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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

新生第5回・名人は誰だ?

2018-08-12 21:21:21 | 笑福亭鶴二

新星第5回・名人は誰だ?


日曜日、早めの6時開演。



大看板、四名。



七分の入り、ゆったりとした空気の客席。


一、露の新幸・・・・・・・・・・・・「金明竹」

新治さんのお弟子さん、声は大きいし、しっかりした口調。
あとで聞くと、43才の新人さんと・・・
やはり人生経験豊富で、落ち着いていますな。

噺は、「金明竹」、今日出ておられる阿か枝さんの十八番ネタ。
あのたて弁の凄さはないが、じっくり楽しめる。

丁稚の定吉のこましゃくれた、悪知恵がもう少し垣間見える方が
楽しめる様な・・・・そんな気にさせる一席でおました。

でもお上手、熟成新人、新幸さんでおました。


二、桂米輔・・・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」

いぶし銀の味、米輔さん。

次の台詞がでてくるまでの独特の間。

これから、ますます高齢化に向かうお師匠さんたち。
十五年後には、高座に上がるだけで拍手喝采の、
まさに名人の域に達していたり。

味はますます、熟成する、米輔さんでおます。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「餅屋問答」

一方変わって、ご陽気な鶴二さんの高座。

本日は、気楽気ままに、「餅屋問答」を・・・・。

あの沙弥宅善の「無言の行中」の解釈は・・・・

「第一に『大和尚の胸中は』と問うたところ『大海の如し』とのお答え。
次に『十法世界は』と尋ねると『五戒で保つ』。
最後に『三尊の弥陀は』と問えば、『目の下にあり』とのお答え」

普段でも、勝手に解釈されるってことありますな。

まあ、ご自分の都合のよい方に解釈されるのが常でおますが。

肩の荷の下りた、ご陽気な鶴二さんの落語、よろしおましたな。



四、桂梅団治・・・・・・・・・・・・「宇治の柴舟」

噺の最初の入りは、「崇徳院」さんと同じ。
手伝いの熊さんが、若旦那の恋ワずらいの原因を聞きだす。

この噺、確か先代の春蝶さんで聴いたことがあるような・・・。

まあ恋なんて、病気みたいなもんですから、美人画に恋するなんっても
あるようなないような・・・人妻では生々しいのでここは落語、
ちょいとひねって美人画ということで・・・・・。

でも、舞台が宇治というのが粋ですな。
天保山でも、毛馬でも、伏見でももう一つ・・・・宇治。
そうか、オチの茶柱で、お茶所でないあきまへんねんな。



五、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」

趣味にはしる、趣味にはまる、って愉しいことですな。

この義太夫好きの豊竹屋節衛門さんと口三味線の花梨胴八さん。
趣味の合う者どうしが会うと、お手合わせのたのしいこと。

そのたのしさが伝わってくる。

でも浄瑠璃って難しいですな、太夫さん声は悪いが台詞も聞き取りやすく
すんなりこちらへ伝わってくるのに、阿か枝さん、高音で美声なのに
所々聞き取り難いのはなぜ、難しいもんですな。


六、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」

井戸の茶碗、屑やの清兵衛さん、千代田卜斎、高木作左衛門、
でてくる人がすべて善人・・・・・・気持ちの好い噺。

でも、お嬢さんの花嫁姿、是非見てみたいもんですな。

お金とはあるに越したことはないですが、あるというだけで
幸せとは限らないというのは、周りでもよく見かけますな。

今の生活に、ある種の満足を感じながら、心の豊かさが大切ですな。

心豊かにしてくれる、春若さんの「井戸の茶碗」の一席でおました。

ああ、それと、いつものように、茶碗を見たいという高木作左衛門
のお殿さん、
春若さんが私淑している、談志さんのものまねで登場でおました。
(愉しいですな)



新生第5回・名人は誰だ?
2018年8月12日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、露の新幸・・・・・・・・・・・・「金明竹」
二、桂米輔・・・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「餅屋問答」
四、桂梅団治・・・・・・・・・・・・「宇治の柴舟」
仲入り
五、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」
六、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」
三味線・・入谷和女



次回、「新生第六回・名人は誰だ?」は、
平成30年12月12日(水)18:30開演
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笑福亭鶴二独演会

2018-05-05 23:28:56 | 笑福亭鶴二

笑福亭鶴二独演会


笑福亭鶴二独演会


50歳、節目の年。


桂文珍さんの寄稿、シャレてますな。


一、露の紫・・・・・・・・・・「看板の一」

出てくるなり、鶴二師匠の芸能生活25周年の落語会。
あれっまちごてるで・・・。13才で弟子入り志願、19才のとき正式に弟子に。
今、50才、何から数えても、?でおます。

マクラでは、大阪と東京の違いは、ああ、“江戸荒物”かと思いきや、
博打の噺で「看板の一」へ。持ち時間も少なく、焦り気味の紫さん。

憧れの人を模倣しようとするアホ、ばくち打ちのカッコ良さだけではなく、
江戸っ子のかっこよさまでマネようと、二重の真似しに戸惑うが・・・・。

正直、博打のシーンが薄れて、最後の緊張感まで薄れてしまったようで。

でも紫さん、記念の落語会、開口一番、お疲れ様でおました。

二、ビックリツカサ・・「マジック」

「ビックリ、ビックリ、ツカサ」、折角みんなで練習したのに、
声を揃えて言ったのは、最期も最後の一回だけ。

やはり、時間の関係か、スカーフと大きなトランプのマジックのみ。

あまりの早い高座で「ビックリ、ビックリ、ツカサ」、さんでおました。

三、笑福亭鶴二・・・・・・「浮かれの屑より」

鶴二さんの登場。 髪型も髪の色も替えて、ちょっと貫禄の雰囲気。
今年、50才になりましたが、師匠の松鶴が生誕100年。
9月には、繁昌亭、一門総出での公演となります、と。

噺は「浮かれの屑より」通称、「紙屑屋」。

よろしいな、和女さんと薫子さんの素敵な下座からのお声。
「吉兆廻し」、義太夫で「義経千本桜の道行、吉野山」、長唄で「京鹿子娘、道成寺」
踊りも入っての高座ですが、日舞を習われている鶴二さん、そのしぐさのきれいなこと。

手毬をついて、中腰で回るんですが、年いってからは辛い演目。
そうすると、あと何回、鶴二さんの「紙屑や」聴けることやら。

上方らしい、噺に、感動でおます。


四、笑福亭鶴瓶・・・・・・「青木先生」

鶴瓶スマイルで登場。

楽屋見舞いの方がひっきりなしに来て、てんやわんや。
私のすぐ上の、小学生落語家だった、手遊(おもちゃ)さんも来られて
お会いしましたし、忙しい、忙しい。

今日のギャラについて、前回は「ええよと」と返したが、
「兄さん、些少ですが、些少ですが」と何度も言われたが、「今日は、もらうで」と。

前回、鶴二の独演会にでたとき「何をしたかと」鶴二に聞いても、
はっきりせず、やってないと思うので「青木先生」を・・・・。

私の記憶ではそのときは確か「癇癪」をされたようで・・・・。

「青木先生」三度目の出会いですが、先生の表情バージョンアップで
更に進化していて、おもしろい。
今日、初めて落語を聴くという方もお二人お連れしたので、
色んな落語に出会えて、御満悦でしょう・・・・・「ピィ―」。


