モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

栗駒山天馬尾根を駆ける。2(2018年10月3日)

2022年10月14日 | 栗駒山

(本頁は「10月3日、天馬尾根を下る。1」の続きです。)

モンサンミッシェル峰から北西側、秣岳を望む。




参考マップ



モンサンミシェル峰を降りたら、




湿原のふちがアオモリトドマツの疎林になっていることにハタと気付く。


アオモリトドマツの疎林とバックは神室山、前神室山。



アオモリトドマツの疎林とバックは秣岳。



アオモリトドマツは本州の亜高山帯を代表する樹木だが、
東北地方では何故か日本海側の高山と奥羽山脈の一部で欠落している。

奥羽山脈の比較的高い山(亜高山帯のある山)では、
北は秋田駒ヶ岳の辺りから和賀山塊、焼石、栗駒、神室山系を経て、南は船形山系までが欠落の範囲になっている。

ところがモンサンミシェル峰と秣岳の間には有った。

本物のモンサンミシェルは世界遺産だが、こちらのモンサンミシェルには貴重な自然遺産が有った。
大昔(46年前の高校二年生だった頃)、ワタシがわざわざここに来た理由は
当時、引率してくれた高校の先生(生物を教えておられた)がこのアオモリトドマツを見たかったからだろう。

モンサンミシェル峰を過ぎても素敵な眺めは続く。

南西方向、禿岳方向を望む。鬼首カルデラの中も見えた。




アオモリトドマツの疎林とモンサンミシェル峰を振り返る。




栗駒山本体を望む。

左から栗駒山、展望岩塔、展望岩頭に突き出したのは虚空蔵山。



意外なことに、秣岳の山頂はあまり眺めが良くなかった。

よって須川湖方面から登って来られた方々にはモンサンミシエル峰まで足を伸ばしてみることを奨めた。
秣岳山頂から少しだけ下ると、秋田側の展望が開けてきた。

湯沢市方面の眺め



須川湖とシラタマノキ湿原(右上)



これから下りて行く須川湖が大きく見えて来た。

湖畔の駐車場に柿の種号を発見!

  



今、下りて来た秣岳を振り返ると、キリっとしたピラミッド形に見えた。

右に秣岳。左奥に剣岳、栗駒山、展望岩頭。



ミズキの実



更に下ると、ブナ帯に突入。

よく考えたら、今日の登山でブナ林の中を歩くのはこれが初めてだった。

秣岳のブナ林



あっという間に栗駒道路に到着。

バックの山は展望岩頭。



十数分ほど道路を歩き、途中のシラタマノキ湿原に立ち寄ってみる。
ここは過去に何度も来ているが、紅葉シーズンは初めてかもしれない。




シラタマノキ湿原



水底は緑色。



エゾオヤマリンドウ
   

                                            シラタマノキ


湿原の奥の方に入ってみる。





湿原から秣岳を望む。緑の苔か藻のようなものはウカミカマゴケ。





やっと出発地点の須川湖に到着。

須川湖から秣岳を望む。



須川湖から今まで歩いて来た展望岩頭や天馬尾根稜線を望む。



今まで何度も来ている栗駒山だが、今回は新たな発見が有った。
このルート、初夏にも歩いてみよう(初夏の記録はこちら)。


以上。


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