ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

らくごなう〜2019.10.23

2019-10-23 23:23:23 | 笑福亭鶴二
らくごなう〜2019.10.23

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「延陽伯」

マクラで、日頃の呂好さんの酒での失敗談に絡む、奥さんとの関係も披露。
いたって、人間らしいハナシ、まあそんな人間臭さが落語にも活かされてますな。

落語は「延陽伯」、もうこの歳になりましたが、落語をするとなれば、
習いたい噺の一つ。
他では「牛ほめ」、「青菜」、中級編では、「一文笛」、「まめだ」辺りですな。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「粗忽長屋」

難しい噺ですな。自分死骸を見て「俺だ」と叫ぶ男。
このナンセンスぶり、この異常な世界に引きいれるには
相当の技量が・・・・・。

まあ、ほんと、難しい、噺でおますな。
中入り
三、「おしゃべり研究所」・・・鶴二、紫、治門、呂好

今回は、治門さんが進行役。

話題は、先般あった紫さんの、落語新人コンテストのハナシですが、
26日のNHKの放映があるまでは、結果は一切話してはならないと・・・。
といいながら、26日の放映も、ラクビーで延期・・・・暫くお待ちをと。
きっちり、紫さん、口にチャックだれてましたな。


四、桂治門・・・・・・・・・・・・・・・「貧乏花見」

気で気を養え。
今でいう、バーベキーーの集まりですか、
貧乏花見、貧乏バーベキューならば、網だけ持って、
炭もなし、もちろん肉も野菜もなし、
さて、周りから如何にして調達するか、
ギリギリ口にできるものは何か。

人寄っての、長屋、今では考えられない近所つきあいですな。

五、露の紫・・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」

今や、紫さんの得意ネタ。
師匠の都さんの匂いと、この噺を十八番にしている文之助さんの匂いが、
ふっとたちこめる・・・。

おめかけさん、おてかけさん、昔は周りにも沢山おられて、
男女の駆け引きは、日常茶飯事にあったんでしょうな。


らくごなう・・おしゃべり研究所
2019年10月23日(水)午後7:00開演
道楽亭

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「延陽伯」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「粗忽長屋」
中入り
三、「おしゃべり研究所」・・・鶴二、紫、治門、呂好
四、桂治門・・・・・・・・・・・・・・・「貧乏花見」
五、露の紫・・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三遊亭圓朝生誕180周年・圓朝祭(二日目)

2019-07-14 14:14:14 | 笑福亭鶴二
三遊亭圓朝生誕180周年・圓朝祭(二日目)
2019年7月14日(日)12:00開演
銀座ブロッサム中央会館

良かったですな、鶴二さん。
大舞台で、実力発揮・・・・・一人、お江戸に乗り込んで、
上方落語の真髄をご披露、感動の一席でおました。



三遊亭圓朝生誕180周年・圓朝祭(二日目)




橘左近デザイン「19年度圓朝祭」特製うちわ

一、雷門音助・・・・・・・・・・「権助芝居」
良かったですな、前座の音助さん。
上手い、充実、実力派、大事な落語会の開口一番を任されるぐらいだから、

噺は、初めて聴く「権助芝居」、権助、「試し酒」と同じで、
やはり田舎者で素朴な人物。

ドタバタ劇でありながら、そこは歌舞伎、品も格もありながらすすむ。
演目の「権助芝居」、演者の「雷門音助」さん、どちらも早く聞いてみたくなりましたな。

二、柳家三三・・・・・・・・・・「お血脈」(おけちみゃく)
良かったですな・・・三三さんの「お血脈」最高。
地噺の「お血脈」、政治も、世相も、何でもぶっこみながらの落語。
筋があって無いような噺だけに、噺家の実力、センスでどうにでもなる噺。

大阪では、佐ん吉さんで一度聴いただけですが、
是非色んな人で聞き比べしたい噺でおますな。

三、笑福亭鶴二・・・・・・・・「女の子別れ」
最高、最高の舞台で、最高の高座。
東京のお客さんもビックリされたんでは、
これほど、本格的に落語をされるかたが大阪に、笑福亭に居られるとは・・・。

圓朝祭、我らの鶴二さんが上方から一人代表して参加。
錚々たるメンバーの中、鶴二さん「子別れ」、俗にいう「子は鎹」を。
それも通常とは逆の、寅ちゃんが、お父さんに引き取られていくタイプ。
東京の方、初めて聞く方も多いのではないだろうか・・・・反応はOK。

笑い抑えながら、涙も抑え、ほどよい湿り良さ。
大阪の女の言葉もはんなりしながら、しっとりと・・・。
大阪人、ガサツな人ばかりや、おまへんで。

鶴二さん、これをきっかけに、
東京での落語会ももう少し増やして欲しいですな。
ほんと、良い落語会、良い高座に、出会えて幸せでおましたで・・・・。

四、三遊亭円楽・・・・・・・・「ちりとてちん」
ちりとてちん、「長崎名物、ちりとてちん」
と聞きなれた、
上方の人間には、段取りがすべて違い、同じ義務教育でも教科書が違い
まるっきり頭に入ってこない・・・・。

笑いの押さえところも違い、戸惑いの中で終了・・・・残念。

五、林家たい平・・・・・・・・「愛宕山」

舞台は、京都の愛宕山はそのままで、噺はすすむ。
とすれば、変な大阪弁、京都弁での落語に・・・・。

でも、山を登っていく様は、丁寧でおましろい。
でも、一八は大阪の太鼓持ち、京都の太鼓持ち、どちらともつかず
正体不明・・・・京の旦那と元は大阪の太鼓持ち、この金銭感覚などの微妙な違いが。

でも、笑点の影響って大きいんでしょな、なんといっても全国版。
落語といえば、笑点が落語と思っている方にたまに出会いますな。

六、柳家権太楼・・・・・・・・「心眼」

良かったですな・・・・・「心眼」
目が見えないとみえるもの、目が見えると逆にみえないもの。
人のこころとはいかに卑しいものか。

苦労するのは恥ずかしいことじゃない。
恥ずかしいのは、苦労したときに
助けてくれた人のことを
忘れちゃうことだよ。

きちんと感謝する、そうすれば過去の苦労も人生の宝物になる。

「心眼」、大事にしたい言葉ですな。

三遊亭圓朝生誕180周年・圓朝祭(二日目)
2019年7月14日(日)12:00開演
銀座ブロッサム中央会館

一、雷門音助・・・・・・・・・・「権助芝居」
二、柳家三三・・・・・・・・・・「お血脈」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・「女の子別れ」
四、三遊亭円楽・・・・・・・・「ちりとてちん」
仲入り
五、林家たい平・・・・・・・・「愛宕山」
六、柳家権太楼・・・・・・・・「心眼」




終演後、大阪から駆けつけた、鶴二ファンと鶴二さん。

鶴二さん、晴れ晴れとした、良い顔されてますな。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第80回・新世紀落語の会~2019.06.19

2019-06-19 19:19:19 | 笑福亭鶴二

第80回・新世紀落語の会~2019.06.19

この頃、落語の筋が解かっていると感動も薄く、
逆に知らなくて初めて聞く噺は新鮮。ぬ

そういう意味では、新作、創作は新鮮そのもの。
会社の近くだし、創作落語の会だし、ましてや鶴二さんが来られるとあれば、
かけ参じなければと、前日予約して、会場へ・・・・・・。

ほぼ、満席の70名強の入り、会にしては多いのか少ないのか?

