ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

断食道場でダメな私をリセット-3-

2016-06-27 08:49:36 | たび・現実逃避
イギリスEU離脱決定、混乱が続きそうですね。
世界はどこへ向かうんでしょう。

ドメスティックな話題で恐縮ですが、さかのぼること数か月、
シロさんの闘病費用捻出のため、実家でタンス預金を物色していた私。
めでたくお給料2か月分くらいのポンド紙幣を発見しました。
それは、10年くらい前、
当時親しくしていたイギリス在住の友人を何度か訪れる機会があって、両替したもの。
その残りをそのままにしていたのでした。
もちろん、円貨への両替をすませて臨時収入(といっても自分のお金)をGET!

今、ポンド急落の相場を見て、そうなる前に両替できた幸運を、
これもシロさんのおかげなのかなあ、と不思議に感じています。


引続き断食道場レポのお届けです。

【2日め】
朝起きると自分ですることがいくつか。

オシッコをとって、ケトン体の値を調べる。
パンツいっちょうになって体重をはかる。
あとは自室で血圧、脈拍、体温の測定。

それらは自分で記録します。


(こんな感じ。ヒミツだらけでスイマセン。
訂正の多さが飲み込みの悪さを物語ってますね。
ま、ファスティング中はアタマがぼーっとするということで。
線グラフのうち、左上から始まり右下がりに落ちている黒線が体重です。1メモリ0.2kg)

つまるところ、ファスティングとは、
今はやりのケトン体ダイエットを
ドクターの管理下でよりストイックに行い、より大きな効果を得るものなんじゃないかなあ。
この時の私はそう考えました。

その仕組みをばっくりと。
人間の脳はブドウ糖をごはんにしていて、
カラダにはブドウ糖は半日分しかストックがありません。
それがなくなるとどうするかというと、
肝臓内にストックされたグリコーゲン、
さらには10日分ストックのあるたんぱく質、
つまり筋肉を分解して肝臓で新しくブドウ糖を作ります。
(糖新生といいます。)
その他の臓器は脂肪をごはんにできます。
脂肪は60日分もストックがあるそうですよ。
やがて脂肪は交感神経の働きで分解され、肝臓でケトン体になります。
(血液中にケトン体が多い状態をケトーシスといいます。)
脳はケトン体も食べられます。
脳の摂取カロリーは基礎代謝の20%らしいから、
脳に脂肪からできたケトン体を食べてもらえるようになったらしめたものですね。

つまり、人間の脳は、
1.まずブドウ糖をごはんに、
2.次にたんぱく質(筋肉)をごはんに、
3.その次に脂肪をごはんに、
しているわけです。

2.と3.のあいだにはタイムラグがあり、
それがどのくらいかは個人差です。
だから、どのくらい筋肉が落ちてしまうかも個人差です。

ケトーシスになると、
徐々にケトン体の一部がオシッコにおりてきます。
ファスティングが順調にいってるかどうか。
それはオシッコのケトン体をチェックすればわかります。

ファスティングが順調にいっていても、
ケトン体がオシッコにおりにくい体質のひともいます。
またケトン体が出る量も個人差があるようです。

出ていたら順調であることを確認できるけど、
出ていないからとか、少量しか出ていないからといって不調とは限らない、
ということですかね。


ファスティング中もふだん同様、塩分と一緒に水分が排出されるわけで、
だから水分を十分に摂らないと脱水症状になるみたい。
さらに変化をあげると、
血圧が下がりやすく、脈拍が増加しやすくなります。
けど、低血圧のひとは下がらないという生命の不思議。
脳貧血や不整脈を起こしやすくなっているので、
入浴、スポーツさらには外出まで禁止されているわけです。

さてさて、ケトン体チェック。

おトイレにお道具がございます。



朝イチの新鮮なオシッコをとって、
ケトン体検査紙を浸けて引き上げ、
待つこと30秒…だったかな?