五、対談・・前田憲司&笑福亭鶴二

前田憲司さん、落語演芸研究家。
前田さん、松鶴師匠が亡くなられたあと、遺品とかを整理をお手伝いされ、
そのとき、手伝いで来てたのが鶴二さん、当時19才。

前田さん、お子さんができたときでホームビデオを買ったばかり、
そのビデオで、松鶴師匠のお家の中を撮っておられた貴重な映像を舞台で映写。

やさ男の鶴二さんが、チラチラ映る。まるで別人ですが、声は鶴二さんで間違いなし。
あんな若い時から、落語家目指していたんですな・・・・立派になられて、感激ですな。

鶴瓶さんも参加されて、松鶴師匠の思い出話に・・・・・・。


六、笑福亭鶴二・・・・・・「子は鎹」

子供の日にちなんで「子は鎹」。

今、上方でされる「子は鎹」はほぼ、ざこばさんのスタイル。
母親が寅ちゃんを連れてでていき、親父が道端で偶然会う形。

鶴二さんのは、父親と寅ちゃんが一緒に暮し、母親がひとり家を出て行った形。
どちらが良い悪いではなく、どんな噺でもこんな形もあったんですよと、
後世に残す事も大切でおますな。

子供にとっては、父親についていくのが良いのか、母親についていくのが良いのか、
金のある無しではなく、愛情の大きさで、というと判断つけるのも難しいですな。

でも、親子三人、一緒に暮らせるようになって、よろしおましたな、寅ちゃん。

たっぷりの鶴二さんの独演会、よろしおましたで。


笑福亭鶴二独演会
2018年5月5日(土・祝)午後6:30開演
国立文楽劇場


一、露の紫・・・・・・・・・・「看板の一」
二、ビックリツカサ・・「マジック」
三、笑福亭鶴二・・・・・・「浮かれの屑より」
四、笑福亭鶴瓶・・・・・・「青木先生」
仲入り
五、対談・・前田憲司&笑福亭鶴二
六、笑福亭鶴二・・・・・・「子は鎹」


三味線・・・入谷和女・はやしや薫子
鳴り物・・・笑福亭生寿・桂治門・笑福亭呂好
笛・・・・・・・笑福亭松五
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第15回・道頓堀・はり重寄席

2018-03-11 22:20:03 | 笑福亭鶴二

道頓堀・はり重寄席


道頓堀、御堂筋の名店“お肉のはり重”


御堂筋側の“カレーショップはり重”は贔屓店のひとつですが、
残念ながら、こちらのグリルの方は一度も食べたことがございません。


提灯まで用意されており、今回で15回目、常設小屋の匂いが・・・。

一、桂三語・・・・・・・・「狸賽」

三語さん、前回に続いての「狸賽」、得意ネタなのか。

小狸の表情はかわいいし、噺はわかり易く、楽しい出来上がり。

でも、何かインパクトに欠けるのは何故。

博打場の情景が浮かばないのは何故。

周りの登場人物が浮かばないのは何故。

「ターちゃん」の連呼が有った様な無かった様な。
とにかく、薄味でおましたな。

二、笑福亭鶴二・・・・「青い目をした会長さん」

「ハンカチ」、「作文」、に続いての、鶴二さんの創作落語シリーズの一つ。

あのスタバの注文、いつも長ったらしくて、ヒヤヒヤしますな。
サイズだけでも、ショート、トール、グランデ、ベンディ、
ほんま、何のこっちゃ、ですな。

「トールサイズのキャラメルフラペチーノで、チョコレートチップ追加の
ホイップとソース多めでお願いします」

ああ、ソイミルク(豆乳)への変更もあるんですな。

大阪ではアイスコーヒーは、「冷珈(レイコ)」、の一言でこと済んだんですが。

スタバのごとく、スターバックスさん、何でも縮める
大阪版のメニュー表作って欲しいでんな。

三、桂よね吉・・・・・・「蛸芝居」

大熱演、よっかたですな、よね吉さんの「蛸芝居」。

でも、通常のマクラで、掛け声になり、歌舞伎役者は屋号で呼ばれる。
噺家は住んでる処で、「黒門町」「柏木」などがありますが、
私の師匠吉朝はあきませんな「尼崎」とよね吉さんが言うなり、
客席の前列から、すかさずご婦人の「失礼な」の一声。

「尼崎センタープール前」と補足されてましたが、
思わずの展開によね吉さんもオロオロ。

どんな時でもご自分中心、やはりご婦人は強いですな。

噺は「蛸芝居」。さすが師匠の十八番。
吉朝一門の十八番として、脈々と受け継がれていますな。

四、笑福亭鶴二・・・・・「御神酒徳利」

良い雰囲気の座敷なんですが、外は東南アジアからの旅行者で賑わう道頓堀、
それにも増して、街宣車がわめきたてて、御堂筋を流している。
窓は締めてはいるんですが、大きな声で飛びこんでくる。

そこは、ベテラン、笑いでこなしながらも、やり難そう。

ほんま、道頓堀は繁華街、そのど真ん中での落語会でおます。

でも、そろばん弾くだけで、拍手くるのはよろしいな。

サゲは「今度は、先生が失せモノになりました」と、
噺をつけて頂いた文珍さんの形。

こんな噺にも、たっぷり鶴二さんの上手さひかりますな・・・・。



2018年3月11日(日)午後1:00開演
第15回・道頓堀・はり重寄席
道頓堀はり重3階大広間


一、桂三語・・・・・・・・「狸賽」
二、笑福亭鶴二・・・・「青い目をした会長さん」
二、桂よね吉・・・・・・「蛸芝居」
仲入り
三、笑福亭鶴二・・・・・「御神酒徳利」
三味線・・・・はやしや薫子



終演後の抽選会とご挨拶。


お楽しみの、はり重さんのお弁当、美味しおます。

次回の、第16回 道頓堀はり重寄席、は
5月27日(日)12:00開演
笑福亭仁智さん、新内枝幸太夫さん、笑福亭大智さんのご出演。
楽しみですな。





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笑福亭鶴二独演会

2017-11-05 20:27:14 | 笑福亭鶴二

笑福亭鶴二独演会


今回は、昼夜の二回公演。


鶴二さんの、昔の寄席の雰囲気が好きとかで、
ゲストさんは、色物さんも含めて多彩。



三十歳から始めた独演会、今回で二十回目。


本日は、笑福亭鶴二さんの独演会。
それも、昼夜の二公演で、ゲストも多彩なお方が出演。

一、桂治門・・・・・・・・・・・・・「初天神」

子供には定評のある治門さん、といっても「真田小僧」が好きなんですが。

この、「初天神」の寅ちゃんも、知恵も働くがかわいさのある子。
みたらし屋までだが、たっぷり客席温めた、好演でおました。


二、桂南天・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」</stron>

今回の独演会の目玉、今上方で油の乗りきっている落語家さんの登場。
入門では鶴二さんが上だが、歳でいうと南天さんが上。
ライバルともいえる噺家さんを敢て、ゲストに。