一、桂慶治郎・・・・・・・・・「プリティトーサン」

まずは、慶治郎さんの登場。
凄い、慶次郎さん。

結婚すると決めた息子が親に、先方との顔合せに出てほしいと、
父と息子の二人暮し、その父は実は心は女性・・・・。
これが、知れると破談に・・・・と。

もう、特訓で顔合わせの当日を迎えるが・・・・・。
昔の、吉本新喜劇のスチュエーションですな。

この結果、お知りになりたい方は・・・是非慶次郎さんの落語会へ。
なかなか、出来ばえといい、話しっぷりといい、ようできた噺でおました。

二、桂しん吉・・・・・・・・・「駅名選定委員会」

鉄道ファンである、しん吉さん。
大先輩の梅団治さんは「撮り鉄」で「乗り鉄」とか色々な分野がありますが、
わたしは、両方とも兼ねている「かねてつ(兼ね鉄)」ですが・・・・と。

噺は、環状線の各駅がインバウンドのお客様も増え、大阪万博を目指して
駅名をサブタイトルとして英語の名前をつけようと・・・。

天満はロングショッピングストリート、桜の宮はラブロマンス、
京橋はグランシャトー・・・・うら覚えですが・・・・・と、
外周りで全駅周っていく。

大坂人には、堪らん、おもしろさ。
こんな気楽な環状線の旅、よろしおますで。

三、桂雀喜・・・・・・・・・・・「仮面ライダー なにわ」

子供時、ヒーローになったり、人形を持って「仮面ライダー」と叫んだり、
まさに、その延長、51才になった雀喜さんが、無邪気にも高座で
「仮面ライダー」ごっこで遊ぶ・・・童心そのものの、雀喜さんの高座。

四、笑福亭由瓶・・・・・・・「補欠」

これまた、由瓶さんの「私小説」みたいな噺。
高校時代は、野球部のレギュラー、そのとき補欠だった友人が出世して、
その会社の設立の記念パーティの出し物に由瓶さんに依頼・・・・。

今の、自分は上方落語協会の中で、未だレギュラーからはほど遠い、
補欠の位置・・・・その今の立場と重ね合わせながら、ハナシはすすむ。

さて、その結末は、・・・・・・・・・・・・
日頃の由瓶さんの心の葛藤が垣間見れる「補欠」でおました。

五、笑福亭鶴二・・・・・・・「作文」

令和になって、平成もそして更に遠くになっ昭和、
そんな昭和の匂いをプンプンさせる鶴二さんの「作文」。

今回で、確か四回目だと思いますが何度聞いても飽きないのは、
鶴二さんの腕だし、噺が既にこなれた古典の域に入りかけてるということですな。

写真館も、町内会の寄合、商店街自体も崩壊しようとしている現代、
皆が片寄せあい、必死に生きていた時代そのものが懐かしくなってきましたな。

人を思いやる心、すなわち人の心の機微に人情は落語の世界、
それだけに、落語では末永く続けておいて欲しいですな。


第80回・新世紀落語の会
2019年Ⅵ月19日(水)午後7:00開演
ビジネスプラザ大阪・堺筋本町

一、桂慶治郎・・・・・・・・・「プリティトーサン」
二、桂しん吉・・・・・・・・・「駅名選定委員会」
三、桂雀喜・・・・・・・・・・・「仮面ライダー なにわ」
四、笑福亭由瓶・・・・・・・「補欠」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・「作文」


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わもん寄席~2019.04.14

2019-04-14 05:05:05 | 笑福亭鶴二

 
第14回・わもん寄席~2019.04.14

今日は、若江岩田のわもん寄席へ。久しぶりでおます。



76名ものお客さん、大入り満員
一、桂白鹿・・・・・・・・「千早ふる」

まだ入門して三年半、でも30過ぎての入門だけに落ち着いている。
弟弟子の雪鹿と女将さんとのやりとりのマクラはおもしろい。
やはり、家族が増えるのは賑やかで良いですな。

噺は「千早ふる」、百人一首、五七五七七、和歌、今でいう短歌。
和歌と短歌の違い、詠う人がお公家さんか一般庶民か。
暇なお公家さんなので色恋、花鳥風月、一般人は日頃の哀しみ
苦しみやちょっとした喜怒哀楽を詠む。
他に百人一首がでてくる落語、「崇徳院」や「道灌」、「鶴満寺」がありますな。

この半年に立て続けに出会った、白鹿さん。
どんどん、上手になっていきますな。

二、ナオユキ・・・・・・「スタンダップコメディ」

凄い、あのナオユキさんのつぶやきを40分も休憩なしに聴けるなんて幸せ。
町中の風景から、商店街へ、酒場から、今風の女性、そして酔っ払いのおっさん
ああ、野球ネタもありました・・・・。

打上げの時に聞きましたが、客席の雰囲気でどんどんネタを進めていくので
敢て順番など決めていないとか・・・・すると、野球のオーダーみたいに
送りバンドありの、ヒットエンドラン、大きな犠牲フライもあれば、
たまにゲッツツーも、スリーランのホームランと
順に打席に立って楽しんでいるような・・・そんな波状攻撃のナオユキさんの高座。

客席は、完全にコールド負け、それも嬉しいコールド負けでおました。

三、笑福亭鶴二・・・・「御神酒徳利」


今月からはじまった鶴二さんのOBCのラジオ番組のハナシから。
木曜日なので、生では聴けないので、ラジコで聴いたが英華さんとの
掛け合いが楽しい、愉しい・・・その嬶殿下ぶりが妙に心地よい。

噺は「御神酒徳利」、口での算盤のパチパチだけで客席から拍手が。
あのいかさま占いの熊さん、急場しのぎながら、うまく困難をくぐり
抜けれた時の嬉しそうな顔。
まさに、考えてるのではなく、運と周りの助けでうまくいく・・・・。
よろしいな、そんな能天気な熊さんの「御神酒徳利」おもしろおます。

第14回・わもん寄席
2019年4月14日(日)午後5:00開演
和門なかむら

一、桂白鹿・・・・・・・・「千早ふる」
二、ナオユキ・・・・・・「スタンダップコメディ」
三、笑福亭鶴二・・・・「御神酒徳利」


  • 打ち上げ参加のファンの皆さん。


    遠く埼玉からも、この会に・・・・。


    主催者のわもんの若旦那とお姉さん、
    その間にはお母さんが。

    第14回でっせ・・・・次回は第15回、間違いありません。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笑福亭鶴二・独演会~2019年

2019-02-24 21:21:21 | 笑福亭鶴二



笑福亭鶴二・独演会~2019年



満員御礼

補助席に、立見まで出た、鶴二さんの独演会


一枚看板・大看板

2007年3月の田辺寄席で鶴二さんに出会ってから12年。
この間の精進ぶり、活躍は贔屓としては嬉しい限りでおますな。

めずらしく、すべて自由席、それも整理番号無しの為、
皆さん早くから繁昌亭前でお並び。

、露の瑞・・・・・・・・・・・「ん廻し」

かわいい、可愛い、瑞ちゃんの登場。

師匠、都さんのマクラから「ん廻し」に。
田楽ではなく、たこ焼きでしたか、沢山出来たたこ焼きを「ん廻し」で取りあいを。

それも往年の歌手になぞらえて、持ち歌を使っての「ん廻し」、
斬新で、若さがあってといいながら客層に合わせて往年のん十年前の歌中心。

掛け取りやないですが、色んなパターンできそうですな。

愉しい、たのしい、瑞さんの一席で開口一番。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・「軽業講釈」

