モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

初期紅葉の栗駒山・前編(2020年9月29日)

2023年10月19日 | 栗駒山

今年は例年に較べると山の紅葉は遅れてるようだ。
9月29日、栗駒山に行って紅葉の進展具合を確認して来たが、
前年とほぼ同じ日に行ったのに概ね一週間くらい遅れているように感じた(昨年はこちら)。

この日の早朝は快晴だったが、登り始めるとほどなく雲が懸かり、前半はほとんどガス中登山となった。

車を置いた須川湖から、朝6時、秣岳のモルゲンロート。



今回の登山ルート




6時15分に須川湖を出発。舗装道をテクテク歩いて須川温泉へ。

須川温泉を6時40分頃通過。

登る途中に見えた鳥海山



名残ヶ原を歩いてる時は快晴だった。山の上の方は少し赤みがかって見えた。




産沼(うぶぬま)コースに入り、山が見えるようになったら、山頂に雲がかかり出した。




産沼から先はガスに突入。よって(岩手側の)紅葉写真は無し。




朝8時20分、山頂到着。ガスで何も見えなかった(宮城側の紅葉写真も無し)。
平日で朝早いのに山頂は登山者でいっぱいだった。その多くは宮城側から登ってきたようだ。
山頂は密なので山頂標だけ写して退散。

山頂標                                 ネバリノギランの草紅葉
 


山頂からは何も見えなかったが、天狗平あたりまで来たら、少しだけ近くの紅葉が見えるようになった。
紅葉の進行具合は四分か五分くらいか。場所によってムラがある。
たぶんこの週末から来週初め頃がベストになるだろう。


山頂稜線の紅葉




山頂稜線の紅葉



ミネカエデか



サラサドウダン



展望岩頭まで来たら、時折、雲が切れて秋田側の景色が見えるようになったが、
残念、
こちら側の紅葉はまだ浅かった。


秋田側の眺め。左奥から鳥海山、秣岳、竜泉ヶ原、須川湖など。



竜泉ヶ原




昭和湖



秣岳越しに鳥海山



展望岩頭(1573m)から天馬尾根の最低鞍部(1333m)までの間は樹林帯の急坂を一気に240m駆け下りる。




天馬尾根から秣岳に続く稜線を眺める。



樹木のせいで視界は一旦悪くなる。
雨の後は泥んこ道になって歩きにくい道だが、その先には素晴らしい草原が現れる。

ここは「しろがね草原」とも呼ばれる。同じような草原はこの先、秣岳の山頂まで繰り返し現れるが、
今回は草紅葉が丁度好い時期に当たったようだ。
草紅葉、特にイネ科のそれは樹木紅葉よりも少し早い。
樹木紅葉が盛りの頃には枯れ色になってしまうと最近気づいた。

しろがね草原









しろがね草原から展望岩頭を振り返る。



後編」へ続く。

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須川高原に春を追いかけて。(2012年6月2日)

2023年06月16日 | 栗駒山

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものです
(2020/05/26 初回アップ。2023/06/16再アップ)。

6月2日の土曜日は家内と母(現在、施設入所中)を連れて、
実家近くにある景勝地・須川高原を訪ねてみた。

秋田、岩手、宮城の三県境に位置する栗駒山(1625m)の北側、
標高1100m前後に広がるこの高原は今が春真っ盛りだ。

先週の大場谷地(こちら)だけでは少し物足りない感も有るので、
今回は温泉好きの母の日帰り湯治も兼ねてこの地を訪ねてみた。

今回は、国道398号線を南下、小安温泉経由で須川温泉に入ってみた。
途中、秋田県南の山々の眺めが好い。

秋田県の最南端に位置する虎毛山(1433m)



左手前に吹突岳(1221m)、右奥に高松岳と小安岳(1301m)。




左手前に小安岳。右奥に鳥海山。




須川湖に到着。
残雪と新緑を身にまとった栗駒連山をご覧あれ。 

須川湖より秣岳を望む。

 

須川湖より須川岳(栗駒本峰)、剣岳、展望岩塔を望む。



 
今回はあいにく少しだけ風があり、みごとな鏡面マジックにはならなかった。

須川温泉に到着。西の方角におぼろげながらも鳥海山が望まれた。

 


