ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

充実の落語会~ラクゴリラ

2009-08-14 11:43:32 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
今日は、久し振りに、休日の開催なので、ゆっくりとラクゴリラヘ。

会場、45分前の5時15分に、7階ヘ行くと演者の皆さんが
チラシの折り込み真っ最中。・・・早すぎたかな思っていると
整理番号札ですと渡され、・・・番号を見るとなんと、43番。
いったい、いつから、皆さん来ておられるのか。

5時50分から、順に入場、6時にはほぼ満席の80人。
最終、座布団の追加もして、100人強の大盛況。





一、森乃石松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「播州めぐり」

めずらしい「播州巡り」を、やはりこれは、西の旅か。

清八の所々の「・・・・というあるかいな」とか「・・いれんかい」
「・・そらないわい」などの喋りが、松之助師匠にそっくり。

石松さん若手だけに、お年を召してる松之助師匠が最近
稽古を付けることがあるのかと思っていると、なんとなんと。

次の出番のこごろうさんが、今日の開口一番に石松くんに
それも松之助師匠につけてもうた「播州巡り」を頼んだのは私。

こちらまで、緊張しましたが、少し噛んだところもありましたが。
なかなかの出来・・・・開口で・東の旅の発端が多い中。

「播州の名所案内」・・・貴重な噺・至る所で、演じて欲しいですな。


二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」

出てくるなり、「ヘビー・ローテーション」というのをご存知ですか。
東京のタレント、歌手などが大阪に来た時、一つの放送局で、
朝、昼、夕方、夜の番組まで続けて集中的に出演して、
同じ曲をキャンペーンしてまくる。・・そのことですと。

それと、同じで、この二ヶ月、同じマクラを集中的に使っています。
何度も聴いた方もあると思いますが・・・あえて。

大阪のオバサンの「教えたろか」、「教えといたるわ」のお節介ネタ。
おもしろいので、是非ライブで・・お聞きを。

その後、噺にはいりかけて、失敗。
あの落語をしたい気は充分あるのですが
なぜか、気分に乗れない、こんな日があるのです・・・と・・およよ。

噺は「いらち俥」、こごろうさん自身も気づかれ言ってられましたが
客が、いつのまにか、カジ棒もって、喋ったり。
なぜか、全編、ボタンの掛け違いのようで、きまらない。

最後も、市電とすれ違うたところで、
「わあわあいうてます。いらち俥でございます」と、途中で、
苦笑しながら、舞台を下りる。

いやいや、いつもハイテンションで完璧なのこごろうさん
しか見たことがないので、ほんと、うまくいかないのをみて
こんな日もあるのだと、逆に、すごく身近に感じましたで。

やっぱり、ファンだと、こんな時、自覚しますな。


三、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」

文太師匠で聴いたことのある、珍しい噺。
文枝一門の十八番か・・。

「・・・・・孝行糖、食べてんか、美味しいで、また売れた、うれしいな」
主人公の吉兵衛さんの笑顔が、文三さんの笑顔とダブル。

まさに、ニンにおうてる噺ですな。
聴いてる、こちらまで楽しくなるメロディ。
まあ、昔のコマーシャルソングだったんでしょうな。

マクラで、サゲには、スパッときまって納得できるのと、
これ、なんかいなというのがあります。と言いながら
文三さんの偉いのは、この噺のサゲは頼りない、
後者でっせとは、期待が薄れた客になるので
一言も言わんで、はじめるとこですな。

サゲは「どこが、痛いんや」・・「ここーと、ここーと」。

さり気なく、いうたマクラが、ここで活きる。
文三さんの、細やかな気遣い感じますな。


四、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ナイモンガイ~新世界編~」

この前、動楽亭にでる際「ないもん買い」と決まっていましたら、
生喬さんが、巷では、この前の天神橋筋偏が好評なので、
今回は、新世界編でやると、もっぱらの噂。

プレッシャーを与えられ、二日前に新世界ヘ行って急遽創った噺。
後で、聞いたらその情報を流した張本人は実は生喬さん・・・・。

「だるま屋」→「づぼら屋」→「マルトミ」→「誓いの鍵(中西煙草店)」
→「三桂倶楽部(囲碁、将棋)」と新世界からジャンジャン横町ヘ。
まあ、ボギーときよしの、現代版「天王寺詣り(案内)」ですな。

今度、花丸さん、宝塚歌劇の落語の監修をされるとか、
生喬さんではないが、「ないもん買い~宝塚編」・・・・・・
私の実家は、宝塚で懐かしおますから、是非創って欲しいですな。


五、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「仔猫」

おなべ、夏の怪談噺かと、怖がりの私は聴いていましたが・・。
一番の見どころ、聴きどころは、
番頭さんが、おなべに、暇をだすところの生喬さんの顔芸。

サゲは「猫かぶってたんかいな」

今日の、すべての噺、サゲとしてのできは今ひとつシリーズでしたな。

でも、このラクゴリラ、個性派の実力たっぷりの四人会。
進化し続けるだけに、更に期待は膨らみますな。

今年は、10月ぐらいに、来春は1月5日、4時と6時の二部構成。
是非、ご来場のほどを。


第81回・ラクゴリラ
2009年8月14日(金)午後6:30開演
ワッハ上方7階レッスンルーム

一、森乃石松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「播州めぐり」
二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」
三、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」
仲入り
四、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ナイモンガイ~新世界編~」
五、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「仔猫」

09-57-262

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