東の旅のネタ。単によく聞く「軽業」とおもいきや「軽業講釈」、
珍しい噺だが、お囃子がたっぷり入って、いたって上方っぽい噺。
これを、最初にもってくるなんぞ、鶴二さんのセンス、凄い。

出来は最高、でも下座さん、大忙しの噺ですな。

本日の三味線・入谷和女さん、鳴り物・智丸さん、乾瓶さん、鶴太さん、
お疲れ様でした。


三、松旭斎天蝶・・・・・・・和妻「浮かれの蝶」

三年前に、わんだふる佳恵さんから、松旭斎天蝶似を襲名。

今回、手品の名門「帰天斎」のお家芸「浮かれの蝶」を披露。
凄いです。テグスも仕掛けもなしなんですか・・・・紙を拠っただけの蝶を、
二つの扇子で、自由に操る・・・・凄いです。

良いものを見たという感動、
色物さんの豊富さは、鶴二さんの独演会の楽しみの一つですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・「親子茶屋」

「親子茶屋」を十八番にされていた、三代目春団治師匠のもとへお稽古に通われた
思い出の噺。

今回、田圃の鳴子のくだり、年中ガラガラと鳴っていると、雀が慣れて効果が無くなると・・
のところをプラス、最初の親子のやりとりに膨らみが増す・・・・。

でも、秀逸は、踊りの仕草の綺麗さ、やはり日本舞踊なさってる鶴二さん。
三代目の粋さ、立派に継承されてる「親子茶屋」でおますな。

仲入り

五、笑福亭鶴二・・・・・・・「替り目」

笑福亭松鶴師匠の匂いがする、お酒の噺。
「猫の災難」「禁酒関所」と「替り目」、そして「らくだ」。
「らくだ」をされてから、酔いの噺に遊び、余裕が生まれましたな。

でも、これって単に酒飲みのハナシではなく、夫婦愛の物語ですな。
中年、熟年、世代には堪らないハナシ・・・

「かか大明神、お母ちゃん大好きやで」、は世の中の亭主の代弁ですな。

このあと、娘と合流して、天満でお寿司を・・・・・
朝からずっと、ようお相手、おつきあいしてくれましたな。

「かか大明神、お母ちゃん大好きやで」、の一日でおました。


笑福亭鶴二・独演会~
2019年2月24日(日)午後6:00開か演
天満天神繁昌亭

一、露の瑞・・・・・・・・・・・・「ん廻し」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・「軽業講釈」
三、松旭斎天蝶・・・・・・・「和妻・浮かれの蝶」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・「親子茶屋」
中入り
五、笑福亭鶴二・・・・・・・「替り目」

三味線・・・・入谷和女
鳴り物・・・・智丸・乾瓶・鶴太


天満宮だけに、やはり梅、もう満開でおます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


鶴二さんに出会って、十二年目、長いつきあいになりましたな。
今迄のチラシ、ある分掲載致します。



笑福亭鶴二・独演会~2018年5月5日(土)
国立文楽劇場




笑福亭鶴二・独演会~2017年11月5日(日)
朝日生命ホール



笑福亭鶴二・独演会・30周年~2016年7月10日(日)

笑福亭鶴二・独演会~2016年9月11日(日)
天満天神繁昌亭



笑福亭鶴二・独演会~2015年5月30日(土)
大丸心斎橋劇場
笑福亭鶴二・独演会~2015年6月27日(土)
新宿角座




笑福亭鶴二・独演会~2014年9月21日(日)
国立文楽劇場




第十五回・笑福亭鶴二・独演会~2013年10月13日(日)
天満天神繁昌亭



第十四回・笑福亭鶴二・独演会~2012年10月13日(土)
天満天神繁昌亭



第十三回・笑福亭鶴二・独演会~2011年9月17日(土)
噺家生活25周年公演
国立文楽劇場



第十二回・笑福亭鶴二・独演会~2010年11月1日(日)
ワッハホール



第十一回・笑福亭鶴二・独演会~2008年11月2日(日)
ワッハホール




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

らくごなう・おしゃべり研究所

2018-12-25 21:21:21 | 笑福亭鶴二
らくごなう・おしゃべり研究所





一、露の紫・・・・・・・・・・・・「動物園」

マクラで、落語家になるまえの仕事のハナシを、
初めての野外でのゴレンジャーの司会役で、苛められたり。
でも、一大奮起して落語家に?、喋ることが好きなんですな、それとも目立つことか。
いづれにしても、落語家、ピッタリのお仕事でおますな。

お仕事といえば、ずぼらなでブラブラしている男にピッタリの仕事が、
移動動物園で虎の皮をかぶって虎の代りを。

「動物園」、言葉と仕草の両方が大事で、二つ重ならないと爆笑編には・・・。

どうしても、南天さんの「動物園」が頭にこびりついてますな。


二、笑福亭呂好・・・・・・・・「太鼓腹」

「太鼓腹」、たいこ持ちの繁八がはいってきていきなり、
女将、おとみさん、お梅はん、「猫さん、ごきげんさん」と猫まで一気にべんちゃらの嵐。

ここの勢いで、この噺、決まりますな。

呂好さんの、出足、最高、ターボ付きぐらいの勢いで、よろしおますで。

呂好さんの目線が上手い、噺のしゃべくりだけではなく、
目は口ほどにモノを言い、で、噺に重量感がありますな。

どんどん、大ネタに挑戦、楽しみな呂好さんの落語でおますな。


トークコナー・・・・・・・・・「おしゃべり研究所」

若手三人が毛氈の上の座布団に座って、鶴二さんは立ったまま。
今日のテーマは「クリスマス・プレゼント」についてですが、

ハナシはそれてそれて、鶴二さんの若い時の営業、余興、のハナシ、
そして「ちびった」ハナシ、それも、前も後ろも、たわいのないハナシ愉しいですな。


三、桂治門・・・・・・・・・・・・「四人癖」

口癖ではなく、鼻の下をこする、目の上をこする、着物と羽織の袖口をひっぱる、
「こら、ええ」と握りこぶしで手を打つの四人、四様の仕草が癖。

メリハリのついた仕草で、治門さん、おもしろい。

これだけの、大きなアクションならば、500人800人の会場でもOKですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・「親子茶屋」

「親と芸子、どちらが大事か」と聞かれる前に、
若旦那、「雀が、日頃から鳴子がガラガラと始終鳴っていると、慣れてしまって
何の効果もなく、仕舞いには案山子の上にフンをしまんがな」と親旦那に逆説教。
この部分、珍しく、鶴二さん、ちょいたしの愉しさ。

確か、二月の独演会には「親子茶屋」が、それに向かって手直し中
どんどん、引いたり足したりするんですな。

「狐釣り」のところの仕草は、さすが踊りをなさってるだけに指の先まできれいですな。

それと、「梅の春」と「釣り狐」ですか、三味線の中田まなみさんの唄、良かったですな・・・・。


ますます進化する、鶴二さんの「親子茶屋」、独演会に向かっての磨き具合愉しみでおます。

らくごなう・おしゃべり研究所
2018年12月25日(火)午後7:00開演
動楽亭

一、露の紫・・・・・・・・・・・・「動物園」
二、笑福亭呂好・・・・・・・・「太鼓腹」
中入り
トークコナー・・・・・・・・・「おしゃべり研究所」
三、桂治門・・・・・・・・・・・・「四人癖」
 四、笑福亭鶴二・・・・・・・・「親子茶屋」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天満天神繁昌亭・昼席・(2018・10・21)