心臓の“象”では、バク、に、アリクイまで登場、落語の楽しさではピカイチ。
あの、弟が死んだと聞いてからの友達の絶叫と、本人の慌てようは、南天ワールド。

でも「阿弥陀が行けと」、ようできた噺ですな。

三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「算段の平兵衛」

何とも、何度も何度も殺されるお庄屋さん。
演者によると、もっとドロドロしくなるのだが、そこは鶴二さん。
さらりと、次から次へと展開、でも皆困ったら、
「算段の平兵衛にでも相談せなしゃぁない」。

最後のサゲも、死因に疑問をもった役人が、平兵衛を訪れるが、
「平兵衛、良い算段はないか・・・」と、最後まで平兵衛、もてもてに。

四、内海英華・・・・・・・・・・・「女道楽」

よろいいな、英華さんの、三味線道楽。

都々逸あったり、「野崎」があったり、色っぽいですな。
お座敷芸、こじんまりとした小部屋でさしで聞いてみたいですな。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「七段目」

七段目、今回は、歌舞伎の場面をより忠実にされていたように。
踊りも習われている鶴二さん、八百屋お七の火の見櫓や、
三段目に七段目、どこも仕草が一段と綺麗に。

逆バージョンで、浄瑠璃、七段目「一力の場」観にって、
ああ、これやこれや、と一人納得したのを思い出します。

昼の部、とりあえず終わり。 でも、夜の部が引き続きございます。


笑福亭鶴二独演会・昼の部
2017年11月5日(日)午後1:00開演
朝日生命ホール

一、桂治門・・・・・・・・・・・・・「初天神」
二、桂南天・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「算段の平兵衛」
仲入り
四、内海英華・・・・・・・・・・・「女道楽」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「七段目」
三味線・・・・入谷和女




一、笑福亭生寿・・・・・・・・・「手水廻し」

私は、生寿さんの大師匠、松喬さんの「手水廻し」が好き。
田舎の宿屋の人たちの素朴さが好き。

生寿さん、しっかりと笑福亭の手水廻しを見せてくれました。


二、林家花丸・・・・・・・・・・・「たいこ腹」

これぞ、林家の十八番。先代染丸、小染さんと脈々と受け継がれた噺。

太鼓持ちの茂八が入ってくるなり、女将、おとみさん、お梅はん、
そして最後の「ねこさん、ごきげんさん」までで、この噺の良し悪しがわかる。

さすが、林家、それも、随所に花丸さんらしさがたっぷりと。
若旦那が置いていった財布、厚いので中をみると、蒲鉾板が。
(死んだ猫の、位牌に使ったのが蒲鉾板)。

そういえば、「ふぐ鍋」でも「ちりとてちん」でも、大橋さんって出てきますな。
脈々と続く、一門の十八番、よろしおますな・・・・。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「包丁間男」

今回の、鶴二さんの四席の中では私の一押しはこの「包丁間男」。

モテない男が、お師匠さんを口説くところ、「出しましょう」と言いながら
水屋から佃煮、縁の下から胡瓜の古漬けを出し、
小唄を唄いながらちょっかいを出す。

男の間抜けな様が、最高におもしろい・・・・よろしいな。

鶴二さんの新しい、ネタおろしの演目、いつも新鮮で、
初々しく出来たての新鮮さもあり、よろしおますな・・・・。

また、聴いてみたいみたいネタ、増えましたで・・・・。


四、海原はるか・かなた・・「漫才」

当初は、くにお、とおる、さんだったんですが、ご病気のため代演で、
はるか、かなた、さんの登場。

大熱演、失礼ながら一芸を究めるとは凄いことなんですな・・・・。
鶴二さんの好きな、寄席の小屋の雰囲気、プンプンと匂ってきましたで。

あの、黄昏の、柳のような髪も目の前でたっぷり見せて頂きました。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「不動坊」

冬の噺、笑福亭の、それも私にとっては、仁鶴さんの匂いがする噺。

懐かしさも含めて、私にとっては、正統派の「不動坊」。

オチも「幽霊稼ぎ人」と解りにくいながら、昔のままのスタイルで・・・。
この様に、きっちりと残してくれる鶴二さんの落語、いたって好きですおますな。

昼夜四席、長時間に渡って、お疲れ様でございました。


笑福亭鶴二独演会・夜の部
2017年11月5日(日)午後5:00開演
朝日生命ホール

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・「手水廻し」
二、林家花丸・・・・・・・・・・・「たいこ腹」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「包丁間男」
仲入り
四、海原はるか・かなた・・「漫才」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「不動坊」
三味線・・・・はやしや律子



笛・・・・・・・笑福亭松五
太鼓・・・・・笑福亭呂好
お茶子・・・東杏子



早くも次回・独演会、のお知らせ。

次回は、2018年5月5日(土)午後5:30より
日本橋国立文楽劇場にて、五十代という新たなステージを開催予定でおます。


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猿会でござる・其の五~鶴二、紫、治門、呂好

2017-08-17 22:32:42 | 笑福亭鶴二

猿会でござる・其の五~鶴二、紫、治門、呂好


船場寄席



良かったですな。

じっくりと落語を堪能。

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「包丁間男」

今度の独演会にもかかる「包丁間男」。

これは鶴二さんが、文珍師匠につけて頂いた噺とか。

元々、東京からの噺みたいで、アホの寅こうも底抜けのアホでもなし。
途中の唄でも、小粋さが残っている。

でも、鶴二さん、間の「八重一重]…、山もおぼろに薄化粧、娘盛りはよい桜花、
嵐に散りてネェ主さんに、逢うてなま中跡くやむ・・・・・」
唄いながら口説きますが酔うてる割には、上手すぎますな・・・・
でも、ええ、声で、独演会では拍手起こりそうですな。

本番の独演会での「包丁」、楽しみでおます。


二、露の紫・・・・・・・・・・・・・「船弁慶」

雀のお松、雷のお松っあんが帰ってきて長屋の嫁はん連中に立て弁で喋るところ
まさに、紫さんの独壇場・・・・見せ場ですな。

女性が喋る立て弁といえば、来週ある「口入屋」でのおなごしの台詞ですか。

女性の台詞が多少多いのは「悋気の独楽」に「子は鎹」など、
ほんま、落語って、男性用につくられてますな。

紫さん「子は鎹」されるんでしょうか、是非、それも父親が引き取ったパージョン
の方で、聴きたいですな・・・・・・・・。


三、桂治門・・・・・・・・・・・・・「竹の水仙」

これは、鶴二さんがつけたそうで、なかなかの出来。

こうして、9年目の噺家さんが、そこそこの噺をこなされる。
凄いですな、若手の成長ぶり、治門さんも正攻法でじっくり落語を語るタイプ。
浮ついた処もなく、安心して聴ける、よろしおますな。

匠シリーズでは次は「ねずみ」でおますか。


四、笑福亭呂好・・・・・・・・・「稽古屋」

若手では、一番贔屓の、呂好さん、今回はこれも鶴二さんからの「稽古屋」。

サゲはもちろん「色は指南の他でおます」ではなく、地唄の「すり鉢」の唄本を
渡され、持って帰ってお稽古を、「高いとこで」を勘違いして、屋根に登って声をだす。

「煙が立つ、海山越えて・・・・」のこのバージョン、よろしいな、
良いも悪いも、色んな形、引き継いでもらいたいもんですな。

若手のますますの活躍、一挙に見れる、「猿会でござる」、
次回もお楽しみに・・・・・。




猿会でござる・其の五~鶴二、紫、治門、呂好
2017年8月17日(木)19:00開演
ジョイ船場多目的ホール

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「包丁間男」
二、露の紫・・・・・・・・・・・・・「船弁慶」
仲入り
三、桂治門・・・・・・・・・・・・・「竹の水仙」
四、笑福亭呂好・・・・・・・・・「稽古屋」
三味線・・・・・・・・・・佐々木千華



