ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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待望の吉坊の会

2010-10-11 23:30:06 | 落語



ついに、待望の吉坊の会がやってきました。
昼の部にお伺い・・・「辻八卦」に、「幸助餅」、楽しみでおます。


休日なので、都心なのに、静か、山本能楽堂。


能楽堂の舞台。


二階席もあり、お洒落度、最高。

一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」

羽織を着ての登場、それはそれは、堂々の高座。
今回、三回目の能楽堂の舞台ですが、何度来ても、どちらを向いて
喋ったら良いものかと、迷いますと・・・。

噺は、「時うどん」米朝の一門の形。
スコーンと伸び伸びしながら、どっしりしていて、
噺のおもしろさが直接伝わってくる。

昨年の遊山船、あたりから一皮剥けたようで、
吉の丞さんの、新しいネタを聞くのは、楽しみですな。

二、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「辻八卦」

うだうだばなしが、楽しく20分。
「PhoneとMacと西郷輝彦、まさに三題噺」
ほんま、親子みたいに可愛がられているのが、話からも解る。
談志、談春、そして西郷輝彦さんと、世間でいう、強面の
おじさんに、吉坊、大人気ですな。

まあ、私も、吉坊のあの笑顔にまいっていますが。

噺は、「辻八卦」、客に、易者が、あれこれ、シャレで
兵庫船や、矢橋船での掛け合いが、辻占と客の応対に替わる。

変った、噺でおます。

三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」

やはり、歌舞伎好きの吉坊奈良ではの「七段目」
所作がきまるところが、きまり過ぎるて、
丁稚の定吉までが上手過ぎるのが、難点か。

でも、前から参列目で、山本能楽堂の音量の響きも最高でしたが、
後で、聞くところによると、後ろの方は、クーラーの音がうるさかったとか
まあ、定員以上のお客様で、熱気、ムンムンだったんでしょうな。

仲入り

四、暁照夫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「三味の響き」

昔のままの、暁照夫さんの芸。
三味線弾きながら、客をいびる。
70才で、都都逸、浪曲、三味線「まめだ」のフルコース。
まめだは、この前聞いた、英華さんの方が、女流というだけ
・・三味線の技量は解りませんが若さと、勢いが、あった様な・。

久々の舞台で、燃えたのか。モタレの立場も考えずに、大熱演。
でも、浪曲が、小中学の時聞いた、宮川左近ショーが思い出され
懐かしい舞台でおました。


五、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「幸助餅」

噺の筋は、「文七元結」とことの始まりは、似ている、
ただし、お金を渡すのは、博打ではなく、贔屓の相撲取りに。

その、雷の五郎吉は、そのお金の出処を聞いても返さないので、
裏で、雷の五郎吉が、身請けに行くと思いきや・・
二年後に良き幕切れがある。

吉坊さん、後半は、西郷輝彦さんの舞台の台詞を参考にしたとか、
ほろりとさせる、人情噺、年だけに、いたって、こんなの好きですな。

でも、芸人さんと、贔屓のお客の間を繋ぐのは、形の無い、芸ごとだけに、
この関係は、いつの時代も微妙でおますな。

吉坊の会、堪能しましたで、次回は、昼夜、観てみようか・・・と。


吉坊の会
2010年10月11日(祝)午後2:00開演
山本能楽堂

一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「辻八卦」
三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
仲入り
四、暁照夫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「三味の響き」
五、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「幸助餅」

10-49-216



桂吉坊公式サイト




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1 コメント

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『幸助餅』いい話ですが (明彦)
2010-10-20 09:59:09
林家師弟と団朝さんでは拝見していますが・・・。吉坊さんも始められたのですね。
雷関の歌舞伎調がさぞはまりそうです。是非拝見したいものです。

それにしても、幸助を突き放す雷関の台詞、演技だとは分かっていながら生々しさが忘れられません。
案外芸人さんの本音も入っているような・・・。
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