2018-10-21 22:19:47 | 笑福亭鶴二

天満天神繁昌亭・昼席・(2018・10・21)


天満天神繁昌亭・昼席・(2018・10・21)トリは、笑福亭鶴二さん。


1週間トリは、笑福亭鶴二さん。


ほぼ、満席の入り。

一、露の新幸・・・・・・・・・「金明竹」

新幸さん、入門丸四年みたいですが、それなりの歳。
人生経験も豊富で、噺にどしいりとした安定感が・・・・。
それでいて、大きな声と元気さは、どんな若手にも負けない勢い。
これからの、一席一席、が楽しみですな。

それにしても、今の落語家さん上手いですな。、


二、月亭八斗・・・・・・・・・「饅頭こわい」

饅頭こわい、あのどんどんでてくる饅頭を食べるところ。
そばの落語で蕎麦が食べたくなるように、
饅頭食べたくなりたいですな・・・。

冬になると、私は喜八州の“酒饅頭”好きですな。
それと、やはり大阪みやげにもなっている、“551の蓬莱の豚まん”ですな。


三、桂三若・・・・・・・・・・・「妻の旅行」

今、東京を拠点にして活動している、三若さん。

得意の三枝さん作の「妻の旅行」。

夫婦というのは、居なければ淋しいし、居てたら居てるで鼻につくし。
お互い、没頭できる趣味でもあると良いんですが・・・・。

私もこれから、リタイヤでもしようとする時期が近づいているだけに、
夫婦の距離感って、気つかいますな・・・・今から、練習、練習。


四、豊来家玉之助・・・・・「大神楽」

大神楽・・・今、豊来家さん何人、居られるんでしょうか。
調べると、大好きなラッキー舞さんも、豊莱家なんですね。

でも、玉之助さん、小手調べの様なバランスと傘の芸。

ハラハラ、ヒヤヒヤ、もっとみたいですな。


五、笑福亭右喬・・・・・・・「平の陰」

松喬一門の秘密兵器、右喬さん。

得意の「平の陰」、一時の絞り出すような語りは無くなって、
聞きやすい話しっぷりに・・・・。


六、桂小春団治・・・・・・・「冷蔵庫哀詩」

小春団治さんの創作の中では一番のお気に入りの「冷蔵庫哀詩」。
冷蔵庫の中の、人間模様、いや食品模様には、ペーソスを感じる。

ある人、曰く、すべてのものに心が宿ると・・・・。
ものを、粗末にしてはイケないと、大事にそれぞれに宿るいのちを大切に。

なかなか、ものを捨てられない、ごまめのつぶやきでおます。


七、ナオユキ・・・・・・・・「スタンダップ・コメディ」

素晴らしい、一年ぶりぐらいの、出会いですが。

前回、聴いたのとは、一つとしてダブルものはなし。

手ぶり、素ぶり、顔の表情、も一時に比べて豊かに。

そのぶん、陰気さも無くなったが・・・テンポも増して笑いの量も増量。

いつ聴いても、期待以上の高座でおますな。


八、笑福亭竹林・・・・・・・「まめだ」

笑いの少ない噺を・・・・・と、「まめだ」。

丁度、今頃の季節ですな、イチョウが枯葉となって落ちてくる時期。
雨がしょぼしょぼ、降って・・・・ちょっと肌寒い時・・・・。

まめだ、たぬきはきつねと違って、愛嬌ありますな・・・・。


九。笑福亭智之介・・・・・「煮売屋」

喜六、清八、の仲の良い二人連れ。

旅は気心知れたもんどうしがよろしいな。


十、笑福亭鶴二・・・・・・・「御神酒徳利」

最後は、お目当ての、鶴二さんの登場。
一週間のトリ、凄いですな。

本日は、「御神酒徳利」・・・・・・・。
力の抜けた、落語を演じているのを愉しんでいるかの高座。

落語を話すというよりは、噺の中の登場人物になりきったようで、
自由気ままに演じて、お客さんと一緒に愉しんでいるような・・・・。

楽しい、愉しい、たのしい、鶴二さんの「御神酒徳利」の一席でおました。



天満天神繁昌亭・昼席
2018年10月21日(日)午後1:00開演
天満天神繁昌亭

一、露の新幸・・・・・・・・・「金明竹」
二、月亭八斗・・・・・・・・・「饅頭こわい」
三、桂三若・・・・・・・・・・・「妻の旅行」
四、豊来家玉之助・・・・・「大神楽」
五、笑福亭右喬・・・・・・・「平の陰」
六、桂小春団治・・・・・・・「冷蔵庫哀詩」
仲入り
七、ナオユキ
八、笑福亭竹林・・・・・・・「まめだ」
九。笑福亭智之介・・・・・「煮売屋」
十、笑福亭鶴二・・・・・・・「御神酒徳利」
三味線・・・・・・・林家和女
太鼓・・・・・・・・・露の新幸

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

六代目笑福亭松鶴生誕百年祭

2018-09-09 21:21:21 | 笑福亭鶴二

六代目笑福亭松鶴生誕百年祭


今回の実行委員の方は、「鶴笑、竹林、岐代松、伯枝、鶴二、+ たま」












終演後、カーテンコールで幕が上がると、
当日駆けつけた笑福亭の皆さんが高座に、皆さん晴れやかなお顔。


一、笑福亭鶴二・・・「米揚げ笊」

開口一番で、鶴二さんの登場。中三で仮入門。高一のとき、「鶴児」という名前で舞台に。
何も教えて貰ってない鶴二さん、「なんぞできるやと、一週間で覚えろ」と、
落語協会に駆けつけて、「子供やから、これがええんちゃう」と選んでくれたのが、
春団治さんの「平林」、最初にネタ選んでくれたのは、協会の事務員さんですと・・・。

鶴二さん、32年後の「米揚げ笊」、さすがの出来でおましたな。


二、笑福亭鶴松・・・「時うどん」

寝る前の師匠の肩を揉みながら、「誰が好きや」と聞かれ「師匠です」と
答えるところを「掘ちえみです」と答えると、「掘ちえみの弟子にならはったらええねん」と
まんざらシャレではなく、小娘に嫉妬するところが、松鶴師匠のかわいいところですな。

鶴松さん、笑福亭のエグサはなく、淡々とした薄味の「時うどん」ですな。


三、笑福亭松喬・・・「鷺とり」

師匠の松喬(鶴三)の代りに孫弟子ながら、登場。

一門の良さを洗練された形で表現。

演目は、「鷺とり」、雀の集まるところは最骨頂。
最後は「そして全世界の駅前に銅像を建てられた、鶏の一大チェーン店を築いた
フライドチキンのカーネルサンダース氏の若き日の一節でございました」と・・・・・・。


