材料だったということでしょうか?気のせいかもしれませんが、インフレについて何となく囁かれている気がします。まだ、巨額公債問題と結びついて語られませんが、高じて国民的議論になれば「金」も(それ以外も)それなりの位置に値が動くかもと期待しています。それにしても企業のデフレの呪いは拭いがたいですね。ヘッジ玉にせよ、企業在庫にせよ、デフレによる悪夢です。ヘッジであれ、在庫であれインフレ環境にあれば帳簿上コストはほとんど無視できるかあるいは若干のプラスになることもあります。今や昔の話ですが、デフレ脱却は無理とあきらめ倉庫も在庫も手放して安心しきった市場調達ばかり続けてもいいものでしょうかね。すでにレアメタルに関しては昨年結構痛い目にあっているというのに・・・