近くの居酒屋での、打上げ風景。

ああ、三味線は、大好きな千華さんでおました。
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春若・鶴二ふたり会(第二回)

2017-06-04 17:26:31 | 笑福亭鶴二

春若・鶴二ふたり会(第二回)


自由席ながら、整理番号1番で、入場。


これぞ、二枚看板ですな。

詳細は後日。

一、森乃石松・・・・・・・「鉄砲勇助」

良いですな、石松さん。

独特の味がありながら、正攻法で攻める。
きっちりと噺を進めながら、どこか田舎の匂いが、そこが魅力。

鉄砲勇助、時間の関係か、北海道のおしっこが凍るとこまでいかず、
後で伝わり聞こえてくるには、春若師匠の「有馬小便」とネタがつくからと、
心憎い、配慮ですな。

6月15日(木)から始まる、「森乃石松落語会・イシマツイシテム」。
6月は無理ですが、8月10日の「猫の災難」、11月9日の「土橋物語」は、
是非、聴いてみたいみたいですな。

二、笑福亭鶴二・・・・・「野ざらし」

お気軽に、の一席。

でも、隣のアホが先生の竿を持って淀川縁へ行ってからの、はちゃめちゃぶりは
本日はおとなしめ、上品「野ざらし」の一席でおました。

三、桂春若・・・・・・・・・「一文笛」

よろしいな、米朝さんの直伝の一文笛。

途中、春若さんが私淑している談志さんのものまねは入るし、
思い入れたっぷりの、味のある一席。

四、春若・鶴二・・・・・「対談」

お互いの師匠のハナシと、春若さんは談志さんとの思い出、
鶴二さんは志ん朝さんとの思い出。

身内だけではなく、広く東西を越えて、良き先輩に可愛がられるって、大事ですよね。

五、桂春若・・・・・・・・・「有馬小便」

まあ、二階から目薬、という言葉はありますが、二階から小便が商売になるとは、
勘定板は時々聞きますが、有馬小便は初めて。

シシババネタで汚いと云われてますが、思っていたより汚くは無し。

ああ、料金もししの十六円、鉄砲勇助の猪の子供の数も猪、十六匹。
要らぬところで、かぶってますな・・・・。

サゲも、漏斗とは、まるっきりかぶってますな。

凄い、石松さん。

先繰機転、先が読める人は出世間違いなしでおますな。


六、笑福亭鶴二・・・・・「舟弁慶」

よろしいな。

何度聞いても、雷のお松が、帰宅してご近所でべらべら喋るとこ、
夏の暑さと共によろしいな・・・・、聞こえてくるお松の声、どっきとしている喜六の顔。

本日の秀逸、秀逸。

鶴二さんの「舟弁慶」、ほんま、よろしおますで・・・。


春若・鶴二ふたり会(第二回)
2017年6月4日(日)午後6時開演
天満天神繁昌亭

一、森乃石松・・・・・・・「鉄砲勇助」
二、笑福亭鶴二・・・・・「野ざらし」
三、桂春若・・・・・・・・・「一文笛」
仲入り
四、春若・鶴二・・・・・「対談」
五、桂春若・・・・・・・・・「有馬小便」
六、笑福亭鶴二・・・・・「舟弁慶」
三味線・入谷和女、下座・治門、弥っこ



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猿会でござる・其の四~鶴二、紫、治門、呂好

2017-03-30 22:19:17 | 笑福亭鶴二

一、桂治門・・・・・・・・・・・・・「煮売り屋」

はっきりとした口調で、笑いどころの少ない噺ながら
ぐいぐいと力づくで押し込んでいく治門さん。

どこか、気が抜けるところがあれば、客としても楽なんですが・・・・
ヤンキースの田中投手はストレート主体から
ツーシームを覚えてから、投球術に幅が出来たとか・・・・。

落語にとっての、ツーシームにあたるのは何なんでしょう・・・。


二、笑福亭呂好・・・・・・・・・「八五郎坊主」

良かったですな、呂好さんの「八五郎坊主」。

手紙の糊替わりに、ごはんつぶを取って来いといわれて
御ひつのご飯をつまみぐいするところ、
仕草だけで大いに愉しませてもらいましたで。

オチは、聴きなれた枝雀さんのとは、違っていましたな。

どんな噺も、聴かせることのできる、呂好さん。
次の、この猿会でござる・では、稽古屋とか。
楽しみでおます。

三、露の紫・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」

出てくるなり、血液型の性格判断、相性判断。
ちなみに、紫さんは、Å型で、AB型とB型とは相性がとても良いと・・・。
師匠の都さんは、何型か、興味ありますな・・・。

師匠の都さんからのネタなら、大師匠の五郎兵衛からの直系の「眼鏡屋盗人」。

紫さん、どんどん、都さんに似てきますな。
特に、投げやりな台詞のとき、そっくりといつも思います。

高座では、女性を感じさせない、紫さんの落語、好きでおます。

次回、この会では「遊山船」とか、楽しみですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「佐々木裁き」

エレベーターでB1へ降りていくと、目の前に鶴二さんの背中が
声を掛けようと思っていると、ぶつくさと喋っているようで、
ネタをくっている様子・・・ご挨拶も遠慮して会場へ。

さて、ネタくりをする噺とは・・・期待していると、
「大阪は奉行所が、東と西、江戸は、北と南」、ああ「佐々木裁き」や。

四郎吉のなんと、知恵はまわるが、こましゃくれているわけではなく
純粋でかわいいこと。

鶴二さんの噺にでてくる子供、「馬の田楽」「佐々木裁き」、どれも好きですな。
あの大人顔負けがでてくる「真田小僧」「初天神」「桃太郎」、
丁稚が主人公の「平林」「月並丁稚」聴きなれた噺ばかりだが、
鶴二さんにかかれば、更に爆笑ネタに。


猿会でござる・其の四~鶴二、紫、治門、呂好
2017年3月30日(木)午後7:00開演
本町

一、桂治門・・・・・・・・・・・・・「煮売り屋」
二、笑福亭呂好・・・・・・・・・「八五郎坊主」
仲入り
三、露の紫・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「佐々木裁き」