ケトン体が排出されていると、
その濃度に応じて検査紙の色が変化します。


(ケトン体濃度について書かれたケース。右隣は検査紙)


うれしいことに私は初めてチェックしたこの日から、
いきなりケトン体が3+!
MAXまで排出
されていました。

感激!

もう脂肪燃焼に切り替わったのか!!

なんて出し惜しみのない、景気のいいカラダなんだ!

筋肉がないからちゃうん?という自問は無視。

まわりのひとに聞いても、しょっぱなからケトンMAXはいなかったので、
私のような体質はめずらしいようです。

ほんと、うれしいわ。

体重は0.9kg落ちてました。
まあ昨日4回も出したんだから当然の結果でしょうな。

ファスティング中の毎回の食事(というかドリンク)は、
前回ご紹介したものから変わり映えしないので、写真は割愛します。


(食堂からの風景。手前は緑の木々に草花、遠くに海。
汚れたココロが洗われます。)

日曜をのぞく午前中にはドクター笹田の診察があります。

その後に、体操と丹田呼吸法の時間。

ここでのファスティングは、
ファスティングそのものと丹田呼吸法が二本柱。
そのロジックとファスティングが必要になった原因、ストレスについて
性格分析をもとに、DVD講座で学びます。

丹田呼吸法、DVD講座ともに午前と午後の2回あります。
金曜にはドクター笹田のナマ講義もあります。

すべて自由参加。
より効果を高め、リバウンドをふせぐためにも参加をオススメ。
丹田呼吸法は習得・習慣化できるまででもいいし、
DVD講座は入所中に借りたり、買ったりできます。

私がもくろんでいた運動と読書、勉強。
運動は禁止されていたのでハナっから無理だったのですが、
読書や勉強についても、初日にスタッフさんがおっしゃっていたとおり、
ぼーっとして、まるでやる気が起きませんでした。


(この他にもわんさか勉強道具を持ってきていた強欲な私。
ファスティング中「アタマが冴えわたる瞬間がくる」というのを
「なんでもできる魔法にかかる」と勘違いしていたもよう。)

空いた時間はベッドの上でごろごろするだけ。
規則正しい生活だけど…いつも以上にナマケモノじゃん。
こんなんで精神的に良い方向に向かえるのか?
同室のおふたりとのおしゃべりが超絶楽しいのが救いでした。

食べられないことについては、辛くなくなりました。
ほんと不思議です。
ただ、この日から頭痛が。
なんというか高山病のような頭痛です。(余計にわからんわ。)
この症状は私より入所が1日早かったおふたりのうち、Aさんにも出ていました。
頭痛もちでなくてもファスティング中は起きることだそうです。
だから覚悟していたけど、長時間の頭痛は辛い。
頭痛薬も飲んじゃダメだし。

なお、この朝、彼女は血圧が急激に下がって起きられず、危険な状態になったので、
軽食を食べさせられるように。
ひとりだったら失神していたんじゃないでしょうか。
夜食も食べさせられていました。

そしてもうおひとり、Bさんは後日、復食が始まってから、
血圧が極端に高くなりました。
びっくりするくらい。
それで通常1日1回のみの測定のところ、
何時間かおきに測り、別なノートにグラフを付けるよう指導を受けました。

私はといえば、とても順調でした。
ココロは病みがちでしたけど、
健康診断の結果からも、カラダは至極健康だったようで…小太りだったこと以外。

それで思ったのですが、
ファスティングを初めてするのなら、
やはりここみたいにドクター管理のもとで行うのが安全のために良いのではないかと。
もう若くない方、元々カラダに不調のある方は特に。
逆に若く健康な方、復食含めて3日とか短期で行う方は、
やり方さえ会得すれば自力でできるような。

断食道場レポ、まだ続きます。
次回からはも少し効率よく、1話で複数日分進めます。


シロさん、一緒に風景楽しんでたんだよ。

ご覧いただきありがとうございました。

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