四、笑福亭鶴瓶・・・「癇癪」

師匠の想い出をたっぷりマクラで・・・・。
師匠にちなんだ噺でと「長屋の傘」と思いきや「癇癪」。

「一切、鶴瓶には教えへん」と、なまじ売れだしていたので、
逆に兄弟子に苛められてはと、突き放しての、英才教育。

でも、ハナシの端々に鶴瓶さんのこと、心底可愛かったんですな、
よう現れていますな。


五、思い出話

本日の演者全員が舞台に、あれやこれやのハナシで盛りあがる。

辞世の句は「煩悩を我も振り分け西の旅」とされてますが、
ほんとうは「●●●●●」と・・・・・。


六、笑福亭伯鶴・・・「婆ちゃん旅行社」

目の不自由な伯鶴さん、自作の「婆ちゃん旅行社」を。

色んな噺家さんが居られる笑福亭一門、師匠の懐の深さを感じますな。


七、笑福亭松枝・・・「三十石」


師匠の十八番「三十石」を・・・・。

下座からの舟唄は、今日の参加者全員順番に・・・・・。
鶴二、鶴松、松喬、鶴瓶、伯鶴、途中から舟が転覆しそうな舟唄に・・・。
でも、愉しい、たのしい、八軒屋までの笑福亭の船旅でおました。


六代目笑福亭松鶴 生誕百年祭 は盛大にお開きと相成りました。


六代目笑福亭松鶴生誕百年祭
2018年9月9日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭


一、笑福亭鶴二・・・「米揚げ笊」
二、笑福亭鶴松・・・「時うどん」
三、笑福亭松喬・・・「鷺とり」
四、笑福亭鶴瓶・・・「癇癪」2
中入り
五、思い出話
六、笑福亭伯鶴・・・「婆ちゃん旅行社」
七、笑福亭松枝・・・「三十石」
三味線・・・・・内海英華
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新生第5回・名人は誰だ?

2018-08-12 21:21:21 | 笑福亭鶴二

新星第5回・名人は誰だ?


日曜日、早めの6時開演。



大看板、四名。



七分の入り、ゆったりとした空気の客席。


一、露の新幸・・・・・・・・・・・・「金明竹」

新治さんのお弟子さん、声は大きいし、しっかりした口調。
あとで聞くと、43才の新人さんと・・・
やはり人生経験豊富で、落ち着いていますな。

噺は、「金明竹」、今日出ておられる阿か枝さんの十八番ネタ。
あのたて弁の凄さはないが、じっくり楽しめる。

丁稚の定吉のこましゃくれた、悪知恵がもう少し垣間見える方が
楽しめる様な・・・・そんな気にさせる一席でおました。

でもお上手、熟成新人、新幸さんでおました。


二、桂米輔・・・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」

いぶし銀の味、米輔さん。

次の台詞がでてくるまでの独特の間。

これから、ますます高齢化に向かうお師匠さんたち。
十五年後には、高座に上がるだけで拍手喝采の、
まさに名人の域に達していたり。

味はますます、熟成する、米輔さんでおます。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「餅屋問答」

一方変わって、ご陽気な鶴二さんの高座。

本日は、気楽気ままに、「餅屋問答」を・・・・。

あの沙弥宅善の「無言の行中」の解釈は・・・・

「第一に『大和尚の胸中は』と問うたところ『大海の如し』とのお答え。
次に『十法世界は』と尋ねると『五戒で保つ』。
最後に『三尊の弥陀は』と問えば、『目の下にあり』とのお答え」

普段でも、勝手に解釈されるってことありますな。

まあ、ご自分の都合のよい方に解釈されるのが常でおますが。

肩の荷の下りた、ご陽気な鶴二さんの落語、よろしおましたな。



四、桂梅団治・・・・・・・・・・・・「宇治の柴舟」

噺の最初の入りは、「崇徳院」さんと同じ。
手伝いの熊さんが、若旦那の恋ワずらいの原因を聞きだす。

この噺、確か先代の春蝶さんで聴いたことがあるような・・・。

まあ恋なんて、病気みたいなもんですから、美人画に恋するなんっても
あるようなないような・・・人妻では生々しいのでここは落語、
ちょいとひねって美人画ということで・・・・・。

でも、舞台が宇治というのが粋ですな。
天保山でも、毛馬でも、伏見でももう一つ・・・・宇治。
そうか、オチの茶柱で、お茶所でないあきまへんねんな。



五、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」

趣味にはしる、趣味にはまる、って愉しいことですな。

この義太夫好きの豊竹屋節衛門さんと口三味線の花梨胴八さん。
趣味の合う者どうしが会うと、お手合わせのたのしいこと。

そのたのしさが伝わってくる。

でも浄瑠璃って難しいですな、太夫さん声は悪いが台詞も聞き取りやすく
すんなりこちらへ伝わってくるのに、阿か枝さん、高音で美声なのに
所々聞き取り難いのはなぜ、難しいもんですな。


六、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」

井戸の茶碗、屑やの清兵衛さん、千代田卜斎、高木作左衛門、
でてくる人がすべて善人・・・・・・気持ちの好い噺。

でも、お嬢さんの花嫁姿、是非見てみたいもんですな。

お金とはあるに越したことはないですが、あるというだけで
幸せとは限らないというのは、周りでもよく見かけますな。

今の生活に、ある種の満足を感じながら、心の豊かさが大切ですな。

心豊かにしてくれる、春若さんの「井戸の茶碗」の一席でおました。

ああ、それと、いつものように、茶碗を見たいという高木作左衛門
のお殿さん、
春若さんが私淑している、談志さんのものまねで登場でおました。
(愉しいですな)



新生第5回・名人は誰だ?
2018年8月12日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、露の新幸・・・・・・・・・・・・「金明竹」
二、桂米輔・・・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「餅屋問答」
四、桂梅団治・・・・・・・・・・・・「宇治の柴舟」
仲入り
五、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」
六、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」
三味線・・入谷和女



次回、「新生第六回・名人は誰だ?」は、
平成30年12月12日(水)18:30開演
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笑福亭鶴二独演会

2018-05-05 23:28:56 | 笑福亭鶴二

笑福亭鶴二独演会


笑福亭鶴二独演会


50歳、節目の年。


桂文珍さんの寄稿、シャレてますな。


一、露の紫・・・・・・・・・・「看板の一」

出てくるなり、鶴二師匠の芸能生活25周年の落語会。
あれっまちごてるで・・・。13才で弟子入り志願、19才のとき正式に弟子に。
今、50才、何から数えても、?でおます。

マクラでは、大阪と東京の違いは、ああ、“江戸荒物”かと思いきや、
博打の噺で「看板の一」へ。持ち時間も少なく、焦り気味の紫さん。

憧れの人を模倣しようとするアホ、ばくち打ちのカッコ良さだけではなく、
江戸っ子のかっこよさまでマネようと、二重の真似しに戸惑うが・・・・。

正直、博打のシーンが薄れて、最後の緊張感まで薄れてしまったようで。

でも紫さん、記念の落語会、開口一番、お疲れ様でおました。

二、ビックリツカサ・・「マジック」

「ビックリ、ビックリ、ツカサ」、折角みんなで練習したのに、
声を揃えて言ったのは、最期も最後の一回だけ。

やはり、時間の関係か、スカーフと大きなトランプのマジックのみ。

あまりの早い高座で「ビックリ、ビックリ、ツカサ」、さんでおました。

三、笑福亭鶴二・・・・・・「浮かれの屑より」

鶴二さんの登場。 髪型も髪の色も替えて、ちょっと貫禄の雰囲気。
今年、50才になりましたが、師匠の松鶴が生誕100年。
9月には、繁昌亭、一門総出での公演となります、と。

噺は「浮かれの屑より」通称、「紙屑屋」。

よろしいな、和女さんと薫子さんの素敵な下座からのお声。
「吉兆廻し」、義太夫で「義経千本桜の道行、吉野山」、長唄で「京鹿子娘、道成寺」
踊りも入っての高座ですが、日舞を習われている鶴二さん、そのしぐさのきれいなこと。

