ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

ただでっせ・吉坊・歌之助さん ~上方亭ライブ

2008-08-10 16:11:48 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
ワッハ上方の展示室のライブヘ。
控えの部屋まで満員の80名。
夏休みで、子供も地方からの人も、幅広い客層。

隣の中年女性二名も、もういっぱいやから、始まると思うたら
まだ始まるまで25分あるで・・・・・・。
チラシを見て、こんな落語家知らんな・・・・。

私は、吉坊さんと、歌之助さん来たのに・・・・。
まぁ・・・ええ落語しまっせ。
まぁ・・・黙ってしばらく待っときなはれ・・・・。
と、なぜか・・・身内贔屓してしまう。

始まる前に、制服すがたの府の女性職員が出てきて、
「大阪府立上方演芸資料館・ワッハ上方に
お越し頂き誠にありがとうございます。」
「携帯等の注意」と、お役所のいつものお堅いご挨拶。


一、桂吉坊・・・・・・・・・・「鷺とり」

いつものごとく、かわいい顔で登場。

頼りない男が飛び込んで着ますと、噺の始まりで。

○「おまはん仕事はしてんのかいな」
●「してまっせ・・・この前も・・市場で青いもの・・・
三つ葉見つけたので、これ売って儲けよと・・」
●「仕込んで、天秤棒に入れて、売りに出たんですが・・
なを忘れて、いや菜の名を忘れて、売り声だせまへんねん。」
●「困って、天満橋の橋の上で、荷おろして、考えているうちに
菜がしおれてしもて。」
●「これは売り物にならんと思い、橋の上からパーッと投げましてん」
●「菜が川一面きれいに青くなって、「きれいな三つ葉やなぁ」と
ここで思い出しましてん」

商売根問い・・・ヘ。・・・・みかん屋かなにかに繋がると思いきや
「鳥のとり方、と言うのを色々と考えてまんねん」と「鷺とり」ヘ、

この「三つ葉」の導入部、初めてですが、おもしろい。

噺の中味は、小学生たちも数人いて、
「チュチュン、チュン、チュン」と雀がでてからは笑いがいっぱい。
マクラをふりながら、この噺を選んだのであれば、大正解。

大阪の七不思議に・・・玉江橋の真南に、、天王寺さんが・・と
にわかが出てくると期待するが、・・・
天王寺さんへと、天王寺さんへと大勢の人が集まりますとで、無し。

サゲも、「一人助かって、四人死んだ」と標準形。
雀々さんのトランポリンはやはり、異端ですな。

かわいい小さなお客さんと共に、楽しめた吉坊の「鷺とり」でした。


二、桂歌之助・・・・・・・・「青菜」

マクラで、大阪のおばちゃんの話。
こういうおばちゃんは、落語の中にも出て参ります・・・。

船弁慶のお松さんか、
厩火事のお咲さんか、・・と思うと

「植木屋はん、あんた、仕事は、もう、すんでやったんかいな」
青菜。

まあ、亭主と張り合うて、
「そんなもん、おいどの穴で、言うたるわ」・・・と押入に入る女房・・。
まぁ、これもしゃれ気のある大阪のおばはんでないと、
暑い真夏の夕方、密室に入る気にはなりませんな。

歌之助さん「柳蔭」、「鯉のあらい」を食べる際のしぐさも
独特で、おもしろい。

入場料は別と思っていたら、入場料が400円で
上方ライブは、ただ。
ただなら、食てみたろ、いや観てみたろ。

これからの、落語の予定は
10日・福車、石松
16日・三若、おしどり(音曲漫才)
23日・こごろう、しん吉

なかなかのメンバーが、難波の真ん中で、聴けまっせ~。

まあ、真夏の昼下がり、質の高い、お値打の落語会でした。


上方亭ライブ
2008年8月9日(土)午後2:30~
ワッハ上方4階展示室「上方亭」

一、桂吉坊・・・・・・・・・・「鷺とり」
二、桂歌之助・・・・・・・・「青菜」


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