里の家ファーム

無農薬・無化学肥料・不耕起の甘いミニトマトがメインです。
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NHKクローズアップ現代 1/27

2014年01月28日 | 社会・経済
  • 寮、食事付き。託児所完備。
    今、生活支援を売りにする風俗店で働く女性が、増えています。

    風俗店で働く女性
    「私が働かなきゃ、餓死しちゃうよっていう状況なので。」

    学校を卒業後、非正規の不安定な仕事にしか就けない女性が、増加し続けています。
    今、働く世代の単身女性の3分の1が、年収114万円未満。
    中でも深刻化しているといわれるのが、10代、20代の貧困です。
    3つの仕事を掛け持ちする、19歳の女性です。

    飲食店で働く女性
    「本当に時給が安くて、すごい働いた気がしても、月10万とか。」

    通信制高校で学ぶ、19歳の女性。
    生活費や学費を稼ぐために、早朝から仕事を続けています。

    コンビニで働く女性
    「今の生活からは脱出して。
    理想はないですね。」

    “あしたが見えない” 10代20代に広がる貧困


    安定した職を得て、今の生活から抜け出したい。
    鷲見さんは、保育士になるため、春から夜間の専門学校に通うことにしました。
    専門学校の入学金は、5万円で済むコースを選びました。
    しかし、月々の授業料は、毎月8万円かかります。
    そのうち5万円は、奨学金で支払う予定ですが、卒業後に返済しなければなりません。

    今、10代、20代の働く女性は、全国で503万人。
    しかしこの20年、正規の職に就ける若い女性は、急速に減っています。
    高校卒業の女性の場合、正規の仕事に就ける人は、48%にとどまっています。
    青森県出身の女性
    「ファミレスに朝10時出勤の4時半までやって、5時からピザ屋さんで9時までやって、9時半にスナック行って、閉店まで2時3時まで働いて、本当に時給安くて、すごく働いた気がしても、やっと10万いったりとか。」

    25歳のこの女性は、2つの仕事を掛け持ちして、月の収入は13万円程度。
    周囲の男性も非正規で働く人が多く、結婚して出産することは考えられないといいます。

    「子どもを生みたい願望は?」

    25歳の女性
    「それ1番ないです。
    自分1人でこの状態で、いっぱいいっぱいなのに、子どもいたらアウトだなって思って。
    最悪自殺まで考えちゃうんじゃないか。」

    若い女性に広がる貧困。
    さらに年々深刻な状況に陥っているのが、10代、20代のシングルマザーです。
    今、20代のシングルマザーのうち、およそ80%が、年収114万円未満の貧困状態に置かれています。
    広島市に住む、28歳のあさみさんです。4歳と2歳の息子を育てています。
    保育所で、時給800円で働いている。フルタイムで働いて、収入は月10万円ほど。
    母子家庭に支給される、およそ4万円の手当などを加えて、なんとか家計を維持しています。

    家庭の経済事情を気遣い、中学を出るとすぐに働き始めました。
    今、高校卒業の認定資格を取る勉強を始めている。
    なんとか、安定した仕事に就きたいと考えています。

    あさみさん
    精神的にも金銭的にも1人なので、自分にもしものことがあったらと、ふと思いますね。
    自分が倒れたら、2人とも餓死するんじゃないかとか考えますね。」

    生の子どもを育てる、30代のシングルマザーが、面接に訪れていました。
    この女性は20代のころ、生活のために、一度風俗店で働いた経験がありますが、その後は別の仕事に就いていました。
    去年、体調を崩して働けなくなり、生活保護を申請しましたが、生活状況を細かく調べるのに時間がかかると言われ、断念しました。
    女性は、再び風俗の仕事に頼るしかなかったといいます。


    ●子どもを生み育てる若年女性が、風俗産業しか頼る場所がない現実

    ●シングルマザーの抱える住まいや保育の問題 行政が解決すべき問題では?

    鈴木さん:現状で言いますと、まず生活の保障がなされるものというと、生活保護しかないのが現状です。申請を受け付けてもらえないというようなケースもあります。
    また現在、生活全般にわたって、支援が縦割りになっているわけなんですけれども、この性産業というのが、実際、職と共に、住宅であるとか、夜間や病児の保育も含めた保育にまで、しっかりとしたセーフティーネットになってしまっていて、じゃあ実際それが公的なところで、こんなに包括的なサービスが受けられるかといわれると、そうではないというのがかなり、現実なんじゃないかなというふうに思っていて、これ、社会保障の敗北といいますか、性産業のほうが、しっかりと彼女たちを支えられているという現実だと思いますね。

    ●貧困家庭の中から、新たな貧困が生まれる 連鎖をどう断ち切るか?