手毬をついて、中腰で回るんですが、年いってからは辛い演目。
そうすると、あと何回、鶴二さんの「紙屑や」聴けることやら。

上方らしい、噺に、感動でおます。


四、笑福亭鶴瓶・・・・・・「青木先生」

鶴瓶スマイルで登場。

楽屋見舞いの方がひっきりなしに来て、てんやわんや。
私のすぐ上の、小学生落語家だった、手遊(おもちゃ)さんも来られて
お会いしましたし、忙しい、忙しい。

今日のギャラについて、前回は「ええよと」と返したが、
「兄さん、些少ですが、些少ですが」と何度も言われたが、「今日は、もらうで」と。

前回、鶴二の独演会にでたとき「何をしたかと」鶴二に聞いても、
はっきりせず、やってないと思うので「青木先生」を・・・・。

私の記憶ではそのときは確か「癇癪」をされたようで・・・・。

「青木先生」三度目の出会いですが、先生の表情バージョンアップで
更に進化していて、おもしろい。
今日、初めて落語を聴くという方もお二人お連れしたので、
色んな落語に出会えて、御満悦でしょう・・・・・「ピィ―」。


五、対談・・前田憲司&笑福亭鶴二

前田憲司さん、落語演芸研究家。
前田さん、松鶴師匠が亡くなられたあと、遺品とかを整理をお手伝いされ、
そのとき、手伝いで来てたのが鶴二さん、当時19才。

前田さん、お子さんができたときでホームビデオを買ったばかり、
そのビデオで、松鶴師匠のお家の中を撮っておられた貴重な映像を舞台で映写。

やさ男の鶴二さんが、チラチラ映る。まるで別人ですが、声は鶴二さんで間違いなし。
あんな若い時から、落語家目指していたんですな・・・・立派になられて、感激ですな。

鶴瓶さんも参加されて、松鶴師匠の思い出話に・・・・・・。


六、笑福亭鶴二・・・・・・「子は鎹」

子供の日にちなんで「子は鎹」。

今、上方でされる「子は鎹」はほぼ、ざこばさんのスタイル。
母親が寅ちゃんを連れてでていき、親父が道端で偶然会う形。

鶴二さんのは、父親と寅ちゃんが一緒に暮し、母親がひとり家を出て行った形。
どちらが良い悪いではなく、どんな噺でもこんな形もあったんですよと、
後世に残す事も大切でおますな。

子供にとっては、父親についていくのが良いのか、母親についていくのが良いのか、
金のある無しではなく、愛情の大きさで、というと判断つけるのも難しいですな。

でも、親子三人、一緒に暮らせるようになって、よろしおましたな、寅ちゃん。

たっぷりの鶴二さんの独演会、よろしおましたで。


笑福亭鶴二独演会
2018年5月5日(土・祝)午後6:30開演
国立文楽劇場


一、露の紫・・・・・・・・・・「看板の一」
二、ビックリツカサ・・「マジック」
三、笑福亭鶴二・・・・・・「浮かれの屑より」
四、笑福亭鶴瓶・・・・・・「青木先生」
仲入り
五、対談・・前田憲司&笑福亭鶴二
六、笑福亭鶴二・・・・・・「子は鎹」


三味線・・・入谷和女・はやしや薫子
鳴り物・・・笑福亭生寿・桂治門・笑福亭呂好
笛・・・・・・・笑福亭松五
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第15回・道頓堀・はり重寄席

2018-03-11 22:20:03 | 笑福亭鶴二

道頓堀・はり重寄席


道頓堀、御堂筋の名店“お肉のはり重”


御堂筋側の“カレーショップはり重”は贔屓店のひとつですが、
残念ながら、こちらのグリルの方は一度も食べたことがございません。


提灯まで用意されており、今回で15回目、常設小屋の匂いが・・・。

一、桂三語・・・・・・・・「狸賽」

三語さん、前回に続いての「狸賽」、得意ネタなのか。

小狸の表情はかわいいし、噺はわかり易く、楽しい出来上がり。

でも、何かインパクトに欠けるのは何故。

博打場の情景が浮かばないのは何故。

周りの登場人物が浮かばないのは何故。

「ターちゃん」の連呼が有った様な無かった様な。
とにかく、薄味でおましたな。

二、笑福亭鶴二・・・・「青い目をした会長さん」

「ハンカチ」、「作文」、に続いての、鶴二さんの創作落語シリーズの一つ。

あのスタバの注文、いつも長ったらしくて、ヒヤヒヤしますな。
サイズだけでも、ショート、トール、グランデ、ベンディ、
ほんま、何のこっちゃ、ですな。

「トールサイズのキャラメルフラペチーノで、チョコレートチップ追加の
ホイップとソース多めでお願いします」

ああ、ソイミルク(豆乳)への変更もあるんですな。

大阪ではアイスコーヒーは、「冷珈(レイコ)」、の一言でこと済んだんですが。

スタバのごとく、スターバックスさん、何でも縮める
大阪版のメニュー表作って欲しいでんな。

三、桂よね吉・・・・・・「蛸芝居」

大熱演、よっかたですな、よね吉さんの「蛸芝居」。

でも、通常のマクラで、掛け声になり、歌舞伎役者は屋号で呼ばれる。
噺家は住んでる処で、「黒門町」「柏木」などがありますが、
私の師匠吉朝はあきませんな「尼崎」とよね吉さんが言うなり、
客席の前列から、すかさずご婦人の「失礼な」の一声。

「尼崎センタープール前」と補足されてましたが、
思わずの展開によね吉さんもオロオロ。

どんな時でもご自分中心、やはりご婦人は強いですな。

噺は「蛸芝居」。さすが師匠の十八番。
吉朝一門の十八番として、脈々と受け継がれていますな。

四、笑福亭鶴二・・・・・「御神酒徳利」

良い雰囲気の座敷なんですが、外は東南アジアからの旅行者で賑わう道頓堀、
それにも増して、街宣車がわめきたてて、御堂筋を流している。
窓は締めてはいるんですが、大きな声で飛びこんでくる。

そこは、ベテラン、笑いでこなしながらも、やり難そう。

ほんま、道頓堀は繁華街、そのど真ん中での落語会でおます。

でも、そろばん弾くだけで、拍手くるのはよろしいな。

サゲは「今度は、先生が失せモノになりました」と、
噺をつけて頂いた文珍さんの形。

こんな噺にも、たっぷり鶴二さんの上手さひかりますな・・・・。



2018年3月11日(日)午後1:00開演
第15回・道頓堀・はり重寄席
道頓堀はり重3階大広間


一、桂三語・・・・・・・・「狸賽」
二、笑福亭鶴二・・・・「青い目をした会長さん」
二、桂よね吉・・・・・・「蛸芝居」
仲入り
三、笑福亭鶴二・・・・・「御神酒徳利」
三味線・・・・はやしや薫子



終演後の抽選会とご挨拶。


お楽しみの、はり重さんのお弁当、美味しおます。

次回の、第16回 道頓堀はり重寄席、は
5月27日(日)12:00開演
笑福亭仁智さん、新内枝幸太夫さん、笑福亭大智さんのご出演。
楽しみですな。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笑福亭鶴二独演会

