モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

初夏の栗駒山には何が咲く。前編(2021年6月25日)

2021年07月06日 | 栗駒山

6月25日、今年初めて栗駒山に登った。
今回の目的は今頃の栗駒山にどんな花が咲いているのか確認すること。
秋田駒や焼石、鳥海山ならば、折々に咲く花の情報はあるが、不思議と栗駒山にはそれが無かった。
一応、花の百名山になっているようだが、私自身の知ってる範囲では、花はかなり少ない印象だ。
ただし初夏の時期については未確認だったので今回確かめてみることにした。

自宅(秋田市)を4時少し前に出発、6時少し過ぎて須川湖に到着。
今朝は珍しく無風で秣岳の鏡面風景が見られた。

早朝の須川湖。秣岳の鏡面風景がみごとだった。



背景は展望岩頭方面。




いつもなら須川湖湖畔に駐車し、須川温泉まで舗装道路をテクテク歩くのだが、

今回は心境の変化か、須川温泉まで車を乗り入れ、6時45分頃から登山を開始した。
須川温泉から産沼コースを通って栗駒山頂へ、その後は天馬尾根を下り、秣岳から須川湖に出てまた温泉・・・。

今回の非合法マップ



今まであまり報告してなかった須川の温泉風景。


須川温泉




地熱利用の蒸し風呂。おいらん風呂とも言うようだ。
 



登山道から湯気が立ち上がっている(右上写真)。早朝、逆光なので湯気がよく見える。

湯気をくぐるとワーッと新たな風景が広がる。

ゆげ山と剣岳の重なり。



名残ヶ原と奥に栗駒山。



この風景、個人的にはとても好きだ。
いかにもこれから登山するぞという気をそそる風景だと思う。
以前、栗駒山には右側の鞍部をめざし、そこから登ったが、今は左側から直に山頂にアタックするようになった。

名残ヶ原の奥から剣岳を望む。



長年歩いていた直登コースが地獄谷付近で火山ガスが噴出して危険なため、入り口の苔花台から産沼コースに入る。
このコース、景色も花もイマイチだが、他に行く方法がないのでしょうがない。

産沼コースの途中から剣岳を振り返る。



ウラジロヨウラクは登山口からずっと咲いていた。




途中にサンカヨウの群生地がある。今回は少し期待していたが、残念、花は終わった後だった。
同じ場所にはコバイケイソウも多かった。
今年は何故か花付きも好かったが、先週か先々週あたりに強い雹が降ったようで
葉はズタボロに裂けており、一部花も傷んで可哀そうだった。

雪解けの遅い箇所でやっと見つけたサンカヨウの残り花
 


産沼でヒナザクラの残花に遭遇した。今回見たのは右上の一株のみ。
後で他の登山者に聞いた話では、ヒナザクラは東栗駒山にみごとな群生地がある。
是非、行ってみるように勧められたが、須川温泉からは行きにくい場所のため、丁重に辞退した。

産沼(うぶぬま)



写真撮影にそれほど手間取ったわけではないのに、二時間半と少しかかって(体力の衰えを痛感)、9時20分頃、山頂到着。

山頂は雲が湧いて展望はほとんど無かったので、さっさと展望岩頭に向かった。

栗駒山山頂標                                       ツマトリソウ
 


なお稜線の草地には、他の山ならば今頃の時期はミヤマキンバイやチングルマ、キバナノコマノツメなど
奇麗な花が多いが、栗駒山にはそれらが無かった。

鮮やかな花はイワカガミとハクサンチドリが登山道沿いに少しあった程度、

イワカガミと奥にハクサンチドリ。



他にはツマトリソウやゴゼンタチバナ、マイヅルソウなど地味な花ばかり。
全山、落葉広葉樹の低木に覆われており(これが秋の素晴らしい紅葉に変身する)、いわゆるお花畑は皆無だった。


ゴゼンタチバナ




展望岩頭まで来たら、雲が取れ、秋田側が望めるようになった。

展望岩頭からの秋田側の眺め。鳥海山は残念ながら、見えなかった。



展望岩頭から昭和湖方面を見下ろす。



昭和湖




かつては昭和湖の畔を掠めて登って来たものだ。現在は地獄谷の火山ガス噴出で道が閉ざされている。
また通れるようになるのはいつの日のことか。

なお展望岩頭はいつもならば風が強くて、立っているのも息をするのもつらいほどだが、
今日はどうしたんだろう。ほとんど無風だった。
しかも花がけっこう咲いている。ちょっと時間をかけて撮影することにした。
撮影が終わったら11時近くなっていたので、ここで昼飯をとる。

展望岩頭付近で見た花たち。

イワウメ



イワヒゲ                                      ミネズオウの咲き残り

 


ムシトリスミレ




オノエラン
 



後編へ続く。


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