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第11回・わもん寄席

2017-03-12 21:50:44 | 笑福亭鶴二

第11回・わもん寄席


このあと、膝送りをして高座の目の前までお客様が・・・。


ぎっしりのお客様、最高の入りとか。



打上げの皆さん。


さん生さんの還暦祝いと、鶴二さんの誕生祝い(3月30日)で・・・・。


お祝いのケーキ。


帽子が良くお似合いのさん生さん。


大阪でしか食べれないと、さん生さんのお好きな紅ショウがの天ぷら。
特別メニューで作って頂きました・・・・。



一、桂治門・・・・「運廻し」

出てくるなり、高座のすぐ前にお客様、ビックリ。
頭を下げれば、お客様に当たる、そんな距離。

今日の出番はと、最後にゲストに、鶴瓶師匠が・・・。どっと沸く歓声、
知らずに来られたお客様にとっては、ほんとサプライズ。

噺は、「運廻し」、味噌がついて縁起が悪いので、運廻しに代えようと
ゲン担ぎで、ウンのつく言葉で、田楽の取りあいを。

「新幹線、全線、安全点検、苦心惨憺全然できず、頻繁に電線寸断感電死」
17本、如何ですか・・・・・・。


二、笑福亭鶴二・・「宿替え」

今、治門さんに稽古をつけているらしい「宿替え」。
いつ聴いても鶴二さんの「宿替え」、ご陽気で、よろしいな。

鶴二さんのは、荷物をまとめるところではなく、
引っ越しした新居で、煙草をゆったり吸っているところから始まる。

でも、そそっかしいのは同じ、ぶつくさ言うなと言いながら壁に八寸の釘を・・・。
ご近所へいった先で、嫁さんとの馴れ初めを・・・・。

まあ、この男、すぐに長屋の人気者になるのは、間違いなしですな。

三、柳家さん生・・「亀田鵬斎」

本日の秀逸。

講談ネタの様な噺。
おでんやさんの平次さん、孫を助けたお礼に、屋台の障子に書を書いてもらう
「おでん、燗酒・・平治」と揮毫し、落款を入れる、すると高値で売れる。

また、書きなおして頂くと、更に高値で・・・・。

強情なおでん屋と鵬斎、その強情さが心地よい。

聞けば、さん生さんが20年前に創った噺とか。
粋さも、時代背景もしっかりしてて、第一洒落ている、よく出来てますな・・・。

最後のオチも決まりで、是非もう一度聞いてみたい噺ですな。


四、笑福亭鶴瓶・・「妾馬」

“めかうま”、またの名を「八五郎出世」。
実際聴いたのは、先程の、さん生さんで。

テレビで観たので覚えているのは、志の輔さんの。

鶴瓶さんは、まだネタおろししたばかりで、所々言い間違いもあるが、
噺のおもしろさは、十分伝わってくる。

最後の、殿様へのお願いのシーンは、ほろり・・・。
あの、科白を言いたいが為の噺か。

でも、忙しい中にも、次々にネタおろし、鶴瓶さん、凄い。


第11回・わもん寄席
2017年3月12日(日)午後5:00開演
若江岩田・和門なかむら

一、桂治門・・・・「運廻し」
二、笑福亭鶴二・・「宿替え」
三、柳家さん生・・「亀田鵬斎」
四、笑福亭鶴瓶・・「妾馬」
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猿会でござる・其の参~鶴二・紫・治門・呂好

2017-01-26 14:07:45 | 笑福亭鶴二

猿会でござる・其の参~鶴二・紫・治門・呂好

鶴二さんと、大好きな呂好さんも一緒。

一、露の紫・・・・・・・・・・「寄合酒」

平日の仕事帰りの落語会、座れてホッとしていると、
露の一門の話をマクラに、眞姉さんには一切触れず・・・。

今回から、同期の呂好さんも加わり、鶴二師匠と共に四人の会に。

噺は、「寄合酒」、途中疲れて、睡魔が・・・・。
ハナシは知っているだけに、目を瞑って耳だけで聞いているのか
夢の中で進んでいるのか・・・ほんと、夢うつつに進行、
金の持ち合せがないくだり、棒鱈、鰹節、の調達・・・・。
調理の失敗・・・・覚えていますな。

でも、犬に鯛を食らわすところは・・・・・覚えなし。

紫さん、失礼しました、の一席でおます。

二、笑福亭呂好・・・・・・「へっつい盗人」

良かったですな、呂好さんの「へっつい盗人」。

堺の別荘のくだりからのフルバージョン。
喜六のアホさ加減も程よく、愉しくへっついを泥棒に。

三輪車のラッパといい、おいしいとことはきっちりと演じてくれて
聞いていて安心の一席・・・・・、
たまに抜けると、何か物足りなさを感じるのですが。

サゲは、チョイ工夫、
「へっついだけに、炊けつけられましたんや」でしたかな。

三、笑福亭鶴二・・・・・・「米揚げ笊」


張りのある鶴二さんの大きな声、噺家さんおの武器ですな。
「大間目、中間目、小間目に、米を揚げる、米揚げ笊」の、売り声・・・よろしいな。

でも、この頃、街中で売り声って、聞かなくなりましたな。

ごみの収集、さおだけ屋もなし。
焼き芋屋はありますが、この頃テープでも聞きませんな。
住民の方がうるさいと、クレームつけるんでしょうな。

商売根問の「茶っ栗柿、麩っ」、みかん屋の「みかん、みかんどうですか」、
孝行糖の「食べてみな、おいしいよ、また売れた、嬉しいな」等

落語の中しか聞けなくなってしまって、
“売り声”が死語になる時代が来るんでしょうか。


四、桂治門・・・・・・・・・・「延陽伯」

鶴二さんに付けて貰ったネタ。

「延陽伯、教えられた通り、忠実にしますので、笑いが少なかったら
それは、・・・・・・の所為で」、と言いながら、笑いの少ない「延陽伯」に。

喜ぃさんの、嫁さんがくるという喜び加減が少ない分、
噺全体のウキウキ、ワクワク、感が少ないように。

笑いが取れるテッパンネタと思っていましたが、
「延陽伯」、難しい噺なんですな・・・・・・・・・。



猿会でござる・其の参~鶴二・紫・治門・呂好
2017年1月26日(木)午後7:00開演
ジョイ船場多目的ホール

一、露の紫・・・・・・・・・・「寄合酒」
二、笑福亭呂好・・・・・・「へっつい盗人」
三、笑福亭鶴二・・・・・・「米揚げ笊」
仲入り
四、桂治門・・・・・・・・・・「延陽伯」


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笑福亭鶴二・三十周年~繁昌亭で祝う会

2016-09-11 00:04:59 | 笑福亭鶴二

笑福亭鶴二・三十周年~繁昌亭で祝う会

今日は、久し振りに嫁さんと鶴二さんの会に、
そして、我が姪っ子夫婦も東京からこの会に・・・・。


黄昏の天満天神繁昌亭



大看板の鶴光さんと鶴二さん。


今日の昼席と夜席。

詳細は後日・・・・・・。


一、笑福亭たま・・・・・・・・・・・「ぐつぐつ」(柳家小ゑん作)

嫁さんが好きな、たまさんの登場。

昔の鶴二師匠の、楽屋内での評判をご披露。
失敗続きの鶴二さんですが、そこはあのキャラで
心底怒られるのではなく愛されて、三十年・・・・。

まあ、初めての方も居られそうなので、ではショート落語を・・・と
二、三個かと思いきや、五、六個を・・・・「今日は、ぐつぐつですが」
「あと、三分・・・・で演りますと」、「ぐつぐつ」を、
噺は、おでんのハナシ・・・・・でおました。