2017-11-05 20:27:14 | 笑福亭鶴二

笑福亭鶴二独演会


今回は、昼夜の二回公演。


鶴二さんの、昔の寄席の雰囲気が好きとかで、
ゲストさんは、色物さんも含めて多彩。



三十歳から始めた独演会、今回で二十回目。


本日は、笑福亭鶴二さんの独演会。
それも、昼夜の二公演で、ゲストも多彩なお方が出演。

一、桂治門・・・・・・・・・・・・・「初天神」

子供には定評のある治門さん、といっても「真田小僧」が好きなんですが。

この、「初天神」の寅ちゃんも、知恵も働くがかわいさのある子。
みたらし屋までだが、たっぷり客席温めた、好演でおました。


二、桂南天・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」</stron>

今回の独演会の目玉、今上方で油の乗りきっている落語家さんの登場。
入門では鶴二さんが上だが、歳でいうと南天さんが上。
ライバルともいえる噺家さんを敢て、ゲストに。

心臓の“象”では、バク、に、アリクイまで登場、落語の楽しさではピカイチ。
あの、弟が死んだと聞いてからの友達の絶叫と、本人の慌てようは、南天ワールド。

でも「阿弥陀が行けと」、ようできた噺ですな。

三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「算段の平兵衛」

何とも、何度も何度も殺されるお庄屋さん。
演者によると、もっとドロドロしくなるのだが、そこは鶴二さん。
さらりと、次から次へと展開、でも皆困ったら、
「算段の平兵衛にでも相談せなしゃぁない」。

最後のサゲも、死因に疑問をもった役人が、平兵衛を訪れるが、
「平兵衛、良い算段はないか・・・」と、最後まで平兵衛、もてもてに。

四、内海英華・・・・・・・・・・・「女道楽」

よろいいな、英華さんの、三味線道楽。

都々逸あったり、「野崎」があったり、色っぽいですな。
お座敷芸、こじんまりとした小部屋でさしで聞いてみたいですな。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「七段目」

七段目、今回は、歌舞伎の場面をより忠実にされていたように。
踊りも習われている鶴二さん、八百屋お七の火の見櫓や、
三段目に七段目、どこも仕草が一段と綺麗に。

逆バージョンで、浄瑠璃、七段目「一力の場」観にって、
ああ、これやこれや、と一人納得したのを思い出します。

昼の部、とりあえず終わり。 でも、夜の部が引き続きございます。


笑福亭鶴二独演会・昼の部
2017年11月5日(日)午後1:00開演
朝日生命ホール

一、桂治門・・・・・・・・・・・・・「初天神」
二、桂南天・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「算段の平兵衛」
仲入り
四、内海英華・・・・・・・・・・・「女道楽」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「七段目」
三味線・・・・入谷和女




一、笑福亭生寿・・・・・・・・・「手水廻し」

私は、生寿さんの大師匠、松喬さんの「手水廻し」が好き。
田舎の宿屋の人たちの素朴さが好き。

生寿さん、しっかりと笑福亭の手水廻しを見せてくれました。


二、林家花丸・・・・・・・・・・・「たいこ腹」

これぞ、林家の十八番。先代染丸、小染さんと脈々と受け継がれた噺。

太鼓持ちの茂八が入ってくるなり、女将、おとみさん、お梅はん、
そして最後の「ねこさん、ごきげんさん」までで、この噺の良し悪しがわかる。

さすが、林家、それも、随所に花丸さんらしさがたっぷりと。
若旦那が置いていった財布、厚いので中をみると、蒲鉾板が。
(死んだ猫の、位牌に使ったのが蒲鉾板)。

そういえば、「ふぐ鍋」でも「ちりとてちん」でも、大橋さんって出てきますな。
脈々と続く、一門の十八番、よろしおますな・・・・。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「包丁間男」

今回の、鶴二さんの四席の中では私の一押しはこの「包丁間男」。

モテない男が、お師匠さんを口説くところ、「出しましょう」と言いながら
水屋から佃煮、縁の下から胡瓜の古漬けを出し、
小唄を唄いながらちょっかいを出す。

男の間抜けな様が、最高におもしろい・・・・よろしいな。

鶴二さんの新しい、ネタおろしの演目、いつも新鮮で、
初々しく出来たての新鮮さもあり、よろしおますな・・・・。

また、聴いてみたいみたいネタ、増えましたで・・・・。


四、海原はるか・かなた・・「漫才」

当初は、くにお、とおる、さんだったんですが、ご病気のため代演で、
はるか、かなた、さんの登場。

大熱演、失礼ながら一芸を究めるとは凄いことなんですな・・・・。
鶴二さんの好きな、寄席の小屋の雰囲気、プンプンと匂ってきましたで。

あの、黄昏の、柳のような髪も目の前でたっぷり見せて頂きました。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「不動坊」

冬の噺、笑福亭の、それも私にとっては、仁鶴さんの匂いがする噺。

懐かしさも含めて、私にとっては、正統派の「不動坊」。

オチも「幽霊稼ぎ人」と解りにくいながら、昔のままのスタイルで・・・。
この様に、きっちりと残してくれる鶴二さんの落語、いたって好きですおますな。

昼夜四席、長時間に渡って、お疲れ様でございました。


笑福亭鶴二独演会・夜の部
2017年11月5日(日)午後5:00開演
朝日生命ホール

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・「手水廻し」
二、林家花丸・・・・・・・・・・・「たいこ腹」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「包丁間男」
仲入り
四、海原はるか・かなた・・「漫才」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「不動坊」
三味線・・・・はやしや律子



笛・・・・・・・笑福亭松五
太鼓・・・・・笑福亭呂好
お茶子・・・東杏子



早くも次回・独演会、のお知らせ。

次回は、2018年5月5日(土)午後5:30より
日本橋国立文楽劇場にて、五十代という新たなステージを開催予定でおます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猿会でござる・其の五~鶴二、紫、治門、呂好

2017-08-17 22:32:42 | 笑福亭鶴二

猿会でござる・其の五~鶴二、紫、治門、呂好


船場寄席



良かったですな。

じっくりと落語を堪能。

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「包丁間男」

今度の独演会にもかかる「包丁間男」。

これは鶴二さんが、文珍師匠につけて頂いた噺とか。

元々、東京からの噺みたいで、アホの寅こうも底抜けのアホでもなし。
途中の唄でも、小粋さが残っている。

でも、鶴二さん、間の「八重一重]…、山もおぼろに薄化粧、娘盛りはよい桜花、
嵐に散りてネェ主さんに、逢うてなま中跡くやむ・・・・・」
唄いながら口説きますが酔うてる割には、上手すぎますな・・・・
でも、ええ、声で、独演会では拍手起こりそうですな。

本番の独演会での「包丁」、楽しみでおます。


二、露の紫・・・・・・・・・・・・・「船弁慶」

雀のお松、雷のお松っあんが帰ってきて長屋の嫁はん連中に立て弁で喋るところ
まさに、紫さんの独壇場・・・・見せ場ですな。

女性が喋る立て弁といえば、来週ある「口入屋」でのおなごしの台詞ですか。

女性の台詞が多少多いのは「悋気の独楽」に「子は鎹」など、
ほんま、落語って、男性用につくられてますな。

紫さん「子は鎹」されるんでしょうか、是非、それも父親が引き取ったパージョン
の方で、聴きたいですな・・・・・・・・。


三、桂治門・・・・・・・・・・・・・「竹の水仙」

これは、鶴二さんがつけたそうで、なかなかの出来。

こうして、9年目の噺家さんが、そこそこの噺をこなされる。
凄いですな、若手の成長ぶり、治門さんも正攻法でじっくり落語を語るタイプ。
浮ついた処もなく、安心して聴ける、よろしおますな。

