ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

中国式にイギリスの缶詰を開けてケニア料理を作る。

2012-01-28 22:24:18 | Singapore/おうちで食い意地
期限が2月末という撤収命令が出てからというもの、
日本から持ってきたり、機会があったら買い込んだりしていた貴重なマクロビ食材を、
おしげもなく使うようになりました。
 
この日は、豆の缶詰を消費することに。
メニューはギゼリです。
 
ギゼリというのは、ケニアの豆ととうもろこしの煮込み料理で、日常的に食べられていました。
地方や部族によって、使う豆や野菜、とうもろこしがむいてあるかどうかなど、微妙に違っていました。
それでいうと、舌で覚えた私のギゼリはカンバ族とキクユ族のミックスということになるかと。
素朴ながら、豆ととうもろこしがしみじみとおいしくて、その味が忘れられず。
帰国して自分で作るようになってから、わが家の定番メニューに仲間入り。
どんどん進化(退化?)していって、もともとのギゼリからはずいぶん変わっちゃいましたが。
 
さて、主役の豆ですが、この日使ったのはイギリスのオーガニック食材の黒豆の缶詰。
こういった食材、自分で料理はしないシロクマ相方が時々買い込んでくるのです。
彼が他に買うものは、お酒とそのアテになりそうな食材と、ドリアンだけです。
 
が。
 
この缶詰、かっぱ~んって開ける缶切り不要タイプじゃない
 
もしもし、わが家に缶切りはないですが?
 

  上にも下にもプルトップがないこの缶詰、どうやって開けろと? 

マクロビ暦35年を語る相方指導によるわが家のマクロビ。
マクロビでは缶詰も避けるらしいというので、私は買わないです。
だから、缶切りがなくても不自由もないのです。
 
でも缶詰を買うんだったら、缶切りのことも考えようよ。
そのあたりを確認もしないところが、男のひとの買い物だなあ、と。
 
 
お正月中だったので、お隣さんに借りに行くのもはばかられ、
かといって、商店街もみんな営業していないに決まっているし…。
 
そこで思い出したのが、中国の方のやり方。
中国では、缶切りがなかったら、缶詰に十文字に包丁で切込みを入れて開けるとか。
なんと大胆不敵!
その諦めなさと強引さが、That's China!
 
そんなことすると包丁の寿命を縮めるでしょうから、
日本から持ってきた私の大事な包丁は使わず、
相方がこちらで買って、まったく使っていない中国包丁を使ってやってみました。
 
 これも2月末で処分するから切れ味が落ちても悔いナシ。ごめんね
 
ガン、ガン、ガン!
なたで薪を割る要領でやってみると(子ども時代にキャンプでやった)、
 
できました。
 
  
 
なんとかなるもんですね。
 
 
中身の黒豆は、さすがイギリス!
 
どろんどろんに煮込まれていました。
 
  まるでおぜんざい。
 
もう一缶あるので、日本の煮豆を作ろうと思っていたけれど、こんな粒あん状態じゃあ無理だわ。
 
できたギゼリですが、美味だったのですけれど…
今回のものはビジュアル的にとてもおススメできません。
               どこまでも食欲をそぐ、この毒々しくもまずそうな色合いはどうよ。
 
でも本来のギゼリは、といっても私のはずいぶん変化していますが、
コンソメなどを使わなくても、自然の素材だけで本当においしいので、力いっぱいおススメできます。
 
長くなったので、レシピは明日ご紹介します。


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