(画像追加しました)
ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木(ひさぎ)生ふる
清き川原に 千鳥しば鳴く
=巻6-925 山部赤人=
夜が更け果てると、久木の生える清らかな川原に、千鳥がしきりに鳴くことよ。という意味。
ぬばたまは夜にかかる枕詞。
この歌は725年聖武天皇が吉野離宮へ行幸された折に詠われたもので、長短歌3首で構成されており、自然の叙景を前面に打ち出した山部赤人の傑作とされている。
み吉野の 象山(きさやま)の際(ま)の 木末(こぬれ)には
ここだも騒ぐ 鳥の声かも
=巻6-924 山部赤人= →万葉アルバム
の歌に続く短歌であり、924が昼間の現実の情景に対し、925は夜更けに昼間の情景を思い起こした静かな歌である。川は吉野の渓流である象(きさ)の小川。
万葉の”ひさぎ”は現在のアカメガシワ。落葉高木で山地に自生。夏、淡い黄色の花が咲く。葉は大きく、昔は食物を盛るのに利用した。新芽が赤く色づくことからアカメガシワといわれている。
ひさぎを詠める歌は万葉集に4首ある。
こちらの万葉歌碑は、奈良県橿原市にある万葉の森に置かれているもの(2011/11/14写す)。
ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木(ひさぎ)生ふる
清き川原に 千鳥しば鳴く
=巻6-925 山部赤人=
夜が更け果てると、久木の生える清らかな川原に、千鳥がしきりに鳴くことよ。という意味。
ぬばたまは夜にかかる枕詞。
この歌は725年聖武天皇が吉野離宮へ行幸された折に詠われたもので、長短歌3首で構成されており、自然の叙景を前面に打ち出した山部赤人の傑作とされている。
み吉野の 象山(きさやま)の際(ま)の 木末(こぬれ)には
ここだも騒ぐ 鳥の声かも
=巻6-924 山部赤人= →万葉アルバム
の歌に続く短歌であり、924が昼間の現実の情景に対し、925は夜更けに昼間の情景を思い起こした静かな歌である。川は吉野の渓流である象(きさ)の小川。
万葉の”ひさぎ”は現在のアカメガシワ。落葉高木で山地に自生。夏、淡い黄色の花が咲く。葉は大きく、昔は食物を盛るのに利用した。新芽が赤く色づくことからアカメガシワといわれている。
ひさぎを詠める歌は万葉集に4首ある。
こちらの万葉歌碑は、奈良県橿原市にある万葉の森に置かれているもの(2011/11/14写す)。