万葉アルバム(関西):大阪吹田、垂水のさわらび 2010年11月22日 | 更新情報 <写真追加しました> 石(いは)ばしる 垂水(たるみ)の上の さ蕨(わらび)の 萌え出づる春に なりにけるかも =巻8-1418 志貴皇子= 岩の上を勢いよく流れる滝のほとりに、わらびがやわらかに芽吹いている。ああ、春になったのだなあ、という意味。 天智天皇の皇子である志貴皇子の代表作のひとつ。 自分は天皇になれずに、いつも日陰の存在だったが、 自分の子が光仁天皇になったという喜び、 その時に歌ったかどうかわからないが、じっと耐えてきた気持ちが出ている。