二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「祝いのし」

「祝いのし」といえば、三代目の匂いがする演目ですが、
鶴二さん、五代目文枝師匠のインパクト強くて手掛けた演目。

春団治師匠に慣れ親しんだこのネタだけに、随所で違う度にアレッ、と
まったく違う話を聴いた様な心もちの「祝いのし」でおました。


三、笑福亭鶴光・・・・・・・・・・・「五貫裁き」

鶴光さんといえば、講釈ネタ。
この「五貫裁き」も講釈ネタなんですか。

御奉行のお裁きも、「ざこ八」でしたか、あのお裁きに通じる心地良さ。

でも、間に入るギャグの多さは、鶴光さん、独特ですな。

四、鶴光×鶴二・たま・・・・・・・「鼎談」

元々は、鶴光×鶴二、お二人の「対談」だったのが、たまさんも加わって「鼎談」に、
四人以上になったら、なんというんでしょうか・・・。

なぜか、鶴二さんのハナシでななく、米団治さんのハナシでスタート。
そのあと、松鶴師匠の噺、当時の笑福亭の弟子たちの面々。

鶴二さん、高校卒業後正式入門してから三十年、
その前の中学から六代目に入門志願して、休みの日には通いだす
落語をやってみようと、色んな興味でバイトなどをはじめる年頃ですが、
それが、三十年と三年、人生の糧として継続、そして大成しているとは、
凄いですな・・・・・・・・・・。

三十五年、四十年、と楽しみですな。


五、来世楽・・・・・・・・・・・・・・・「津軽三味線」

津軽三味線の女性二人組のユニット。

お一人は、あの素人名人会に出ておられた、京極さんの娘さん。

沖縄の唄もありいの、楽しい色物。
こんな寄席の雰囲気好きですな。


六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「三十石夢の通い路」

三十周年にちなんでか、笑福亭十八番の「三十石」

それも、船宿の愉しいやりとりもの、フルバージョン。

楽屋からの船頭唄は、本日は、たまさん。

舟唄を聞きながらの、大阪、八軒家までの船旅、情緒がありますな。

東京の銘っこ夫妻も、本日でのお気に入りはと聞けば、
すぐさま一番最後の噺ですと・・・・。

「三十石夢の通い路」、よろしおましたで・・・・。


笑福亭鶴二・三十周年~繁昌亭で祝う会
2016年9月11日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭たま・・・・・・・・・・・「ぐつぐつ」(柳家小ゑん作)
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「祝いのし」
三、笑福亭鶴光・・・・・・・・・・・「五貫裁き」
仲入り
四、鶴光×鶴二・・・・・・・・・・・・「対談」
五、来世楽・・・・・・・・・・・・・・・「津軽三味線」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「三十石夢の通い路」



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猿会でござる・其二~鶴二・紫・治門

2016-08-25 23:51:28 | 笑福亭鶴二

猿会でござる・其二


ジョイ船場多目的ホール



一、露の紫・・・・・・・・・「花色木綿」

この三人会のことのはじめを説明。

それと、露の一門に新たな弟子が入門するかも・・・・・。


噺は「花色木綿」、紫さん、落語で絶句したことあるんでしょうか。
すべての噺がきっちりと語られ、それも紫さんの噺に昇華している。

この「花色木綿」、もしかり、愉しい高座に。

上方では「花色木綿」、東京では「出来心」、
甘いですな、出来心で、泥棒はできませんで・・・・。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・「饅頭こわい」

ウダウダとマクラたっぷりに・・・・。

もう、このまま終わるのではと思っていると、十人寄れば気は十色。

「饅頭こわい」、幽霊の賽銭箱のところは抜いてあるが、
ほぼフルバージョン・・・・・・各饅頭食べる、仕草も入って、アンコ入り。

今週読んでた本が「和菓子のアン」。

益々、美味しい上和菓子、食べたくなりましたな。
ああ、美味しいお茶と一緒に・・・・・・・・・・・・。


三、桂治門・・・・・・・・・「野ざらし」

この会では、鶴二さんにつけて貰ったネタをご披露。

この「野ざらし」も、鶴二さんにつけてもらい、今回二回目。
正式には、ネタおろしではないですが、そんなようなもんと。

これは、鶴二さんのは、途中の唄うところが最高。

その、一番キモのところに、治門さん、硬さが目立ち、
思わず、ご陽気にと声を掛けたくなる。

でも、二回目とは思えない仕上がり・・・恐るべき冶門さん。


四、露の紫・・・・・・・・・「手向え茶屋」

これも、ネタおろし。
レアな作品、つけて貰ったのが、
珍品をくまなく掘りだしている文我さん。

噺は単純、嫌な客が来たので、女郎は、死んだと言ってくれと。
真面目な客で、墓詣りがしたいと、そこで手伝いの者が一心寺へご案内

本人の墓が無いので、次々、お線香の煙にまみれて、これがと言うが、
それが子供の墓とか、陸軍士官兵の軍人の墓であったり・・・・・。

「手向え」という言葉、解かったような解らん言葉ですな。



猿会でござる・其二~鶴二・紫・治門
2016年8月25日(木)午後7:00開演
ジョイ船場多目的ホール

一、露の紫・・・・・・・・・「花色木綿」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・「饅頭こわい」
三、桂治門・・・・・・・・・「野ざらし」
四、露の紫・・・・・・・・・「手向え茶屋」



【サカホン酒場】船場センタービル3号館B2F


打上げに参加された、演者さんと贔屓の方々


紫さんと鶴二さん


ご贔屓さんと治門さん。



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産經新聞・2016年8月18日夕刊~笑福亭鶴二

2016-08-18 01:01:01 | 笑福亭鶴二

産經新聞・2016年8月18日夕刊


産經新聞・2016年8月18日の夕刊にも、笑福亭鶴二さん登場。
細かくて見えないとおもいますので、転載させていただきます。

〜笑福亭鶴二〜

昭和43年3月、大阪市生野区生まれ。61年3月、六代目松鶴に入門。
平成22年には文化庁芸術祭優秀賞を受賞する実力派。
9月11日午後6時、天満天神繁昌亭(☎06・6352・4874)で
「鶴二。三十周年。繁昌亭で祝う会」を開く。前売り、当日とも3千円。


入門30周年

文枝も感嘆 はんなり流

「六代目」の愛称で親しまれた笑福亭松鶴の最後の弟子。
今年で入門30周年を迎えた。
大阪、国立文楽劇場と東京・国立演芸場で行った記念の独演会は満員御礼。
大阪では、船場の旦那がちゃっかり者の番頭を諭す「百年目」に挑戦。
東京では25周年で手がけ、すっかり手のうちに入れた
松鶴十八番の「らくだ」を好演した。

「兄弟子からも言われていましたが、噺家は30年でようやく独り立ち。
天満天神繁昌亭のまねき(=寄席看板)も30年から名前を出せるんですよ。
25年のときは、その直前に芸術祭優秀賞、それに繁昌亭大賞をいただきました。
節目は変化の時期やと思っています」

爆笑型の福笑、鶴光、亡くなった松喬、鶴瓶、鶴志といった
昔かたぎで、個性豊かで豪快な面々がそろう笑福亭一門で
唯一「はんなり」とした雰囲気のを漂わせる。

「僕って笑顔が似合う落語が好きで、喜怒哀楽の『怒』が弱い。
ご存知の通り、うちの師匠や兄弟子は『怒』が得意。かつては
自分のカラーで押し通せました。でも、大きな壁も感じてきたんです」
最近は、手掛けてこなかった「ねずみ」「井戸の茶碗」といった人情噺、
「鰻の幇間」など落し噺、桂文枝の創作落語、上方落語台本大賞の
優秀作「ハンカチ」など、レパートリーを意識して広げていった。

