イオン系や西友、割安感が人気で品切れも 輸入米の拡大の行方は
令和の米騒動 加藤裕則
AERAdot 2025/04/24
高騰が続くコメ市場の店頭に、輸入米が並び始めた。5キロ3千円台と国産のコメより安い。政府は輸入米の拡大をめぐって揺れているが、夏にさらに品薄になるとの見方もある。
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「二穂(にすい)の匠(たくみ)」「むすびの郷(さと)」――。4月下旬、首都圏の大手スーパーに並んでいた、いかにも「和」の名前がつけられたコメ。実は両方とも外国産米だ。価格は5キロ換算で3千円台。4千円台後半が当たり前になった今、割安感から品切れの店もある。
イオン系のスーパーで4月10日から売られているのが二穂の匠だ。米国産8割、国産2割の2カ国のブレンド米だ。昨夏、店舗からコメが消えるという「令和のコメ騒動」があり、消費者への安定供給を考え、企画したという。「米国産米の軽やかさと国産米のふっくら感を両立」させたとのふれこみで、4キロ入りで3002円(税込み)で売っている。
西友は昨年11月から台湾産米「むすびの郷」を関東エリアの店舗に置いている。むすびの郷は日本のコメと同じ短粒種で、ほのかな香りとふっくらとした食感が特徴で国産米に近いという。価格は5キロ入りで3769円(税込み)。
大手スーパー2社が外国産米を取り扱い始めた背景にあるのが、国産のコメの異常な高騰だ。
政府は3月から備蓄米を連続して放出しているが、店頭価格の上昇基調は変わらない。
農林水産省のまとめでは、今年4月7~13日の1週間、全国のスーパーで売られたコメの平均価格は5キロあたり4217円で、前週から3円上がり、15週連続の上昇となった。前年の同じ時期は2100円ほどで、この1年で実に2倍に跳ね上がった。
江藤拓農水相は4月22日の閣議後の会見で「なかなか国民の期待に応えられない。備蓄米を出しても店頭価格が下がらないことについては責任を重く感じており、申し訳ないと思っています」と陳謝した。
国産米の店頭価格はなぜ下がらないのか。備蓄米が十分に行きわたっていない可能性も指摘されるが、消費者のニーズに応えるだけのコメを供給できないことは間違いなさそうだ。今春、どこに行ってもスーパーのコメ売り場では、一部の銘柄が売り切れて空いている棚がある。
川崎市中原区のワタナベストアー武蔵新城店の佐々木雄大店長によると、今年2月ごろからコメ問屋から入荷の制限がかかっているため、銘柄によっては売り切れて補充が間に合わないことがあるという。
この状況で消費者の頭をよぎるのは昨年夏の経験だ。
2024年は6月に入って品薄感が強まり、スーパーに並ぶコメの量が減った。夏は最もコメの在庫が少なくなる時期で、さらに8月8日の南海トラフ地震の臨時情報で消費者が買いだめに動いたこともあり、お盆過ぎから首都圏のスーパーでコメが消えた。数日で収まるとの見方もあったが、2~3週間コメが買いづらい時期が続いた。
昨年4月の時点で店頭に並ぶコメに大きな変化はなかったが、今年は明らかに少ない。
今年4月21日に川崎市で買い物をしていた女性は「夏が近づき、これからどうなっちゃうのか。今のうちに買っておいたほうがいいのか。でもこれだけ高いと考えますよね」と困惑気味だった。
4月22日に日本記者クラブ(東京)で講演した山形県のコメ農家で「庄内こめ工房」を経営する齋藤一志さんは、2023年産米が夏の猛暑で高温障害が出て、品質、生産とも落ちた影響が今も続いているとの見方を示した。さらに各家庭がいつもより多めに買って家に置いていることも一因になっていると指摘した。
一方、齋藤さんは農家が売るコメの価格は秋の収穫時に決まることを強調し、毎月のようにコメの価格が上がる現状について「便乗値上げだ」と訴えた。
ただ、「この夏、去年と同じように店頭からコメが消える可能性は」という記者からの質問が飛ぶと、齋藤さんは「確実にそういうことになる。総量がない。ふるさと納税に出すとあっという間に売り切れる」と危機感を強めた。
先日トランプ関税交渉とやらで米の輸入を押し付けられた模様。
国内での生産を増やすことではなくアメリカからの輸入で乗り切ろうとする「従属国家」の根性を見せつけられた。
園のようす。
予報によれば晴れて20℃。
しかし晴れ間は少なかった。氣温こそは20℃近くまで上がったようだ。
しかし、待望の桜は動かず。
明日からは雨模様。
カタクリ・スイセンが咲きだした。
フキも・・・
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