久しぶりの更新です。いろいろ業務多忙で短文をちょちょっと書くタイプではないので、時間なく間があいてしまいました。
この間に円建て金は高値更新を続け、JPXの価格は8556円まで上昇。もちろん過去最高値更新。10%の消費税込みで表記される現物の店頭小売価格は、6日に9443円とやはり過去最高値更新となった。
先週のNY金は7日がイースター前のグッド・フライデーで休場となった関係で最終日となった6日の終値が2026.40ドル。足は40.20ドル、2.01%高で6週連続の上昇となった。週明け3日は終値(清算値)ベースで約1年1カ月ぶりに2000ドルを上回った。その後も週末4月7日に控えた3月米雇用統計を前に、発表された先行指標が軒並み米労働市場の減速を示唆する内容となり、景気に陰りが出始めた兆候と受け止められ、NY金は週を通し終値ベースで2000ドル超を維持した。
4日の終値は2038.20ドルと2022年3月8日以来の高値となった。終値ベースの過去最高値は2020年8月6日の2069.40ドルだが、約30ドルと更新が視野に入るところまで水準を切り上げた。イースター(復活祭)の連休に入ることから高値警戒感もあり利益確定の売りが出るものの、2020~2040ドルをコアレンジとする底堅さを感じさせる取引が続いた。
直前まで発表された雇用関連指標が軒並み弱かったことで7日発表の3月雇用統計もむしろ弱い数字になる可能性もありかと思っていたが、ふたを開けてみれば意外としっかりした結果となった。
NFP(非農業部門就業者)は前月比23万6000人増と場予想(23万8000人、ダウジョーンズ)を下回ったものの、堅調なペースを維持した。失業率は2月の3.6%から3.5%に低下し、労働市場の逼迫を示し、市場ではFRBの追加利上げ観測が高まった。平均時給が前年同月比で4.2%と2021年6月以来の低い伸びとなり、軟化の兆しは見られている。内容としては、リセッション(景気後退)リスクについて懸念を抱かせるものは何もないといえるものだった。
NY時間外アジア時間を2008.60ドルでスタートするとこのところの押し目買いが入り間を置かずに2020ダル台まで値を戻すも維持できず、その後は値を消しながら相場は進行し日本時間の10時前には2004.20ドルまで安値を見た。そこからは派手さはないもののNYの早朝の2010ドル台半ばまで、継続的に水準を切り上げながら進行した。 ところが10日のNY通常取引が始まると、ややまとまった売りに急落し、再び10日日本時間の安値付近まで売り戻されている。
2000ドルを割れるならば、どの水準で止まるのか静かに見極めたい。先物市場でのファンドのロングが急激に膨らんでいるので、調整局面入りしても不思議はないし、押し目買いを探る展開となりそうだ。