ある日、繁昌亭で出番が一緒だった文枝の前で、彼が創作した
「作文」をかけた。写真店夫婦のいさかいを息子の作文で解決するという人情噺。
写真店という設定が現代風ではなく、演じ手が少なかった。
上演後の文枝のブログには〈創作が古典になる瞬間を見た〉と記してあった。

「自信になりました。僕がやると『三丁目の夕日』というか、
アナログに聞こえるんですね。それに、先輩からは『文枝師匠のネタやのに、
福笑兄さんがしゃべってるみたいや』とも言われました」
鶴二の色合いと、笑福亭のDNAは自然と身についていたのだ。


実家はすし屋。実話なのだが、松鶴には「すし屋の息子が酢嫌いで
落語家になった」とネタにされた。その師匠が亡くなってからちょうど
30年。鶴二の入門からわずか半年後に亡くなっている。

「師匠は僕が不器用ですぐ辞めると思っていた。なのに30年。
それにしても学生のときは何やったんやろ。今は酢の物あてに
お酒をいただいているんですから」

文・豊田昌継 写真・南雲都
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日経MJ・2016年8月12日~笑福亭鶴二

2016-08-12 01:01:01 | 笑福亭鶴二

日経MJ・2016年8月12日 撮影・大西二士男氏

日経MJになんと、笑福亭鶴二さんが登場。
記念に、ブログに転載させて頂きます。

繁昌亭ができてうれしかった・・笑福亭鶴二

落語家 笑福亭鶴二 さん

1968年大阪府生まれ。86年六代目笑福亭松鶴に入門、鶴児と名乗る。
98年鶴二に改名。なにわ芸術祭新人奨励賞受賞。2010年「文化庁芸術
祭賞」大衆芸能部門優秀賞、11年第6回繁昌亭大賞。9月11日、
天満天神繁昌亭でゲストに笑福亭鶴光さんを迎えて30周年を
「繁昌亭で祝う会」を開催。

今年迎えた30周年にちなんで3回行う記念独演会のうち、
東京と大阪での独演会を終え、趣味の日本舞踊なども披露した
笑福亭鶴二さんに、東京と大阪の落語文化の違いなどについて聞いた。


おかげさまで今年30周年
節目の年に趣味をお披露目


お披露目する場があると稽古にも精が出る

先月、大阪の国立文楽劇場で行われた30周年記念独演会で
日本舞踊を披露した。
「噺家に多い飽き性で凝り性。日本舞踊もしばらく習ってはお休みして、
今回は3年くらい前に再開。披露した「独楽」は私の出囃子で日本舞踊の曲。
どんな踊りか見てみたいというお客さんの声に応えようと思ったんです。
でも、おっしょさんからは、「いきなり国立で踊るって」と驚かれ、
一番前で見ていた20歳の娘が感動して泣いてて、私の方がびっくりしました」

「でも、評判がよかったのでこれからも時々、お披露目しようかと
(笑い)。見ていただけるという目標があると稽古にも精も出ますしね。
普通の方は自分でお金払って発表されるのに、
私に場合はお金もらってやし、ちょっと申し訳ない気もしています(笑い)」


鶴瓶兄さんに習った師匠の大ネタ

東京でも今月6日に記念独演会を行った。入門して半年後に
師匠の松鶴が亡くなったが、兄弟子たちに助けてもらって今日まできた。

「東京では大阪らしい大ネタ「らくだ」を披露しました。
これは師匠の十八番で私が落語家を目指すきっかけになった噺。
見たときの感動や衝撃が大きすぎて自分には一生できないと
思っていたんです。
ところが8年ほど前に鶴瓶兄さんが改作して
やっておられるのを見て、自分でもやってみたくなった。
5年前の25周年のときに兄さんに相談したら稽古つけてくれましてね。
「らくだ」そんな思い入れのある噺なんです」


繁昌亭に学校のような貼り紙が

東京のテレビの落語番組にでたときプロデューサーの言葉に驚いた。
「『関西の噺家さんは必ずツカミで笑いを取りに来ますよね。
でも、それ、いりませんから』と
。関西では繁昌亭ができるまで落語小屋がなく、演芸場は漫才も一緒。
最初の5分は世間話などで空気を変える必要があった。
そのために噺が長くなっても、演芸場
全体で時間を調整してくれる人もいてね。
でも、東京はトリ以外は若手もベテランもきっちり。
15分、時間を守って次の人につなぐんです」

「大阪の落語専門の繁昌亭ができたときは本当にうれしくてね。
でも若手は慣れていないので、時間を守れずにいた。
すると楽屋に『時間を守りましょう』と学校のような貼り紙が。
そうなると気になるから舞台上から真正面にある時計を見る。
今度はそれがお客さんにわかってしまい
『時計はお客さんにわからないように見ましょう』と
また貼り紙が出ました(笑い)」

「9月には、その繁昌亭で祝う会をやります。ぜひ、足を運んでください」




鶴二・三十周年・繁昌亭で祝う会
2016年9月11日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭たま・・・・・・・・「ぐつぐつ」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「祝いのし」
三、笑福亭鶴光・・・・・・・・「五貫裁き」
仲入り
四、鶴光×鶴二・・・・・・・・「対談」
五、来世楽・・・・・・・・・・・「津軽三味線」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・「三十石夢の通い路」







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噺家生活三十周年記念・笑福亭鶴二独演会

2016-07-10 21:52:57 | 笑福亭鶴二

噺家生活三十周年記念・笑福亭鶴二独演会

ついに来ました、鶴二さんの独演会。
今年は、噺家生活三十周年。


このタイトな盛り沢山の出番表。



一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・「つる」

まずは、呂好さん。

実は、中学校の同窓会があり、そこで私が落語好きと言えば、
「私の友達の甥っこさんが落語家さん」、名前は分からないが初舞台であがって絶句、
友達住んでいるのが豊中、「それって笑福亭呂好さんというん違う」と、
その場で電話して貰うと間違いなく呂好さん。

ということで、私の友達とその友達、呂好さんのおばさんと一緒に鶴二独演会に。

あれから8年、今や立派な若手の本格派。

おばさん、安心して見れるどころか、後の鶴二さんの「百年目」に感動。
早く、あのような噺ができる落語家さんになってと、
周りの人の夢が膨らむ呂好さんでおました。

二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「道具屋」

今や、鶴瓶門下で本格的落語ができる噺家さんの一人。

持ち時間は15分といわれていても、後を考えると・・・・で
前半を割愛しながらも、13分にまとめあげる。

ダラダラ噺を伸ばすより、コンパクトに纏める時に実力が発揮される。

笑いどころは押さえた、笑いの運び人、鉄瓶さんの「道具屋」でおました。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「百年目」

「百年目」、良かったですな。

米朝師匠→春若師匠→鶴二、という本筋の「百年目」。

聞かせどころは、「旦那」の由来、「赤栴檀」と「難筵草」のくだりですが、

私は、
「しかし、番頭どん。まぁ、気ぃ悪してくれては困るがなぁ。実は夕べ、帳
面調べさしてもろた。あんなところを見してもろたんで、ヒョッと無理でも
でけてやせんかと、夜通しかかってあらまし帳面を見さしてもろたんじゃが、
こんたは偉い人じゃなぁ。帳面にはこっから先の無理もない。

