goo blog サービス終了のお知らせ 

亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

EU(非公式)首脳会議

2007年03月26日 22時26分52秒 | 国際情勢
昨日25日は、欧州統合に向けた第一歩となった「ローマ条約」の調印からちょうど50周年だった。世界中のいたるところで欧州関係者が集まって記念式典というほどのことではなくとも何らかの祝う会が開かれたようだ(日本でも)。そしてベルリンではEU首脳会議が開かれた。通常の首脳会議ではないので報道では「非公式」という枕詞がついているが、半年ごとに持ち回りで議長国となるEU(欧州連合)では、年始からドイツが当番 . . . 本文を読む
コメント (4)

引くに引けない米国

2007年03月20日 23時34分09秒 | 国際情勢
3月20日。ニュースでも流れているとおり本日はイラク開戦から丁度4年目にあたる。5月の初めに終わったこの戦争は、ハイテク戦争と呼ばれ、米軍兵士は個別にGPSの発信機を所持しており本部からは、“何処そこの誰べえ”は今ココにいるので、この一群をこちらに移動して・・・・などとディスプレイ上をまるでゲームのように兵を動かすという戦争だった。もちろん無人偵察機や小型無人攻撃機おなじみ(?)トマホークなども使 . . . 本文を読む
コメント (2)

再び117円から116円台へ

2007年03月13日 23時24分29秒 | 国際情勢
本日は夜の約束があり先ほど帰宅したところ。ドル円が大きく振れている。結局戻りが118円台まで。多くが、円高方向といっても“たかしれ”で結局円は売られる・・・というふうに甘く見ているが、そうかな・・・という気持ちで眺めていた。この辺は、先週の月曜日に(社)日本金地金流通協会の研修会と懇親会があり、そこでお会いした方数名にも話したので(内輪の話だが“札幌研さん”とかね)、決して結果論で書いているわけで . . . 本文を読む
コメント (8)

液状化する中東

2007年02月25日 12時31分07秒 | 国際情勢
イラクのイスラム教シーア派内でもっとも影響力のある政治家の一人とされるハキム師(イラクのシーア派最大政党「イラク・イスラム革命最高評議会」の指導者)の息子がイランからイラクへ戻る際にイラク駐留米軍に拘束され、12時間後に解放されたとのニュースを昨日23日の日経夕刊で目にした。調べると、このハキム師(アブドゥル・アジズ・ハキム)の兄(ムハマンド・バキル・ハキム)がそもそもかつてイランに亡命しておりこ . . . 本文を読む
コメント (11)

地政学的リスク・・・イラクを舞台にした米国とイランの戦い

2007年02月15日 20時53分16秒 | 国際情勢
ほぼ1週間前になるが、2月9日に開催された日経・CSIS(米戦略国際問題研究所)共催のシンポジウム。北朝鮮を巡る六カ国協議に合意の糸口が見えかけたタイミングということもあって、興味深く話を聞かせてもらった。パネリストもクリントン政権時代のウィリアム・ペリー元国防長官はじめ北朝鮮問題では日本でも顔の知られたジェームズ・ケリー前6ヵ国協議米国主席代表やブラックウィル前米大統領次席補佐官(国家安全保障担 . . . 本文を読む
コメント (1)

Oil Weapon

2007年01月17日 17時01分46秒 | 国際情勢
さらなる減産を協議する臨時会合も減産枠の拡大も必要なし、というヌアイミ・サウジ石油相の発言にWTI原油が一気に50ドル台まで急落。51ドル台への戻りはショートカバーだろう。原油価格の急落にはOPEC内では3月15日に予定されている総会を待たずに緊急会合のうえで更なる減産への方向を探るとの動きが報じられていたので、全体生産量の帰趨を握るサウジのこの発言は材料となった。年始からのWTI原油の急落は、商 . . . 本文を読む
コメント (3)

膨れ上がるイラク戦費

2006年12月07日 15時28分52秒 | 国際情勢
ゲーツ新国防長官のスピード承認につづきベーカー元国務長官を中心とする「イラク研究グループ」の提言が今日はメディアの中心的関心事になっている。米軍戦死者の増加が止まらずイラクに軍を駐留させておく意義自体に疑問を投げ掛け始めた米国内世論に配慮しながらイラクの軟着陸を図ろうというプランには、そもそも明確な“解”はないわけで、よりよい方向を探るという結果に。ただし明示的に日程を決める必要性もあり戦闘部隊の . . . 本文を読む
コメント

「シロビキ」

2006年11月17日 17時30分11秒 | 国際情勢
国際情勢と金価格の関係については「地政学的リスク」という言葉に象徴される国際紛争あるいは当代風に表現すれば「テロとの戦い」が前面に出るが、大きな流れの中での先行きの懸念事項は市場の材料にはなり難い。それが深刻と思われてもだ。いま個人的に関心を寄せているのはロシアの資源供給を手段にした外交圧力の高まり。いまから2年ほど前に親米政権の誕生したウクライナに対し(現在はロシア寄りの首相が返り咲き)冬場に向 . . . 本文を読む
コメント (4)

続・米中間選挙

2006年11月08日 18時36分37秒 | 国際情勢
さてさて米中間選挙は下院は事前の伝えられていた通りの展開で民主党が過半数を確保した。上院は上院で大接戦。なにやら2000年のブッシュ・ゴアの大統領選挙の時の様相を帯びてきた。果たして今夜中に決着がつくのか否か。先ほど日経CNBCで選挙結果の市場への影響ということで話をさせてもらったが、今回下院の初の女性議長となるナンシー・ペロシがリベラル派で知られるということで、保守色の非常に強いブッシュ政権との . . . 本文を読む
コメント (4)

犠牲者増えるイラク

2006年10月22日 23時21分32秒 | 国際情勢
北朝鮮の動向に世界中の耳目が集まっているので関心が払われていないが、イラク情勢がますます悪化してきた。治安維持権限をイラク側に返した後に、その地域の治安が悪化し再び米軍が乗り出さなければならないという状況に陥りつつある。武装勢力の狙いはそこにあるのは間違いなかろう。まさに泥沼化。米軍兵士の戦死者はどんどん増えておりスンニ派のラマダンが土曜日で終わったが、今月の米軍兵士の戦死者は78人で今年に入り月 . . . 本文を読む
コメント