 

母親を温泉に預け、私と家内は付近を散策してみた。

須川高原。遠く鳥海山。



北側、焼石岳を望む。



ミネザクラ。背景は焼石岳。
 


カエデ類の若葉
 

                                                                                                                                                              ハナヒリノキの春紅葉


紅葉が綺麗な場所は新緑も美しいようだ。

名残りヶ原入り口から望む栗駒の山々。左から須川岳(栗駒本峰)、右が剣岳。

 


少しだけだが、草花も咲き出していた。 

ショウジョウバカマ  
 
                                                                                                        イワカガミ


名残りヶ原にいざ出陣。



 

湿原は枯れ草に覆われ、花はまだ何も無いようだ




と思いきや、よく見るとコバルト色の小さなリンドウが咲いていた。

タテヤマリンドウ
 



名残りヶ原から望む残雪の焼石岳



ゆげ山


 


ゆげ山の新緑はダケカンバだろうか。麓の小路を辿ると、道の両側には草新緑が続く。



マイヅルソウ

 


マイヅルソウのアップ



ミヤマスミレ



最後に剣岳。

 



今回はこれでおしまい。滞在時間がわずか二時間という制約も有り、栗駒山には登っていない。
同じような季節に栗駒山に登った記録はこちら ⇒ 山開き翌日の栗駒山(2018年5月21日)


以上。

 

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須川温泉から鳥海山を見た。(2013年10月19日)

2023年03月08日 | 栗駒山

(季節外れの話題で恐縮。
本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)


このところ毎年のように10月中下旬になると、
実家近くにある須川高原に紅葉狩りに出かけている(2011年・前編2011年・後編2012年)。

今年(2013年)も10月19日の土曜日、家内と母を連れ、出かけてみた。
小安温泉から登る途中、秣岳の中腹付近はまだ色付いてなかったが、冠雪した鳥海山が綺麗だった。

秣岳の中腹付近から、吹突岳や小安岳を望む。右奥に鳥海山。



鳥海山をアップで。



須川湖に到着。
ここの標高は約1050mだが、あまり紅葉してなかった。
秣岳の斜面を見ると紅葉は既に終了したと言うのが正解か。

須川湖と秣岳。






標高約1120mの須川温泉付近の紅葉だが・・・




何だか色が冴えなかった。
ちなみにほぼ同一地点同士で昨年(2012年10月20日)と較べると・・・

昨年 2012/10/20



今年 2013/10/19



昨年 2012/10/20



今年 2013/10/19



違いは明白だった。

今年の紅葉は赤が極端に少なく、メソッとした色合いだ。
これは先週、鳥海山の山頂部を真っ白にした急激な寒波のせいだろう。
この時は須川高原でも雪が降ったようだ。
紅葉し始めたばかりの葉が雪を被って傷んでしまい、ナナカマドなどはサッサと落葉してしまった。

だから例年と較べると赤が少ない。
でも落胆していても始まらない。今年は今年の紅葉を愉しんで行こう。

落葉したナナカマド









名残ヶ原から栗駒山本体を望む。




紅葉の代わりに今日は鳥海山がよく見える。







鳥海山は母が温泉を借りたホテル(栗駒山荘)のレストラン窓からもしっかりと見えた。




ホテルの窓から眼下に見える原っぱにも寄ってみた。

そこはイワカガミ平と呼ばれる湿原。




秣岳を望む。



イワカガミ平の池塘。バックは剣岳。



木道で出くわした花?と虫。

シラタマノキの実  
 

                                            バッタの産卵


最後に下界、湯沢から見た鳥海山。







こちらは早朝、須川高原に上がる前に撮ったものだ。

今回は栗駒山なのか鳥海山なのかよく分からないレポートになってしまった。


以上。

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須川は壮絶紅葉。(2012年10月20日)

2023年03月07日 | 栗駒山

(季節外れの話題続きで恐縮。
本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)