甲斐性(かいしょ)で稼いで甲斐性で使いなさる。はぁ、立派なもんじゃ。」

のくだり、押さえるところは押さえながら、信頼している番頭だが
万一穴でも空けていたら、信頼と不信の揺らぐ中で帳面見る親旦那
お察しします・・・・ホッとした気持ちが、
あの朝のゆとりある言動なっているんですな。

船場商人の懐の深さをあらわす、名場面ですな。

鶴二さんの「百年目」、よろしおましたで・・・・・。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・日本舞踊「独楽」


お囃子の練習風景。

鳴り物、呂竹、生寿、松五、さん。 笛、喬介さん
三味線、入谷和女、豊田公美子さん。

ここで、下座の鳴り物の方を舞台に上げて、鶴二さんの日本舞踊。

「独楽」本来、20分ほどの舞踊とか、本日は時間の都合で
出囃子に使っている5分ほどに短縮してご披露と・・・・。

「独楽」のごとく、きりきりと舞って、大きく見えましたで鶴二さん。

五、横山信治×鶴二・・・・・・・「対談」

まだまだ、盛り沢山、今度は対談、お相手は横山信治さん、
今はコンサルタント会社を経営なさっていますが、
実は、鶴瓶さんの兄弟子あたる、当時小学生落語家で一世風靡した
手遊(おもちゃ)さん。

鶴二さんも13才中学三年生の時、師匠松鶴に弟子入りをお願いする
通いながらも、正式には高校卒業後、でも13才にして人生の目標、
仕事を定め、こうして噺家生活30周年を迎えれるなんて、
ご自身の努力もあったと思いますが、なんと幸せなことでしょう。

米朝師匠曰く、噺家は50才過ぎてからが、本物、勝負やと。

まだ、50まであと二年。

これからの、二年、五年、十年、と鶴二さんの落語ますます楽しみですな。

六、ザ・ラッキー・・・・・・・・・「大神楽曲芸」

舞ちゃんとは、何度も見せて頂いておりますが、
今回は、お父様とお母様、の一家総出のザ・ラッキーでの高座。

最初の、傘廻しでお父さん失敗、あとから考えても意図的か実際に失敗か?

老人の拙さを全面に出しながら、土瓶の芸では完璧。
最初の不安感を植えつけているだけに、ドキドキ感はたっぷり。

そして、舞ちゃんの剣による皿廻し。

初めての方も多く、ため息と感嘆の嵐。

寄席を愛する鶴二さん、独演会でも落語だけでは気が済まないらしく
いつも色物が入る・・・・よろしいな。

七、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「御神酒徳利」

いつものごとく、時間が押し迫っていて、最初の方は超特急で飛ばす。
家に帰ると嫁さんと娘が、韓国ドラマを早送りで見ている時がありますが
まさにあの状態・・・・。

熊五郎さんが家に帰って、ようやく普段のペースに落ち着く、
落語ってつくづく“間”だと思いますな。

急がれると、だって、笑う“間”もないんですから、

この噺は、文珍師匠から、随所に入るギャグにやはり師匠の匂いがたっぷり。

充実の、噺家生活三十周年の笑福亭鶴二さんの独演会。

まだまだ、続きます。


東京公演・・・・・・8月6日(土)6:30開演・・国立演芸場
ゲスト・柳家喬太郎


繁昌亭公演・・・・9月11日(日)6:00開演・・天満天神繁昌亭
ゲスト・笑福亭鶴光


噺家生活三十周年記念・笑福亭鶴二独演会
2016年7月10日(日)午後1:00開演
国立文楽劇場

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・「つる」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「道具屋」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「百年目」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・日本舞踊「独楽」
五、横山信治×鶴二・・・・・・・「対談」
六、ザ・ラッキー・・・・・・・・・「大神楽曲芸」
七、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「御神酒徳利」

三味線・・・入谷和女、豊田公美子
鳴り物・・・呂竹、生寿、松五、喬介




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猿会でござる・其の一~鶴二・紫・治門

2016-04-21 21:50:23 | 笑福亭鶴二

第1回・猿会でござる
入門30年の年男鶴二と、入門8年の治門と紫の
縁起のいい落語会・・・・・・第1回、はじまり、はじまり。

何かのご縁で集まった三人会。

筆頭は、今年芸歴30周年で申年生まれの年男の鶴二さん、
紫さんと治門さんは入門8年目の同期、それも10月23日と日にちまで一緒。

年3~4回は開催予定とか、今日の入りはそれ程でも無かったですが、
毎回20%ずつ伸びると、今日の15人のお客様が
10回目には98名の立見まで出る騒ぎのの大入り満員になる計算なんですが。

期待の、落語会、はじまりでおます。


一、桂治門・・・・・・・・・・・「道具屋」

今日は、まずトップですが、これからは順番を入れ替えて
トリの時も、それに相応しいネタを仕込まなければございます。

この「道具屋」は、鶴二師匠にお稽古して頂いた噺で・・・・。

金魚すくいが入っていて、掛け軸の偽物が抜けているぐらいですか。

でも、治門さんの喋り、達者ですな。

この会の次々のネタおろし、楽しみですな。



二、露の紫・・・・・・・・・・・「風呂敷」

紫さん、シルバーの着物に、翠の猫柄の帯、やはり女性の着物、
高座姿の艶やかさは、師匠の都さん、譲りですな。

この噺、「風呂敷」は、新二師匠に付けて頂いたと。

噺のルーツをお教え頂くのも、嬉しいもんです。

噺は、色っぽい噺に仕上げるのではなく、人というのは
自分のことは案外解かっていないものだと、女房が亭主の留守に
男を上げてしまったばかりに、嫉妬深い夫にどう誤魔化すか・・・。

その男、自分のこととは思わず、他人のハナシとして、
一人前の意見を挟む。

紫さん、女性だけに、浮気の噺に仕立てして、艶っぽくなればなるほど、
聞く方も固唾をのんでしまいそうでおます。

ほどよいころ加減の、紫さんの「風呂敷」でおました。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・「百年目」

7月10日の芸能生活30周年の鶴二さんの落語会の演目の一つ、
「百年目」・・・米朝師匠直伝の春若師匠からつけて頂いた鶴二さん。

今回で、二回目とか、花見の際の下座の音曲もなくても充分楽しめる出来、

最初の奉公人への小言ではじまり、(第一幕)

大屋形から陸にあがって、親旦那と出会う桜の宮、(第二幕)

その晩、お店から逃げようかお詫びして留まろうかと悶々とする、(第三幕)

そして、切り場、「旦那」の由来を説いて、諭す親旦那・・・・。(第四幕)。

商人の奉公人への心得ともいうべき噺。

よろしおますで、鶴二さんの「百年目」。


お聴きなされたい方は、7月10日、国立文楽劇場の鶴二独演会へ。



芸能生活30周年の笑福亭鶴二独演会


猿会でござる・其の一~鶴二・紫・治門
2016年4月21日(木)午後7:00開演
ジョイ船場多目的ホール

一、桂治門・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、露の紫・・・・・・・・・・・「風呂敷」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・「百年目」



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