匠シリーズでは次は「ねずみ」でおますか。


四、笑福亭呂好・・・・・・・・・「稽古屋」

若手では、一番贔屓の、呂好さん、今回はこれも鶴二さんからの「稽古屋」。

サゲはもちろん「色は指南の他でおます」ではなく、地唄の「すり鉢」の唄本を
渡され、持って帰ってお稽古を、「高いとこで」を勘違いして、屋根に登って声をだす。

「煙が立つ、海山越えて・・・・」のこのバージョン、よろしいな、
良いも悪いも、色んな形、引き継いでもらいたいもんですな。

若手のますますの活躍、一挙に見れる、「猿会でござる」、
次回もお楽しみに・・・・・。




猿会でござる・其の五~鶴二、紫、治門、呂好
2017年8月17日(木)19:00開演
ジョイ船場多目的ホール

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「包丁間男」
二、露の紫・・・・・・・・・・・・・「船弁慶」
仲入り
三、桂治門・・・・・・・・・・・・・「竹の水仙」
四、笑福亭呂好・・・・・・・・・「稽古屋」
三味線・・・・・・・・・・佐々木千華



近くの居酒屋での、打上げ風景。

ああ、三味線は、大好きな千華さんでおました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春若・鶴二ふたり会(第二回)

2017-06-04 17:26:31 | 笑福亭鶴二

春若・鶴二ふたり会(第二回)


自由席ながら、整理番号1番で、入場。


これぞ、二枚看板ですな。

詳細は後日。

一、森乃石松・・・・・・・「鉄砲勇助」

良いですな、石松さん。

独特の味がありながら、正攻法で攻める。
きっちりと噺を進めながら、どこか田舎の匂いが、そこが魅力。

鉄砲勇助、時間の関係か、北海道のおしっこが凍るとこまでいかず、
後で伝わり聞こえてくるには、春若師匠の「有馬小便」とネタがつくからと、
心憎い、配慮ですな。

6月15日(木)から始まる、「森乃石松落語会・イシマツイシテム」。
6月は無理ですが、8月10日の「猫の災難」、11月9日の「土橋物語」は、
是非、聴いてみたいみたいですな。

二、笑福亭鶴二・・・・・「野ざらし」

お気軽に、の一席。

でも、隣のアホが先生の竿を持って淀川縁へ行ってからの、はちゃめちゃぶりは
本日はおとなしめ、上品「野ざらし」の一席でおました。

三、桂春若・・・・・・・・・「一文笛」

よろしいな、米朝さんの直伝の一文笛。

途中、春若さんが私淑している談志さんのものまねは入るし、
思い入れたっぷりの、味のある一席。

四、春若・鶴二・・・・・「対談」

お互いの師匠のハナシと、春若さんは談志さんとの思い出、
鶴二さんは志ん朝さんとの思い出。

身内だけではなく、広く東西を越えて、良き先輩に可愛がられるって、大事ですよね。

五、桂春若・・・・・・・・・「有馬小便」

まあ、二階から目薬、という言葉はありますが、二階から小便が商売になるとは、
勘定板は時々聞きますが、有馬小便は初めて。

シシババネタで汚いと云われてますが、思っていたより汚くは無し。

ああ、料金もししの十六円、鉄砲勇助の猪の子供の数も猪、十六匹。
要らぬところで、かぶってますな・・・・。

サゲも、漏斗とは、まるっきりかぶってますな。

凄い、石松さん。

先繰機転、先が読める人は出世間違いなしでおますな。


六、笑福亭鶴二・・・・・「舟弁慶」

よろしいな。

何度聞いても、雷のお松が、帰宅してご近所でべらべら喋るとこ、
夏の暑さと共によろしいな・・・・、聞こえてくるお松の声、どっきとしている喜六の顔。

本日の秀逸、秀逸。

鶴二さんの「舟弁慶」、ほんま、よろしおますで・・・。


春若・鶴二ふたり会(第二回)
2017年6月4日(日)午後6時開演
天満天神繁昌亭

一、森乃石松・・・・・・・「鉄砲勇助」
二、笑福亭鶴二・・・・・「野ざらし」
三、桂春若・・・・・・・・・「一文笛」
仲入り
四、春若・鶴二・・・・・「対談」
五、桂春若・・・・・・・・・「有馬小便」
六、笑福亭鶴二・・・・・「舟弁慶」
三味線・入谷和女、下座・治門、弥っこ



にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猿会でござる・其の四~鶴二、紫、治門、呂好

2017-03-30 22:19:17 | 笑福亭鶴二

一、桂治門・・・・・・・・・・・・・「煮売り屋」

はっきりとした口調で、笑いどころの少ない噺ながら
ぐいぐいと力づくで押し込んでいく治門さん。

どこか、気が抜けるところがあれば、客としても楽なんですが・・・・
ヤンキースの田中投手はストレート主体から
ツーシームを覚えてから、投球術に幅が出来たとか・・・・。

落語にとっての、ツーシームにあたるのは何なんでしょう・・・。


二、笑福亭呂好・・・・・・・・・「八五郎坊主」

良かったですな、呂好さんの「八五郎坊主」。

手紙の糊替わりに、ごはんつぶを取って来いといわれて
御ひつのご飯をつまみぐいするところ、
仕草だけで大いに愉しませてもらいましたで。

オチは、聴きなれた枝雀さんのとは、違っていましたな。

どんな噺も、聴かせることのできる、呂好さん。
次の、この猿会でござる・では、稽古屋とか。
楽しみでおます。

三、露の紫・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」

出てくるなり、血液型の性格判断、相性判断。
ちなみに、紫さんは、Å型で、AB型とB型とは相性がとても良いと・・・。
師匠の都さんは、何型か、興味ありますな・・・。

師匠の都さんからのネタなら、大師匠の五郎兵衛からの直系の「眼鏡屋盗人」。

紫さん、どんどん、都さんに似てきますな。
特に、投げやりな台詞のとき、そっくりといつも思います。

高座では、女性を感じさせない、紫さんの落語、好きでおます。

次回、この会では「遊山船」とか、楽しみですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「佐々木裁き」

エレベーターでB1へ降りていくと、目の前に鶴二さんの背中が
声を掛けようと思っていると、ぶつくさと喋っているようで、
ネタをくっている様子・・・ご挨拶も遠慮して会場へ。

さて、ネタくりをする噺とは・・・期待していると、
「大阪は奉行所が、東と西、江戸は、北と南」、ああ「佐々木裁き」や。

四郎吉のなんと、知恵はまわるが、こましゃくれているわけではなく
純粋でかわいいこと。

鶴二さんの噺にでてくる子供、「馬の田楽」「佐々木裁き」、どれも好きですな。
あの大人顔負けがでてくる「真田小僧」「初天神」「桃太郎」、
丁稚が主人公の「平林」「月並丁稚」聴きなれた噺ばかりだが、
鶴二さんにかかれば、更に爆笑ネタに。


猿会でござる・其の四~鶴二、紫、治門、呂好
2017年3月30日(木)午後7:00開演
本町

一、桂治門・・・・・・・・・・・・・「煮売り屋」
二、笑福亭呂好・・・・・・・・・「八五郎坊主」
仲入り
三、露の紫・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「佐々木裁き」



にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする