ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

ヴィアーレ・米朝一門チャリティ落語会

2011-03-19 06:48:19 | ヴィアーレ落語会

仕事に追われて、久しぶりの落語会・・・・
嫁さんと一緒に会社の近くのヴィアーレへ・・・
精選米朝一門会の趣き、楽しみですな。


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東日本最大地震のチャリティ落語会として、開催。ヴィアーレの広報の責任者が
ご時勢だけに一番太鼓のの前に気をつかってのご挨拶。

一、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・「商売根問」

鳥とりで、雀、鶯でガタロがでてきて、「鷺とり」ではなく、「商売根問」。
でも、ガタロで終了・・・。吉坊で聴いた、野菜を売る売り声、
「茶っ栗柿、麩っー」のフレーズが忘れられない。

次節柄、遠慮がちにはじまった、佐ん吉さんでしたが、さすが米朝一門会の前座
緊張した会場をほぐすのに充分なる、安定感のある高座でおました。

二、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」

今だ、TVの「ちりとてちん」のマクラで。そのあと朝ドラは良いのがありませんなと、
でもこのまえの「ゲゲゲの女房」と今の「てっぱん」は、結構人気があるみたいですが・・・。

演目は、マクラ続きでそのまま「ちりとてちん」へ。
口笛は出るし、外人のような大きなジャスチャーも入るし、
聴きなれただけに、食傷気味。

まさに、やり過ぎて、ご自分では「てっぱん」と思いきや
ぼちぼち賞味期限がきていると感じるのは、私だけでしょうか。


三、桂塩鯛・・・・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

鯛襲名後、貫禄がついて、どっしりとしていながら、三両、五百両を貰う
油屋の表情で遊ぶ。でも、お天子さんのところでは、あまり縁がないので、
こんなもんですがと、断りをいれるなんぞは、塩鯛さんの良心が見える。

何か、笑福亭とだぶる、どっしりとした塩鯛さんの「はてなの茶碗」でおました。


四、桂九雀・・・・・・・・・・・・・・・「公家女房」

眼鏡をかけての登場。古典落語ではないなぁと、思いながらはじまったのが、
やもめに嫁さんを世話する、「持参金」、「延陽拍」、「ろくろ首」、「不動坊」か
いや、これが九雀さんの十八番「公家女房」か・・・。

さすがに「父は元京都の産にして・・・・・・たらちねの胎内を・・・・・成長ののち
これを改め延陽拍ともうすなり」はズボットなし・・・いうてしもたら延陽拍に
なってしまいますもんなぁ。でも、随所に改作のおもしろさが散りばめてあり、
後半の出入りの者が芝居がかって、嫁さんに絡むとこなんぞは楽しめる。

よね吉さんで出会う前に、本家本元の九雀さんで聴けたのは、
本日の大収穫でおました。


五、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・「一文笛」

CDでは、たまに聴いているが、生のざこばさんの「一文笛」は初めて。
かつて、兄貴が秀を諭すところで、ざこばさん、何度も感極まって自分が泣いて
途中で下りたとか。

スリというのが、職人業として成り立っていたというのが
昭和の匂いを感じさせる。

「何で、銭出して買うてやらへんねん。」「それが、ぬっすっと根性というもんや」
私も年ですな、この辺あたりで、ジーンとしてしまう、今日この頃でおます。

「子は鎹」、「厩火事」に続く十八番「一文笛」、やはりよろしいな。


本日は、全員十八番と言えるネタのオンパレードで、
一緒に行った嫁さんも寝ることなく楽しんでいましたし、
久し振りの落語で、ちょっと元気を取り戻した、ごまめでございました。

ああ、それと、久しぶりに、「落語日記」さんに会えて、ほっとしましたが。
一月に奥さんを亡くさられ、先週喪が明けられたとことか、
普段も物静かな、Ⅰ氏ですが、いつもに増して言葉少なめ、
早くお元気になられるよう、「笑い」にお誘いして、
今度はじっくりお酒でも飲み交わそうと・・・・。



ヴィアーレ落語会~あづち亭
2011年3月19日(土)午後3:00開演

一、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・「商売根問」
二、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」
三、桂塩鯛・・・・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」
仲入り
四、桂九雀・・・・・・・・・・・・・・・「公家女房」
五、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・「一文笛」

11-09-38



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