北朝鮮の動向に世界中の耳目が集まっているので関心が払われていないが、イラク情勢がますます悪化してきた。治安維持権限をイラク側に返した後に、その地域の治安が悪化し再び米軍が乗り出さなければならないという状況に陥りつつある。武装勢力の狙いはそこにあるのは間違いなかろう。まさに泥沼化。米軍兵士の戦死者はどんどん増えておりスンニ派のラマダンが土曜日で終わったが、今月の米軍兵士の戦死者は78人で今年に入り月間ベースで見て最悪という。これまでは今年の最多数が4月が76人だった。後10日ほど残っているので、今月の米軍の戦死者の数は、まだまだ増えるのは確実視されている。11月の中間選挙が目前に迫ってきているがイラク情勢が選挙に影響を与えるのは避けられない状況になっている。イラク戦の勝利宣言が2003年5月1日に出されたが、それ以降に戦死した兵士の数は2270人となっている。一方、国連の調べでは犠牲になるイラク市民の数が1日平均100人に上っているとされる。つまり1ヵ月で3000人超が亡くなっているわけだ。あまりの数の多さと、事態が一向に改善されない環境を知られるのを嫌気し、イラク政府(保健省)は国連に数値データを公表しないことを検討中という。一般の犠牲者の正確な数字は、ますますわからなくなりそうだ。
写真は戴きもので松江「朝の宍道湖」。なかなかきれいですね。
写真は戴きもので松江「朝の宍道湖」。なかなかきれいですね。