ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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なぜ役に立たないのか・落語評論

2011-04-02 21:44:58 | 本の少し
落語評論はなぜ役に立たないのか (光文社新書)
クリエーター情報なし
光文社


評論は誰のためにあるのか、観客の視点から自分の意見を勝手に書き殴るのは
評論のための評論、目立ちたいための評論にしか他ならない・・・と。
評論は読者のためにある。その読者とは、これから落語を聴こうとする人たちであり、
もっといろんな「魅力的な演者」に出会いたいと願う落語ファンである。

「落語の評論」ということに限定するなら、評論する動機は「落語の面白さを、
より多くの人に伝えたいから」でなくてはいけない。
そして、落語の魅力は演者の魅力であり、もしも落語の面白さを知らない人たちに
「面白いものなんですよ」と伝えたいなら「誰の落語を聴くべきか」指南すべきと
言い切る。・・・・でも、私は、十人十色、人それぞれの笑いのツボがあるので、
沢山聴くだけで充分・・・やはりこれでなければという時点で、広瀬さんは
評論家なんでしょうな。

でも、「落語家の魅力を語り」、「そんなに面白いなら、今度観に行かなければ」
と思いに駆り立てるそんな。紹介記事、「落語家のカタログ」を見て落語会に
足を運んでもらいたいと・・・私もクラシックのCDを購入しまくってたとき、
「これを聴き逃しては」、「あの幻の名演がCDに」、「これを聴かずして他は語れない」など
まんまと、術中にはまってどれだけのCDを買ったことか・・・。

私の場合は、あくまで聴いた落語の感想であり、落語の世界に浸れたかどうかが好きになる
基準なような気がする。・・・・落語にでてくる人、そのものが好きで、基本、悪人がでてこない
のが,落語が好きな理由かも。

なぜ落語評論は役に立たないのかと言いながら、「ガイド本」は必要と、
既にでている「この落語家を聴け」のプロモーションみたいな本でおますな。
・・・そういう意味で、最後に予告編みたいに「落語家」「この一席」私的ランキング2010が
ついておます。



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