今年(2012年)の秋田の夏は異常猛暑、異常乾燥だったので、ちゃんと紅葉するものやら、少し心配していたが、
例年より十日から半月くらい遅れつつも高山から順に紅葉が始まり出した。
10月20日は老母との約束もあり、岩手県境にある栗駒山、須川高原を訪ねる。
近頃、この山の紅葉は『東北一』とも言われている。
去年はこうだった(詳細はこちら参照)

2011/10/09 



が、今年はどうだろう。

2012/10/20



結論を言えば、2011年同様、素晴らしかった。
曇り日なので、紅葉の発色は今年の方がよかったかもしれない。
場所によっては、壮絶なまでに赤い紅葉風景になっていた。 

今回は、去年とは、逆周りのルートでいきなり核心部の剣岳をめざす。




坂道を登っていくと、奥の方は紅葉しているようだ。







突然開けた道の両側には奇岩怪石が並ぶようになる。




マッターホルンか槍ヶ岳か。

手前から湯気が上がっているのが面白い。

   

                                           地衣を纏った岩


その先に開けたのが二番目の風景だ。
そして・・・







ナナカマド紅葉とゆげ山向かいの無名峰。



昨年も同じことを言ったが、ゆげ山の紅葉は明治時代の錦絵のようだ。





再び無名峰の紅葉。




剣岳の全貌。




池塘と草紅葉。




ここではひとところでいろんなパターンの紅葉が見られる。なんか紅葉の玉手箱の中にでも居るようだ。

剣岳付近の紅葉を続ける。




このエリアの主役はナナカマド。




紅葉の要素たち。

ムシカリ(オオカメノキ)



葉色は、紅、橙、黄とバリエーションに富む。

ナナカマド   
 

                                            カエデの仲間


帰り道で見た風景。

名残ヶ原と
栗駒山。



剣岳も振り返る(手前、ゆげ山)。




遠くの山並みは焼石岳。




名残惜しいが温泉へと下る。




少し下がったところにある須川湖の紅葉はまだ浅かった。

須川湖。向こうの山は秣岳。



以上。

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新鮮紅葉の須川高原散策。後編。(2011年10月9日)

2023年03月06日 | 栗駒山

季節外れの話題で恐縮。
本頁は「新鮮紅葉の須川高原散策。前編。」の続きである。)

つかの間の樹林帯を抜けたら、そこには・・・




目の前の岩山は剣岳。
手前の草紅葉は今が絶紅調?だった。




標高は1200m程度なのに、

須川高原のこの付近には高山帯のような景観が広がる。
それは火山活動のせい。だからあちこちで屁の臭いがする。











剣岳
 

                                              向かいのゆげ山


ゆげ山の紅葉は明治時代の錦絵のようだ。







ゆげ山の隣の丘は草紅葉が主体だった。
こんな小山が裏庭にあったらいいな♪と思う。










ゆげ山と隣の丘の間を進む。




剣岳を振り返る。




新たな岩山が見えた。







巨岩のひとつ岩の下、緑のクッションは高山植物のガンコウランだった。

ここでは火山活動の影響で高山植物の降下現象が見られる。
したがって労せずして高嶺の花にお目にかかれるわけだが、

山の歴史が新しいせいか、(隣の焼石岳に較べると)種類は豊富とは言えない。

ガンコウラン(ツツジ科)
 

                                        シロバナトウウチソウの紅葉


そろそろ帰ろうかなと思う。
再び樹林帯に突入。




今度の樹林帯は少し長いが、抜け出た先には轟々と温泉が湧き出していた。

須川温泉の源泉
 


凄い湯量だ。これは全部、岩手県側に流れる。

須川温泉には温泉宿泊施設が二軒あり、我々は秋田県側の栗駒山荘に立ち寄る。




以下、二枚は栗駒山荘のレストランで早い昼飯を食べながら窓ガラス越しに撮影したもの。

イワカガミ平方面を望む。



晴れた日は彼方に鳥海山が見えるのだが、残念。今日は見えなかった。

秣岳(まぐさだけ)(1424m)を望む。



午前11時半頃。須川温泉に繋がる道路はどこもクルマで溢れ返っていた。
朝早く出て来て正解だった。

以上。

コメント (2)
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