ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

Brexitによせて-濁茶その3-

2016-06-28 12:00:58 | 日記
引続き断食レポをお届けしたいところですが、
ちょっとたて込むことが起こりまして。

今日明日、あさってと忙しくなる予定で、
要領が悪い私にはレポをまとめるのが難しい。

またお茶をにごして昔話など。


(一昨日、山形から届いたさくらんぼ。
シロクマ相方の友人夫妻がこの時期いつも送ってくださいます。
彼らの手摘みなんですよ。
たくさんつまんでからの写真でごめんなさい。)


イギリスは通貨にユーロを導入せず、自国通貨のままでした。
離脱するとなったら、それが奏功しますね。

あれ?
自国通貨のままの北欧諸国とか、この流れが波及しませんかね?
大丈夫なんでしょうかね?


ユーロが導入されたあの頃、
私はお正月休みをひとり海外で過ごす習慣になっていました。
12月31日から1月3日まで。
その前後に土日がくればその分長く。
短い。
それでも旅に出るんだから、
よほど非日常に自分をおきたかったんだなあ。

その年はオランダのスキポール空港を経由してエジプトに行きました。
復路は時間があったのでアムステルダムの街へ。
年が明けて、通貨はユーロになっていました。
街角のあちこちでATMに並ぶひとの列がものめずらしい。

私はぴかぴかの紙幣を手に、
知らないとそれとわからないような小さな博物館に入りました。
猫の絵や置物なんかを集めた趣味の博物館です。

誰もいない。
年明け早々で開いてないのかな?
「開いてますよ」
迎えてくれたのはほんわかした雰囲気のおばあさんでした。

彼女は私から入館料を受け取ると、
大きな声でご家族をお呼びになりました。

「なになに?なにかまずかったの?」

奥から出てきたのは大きくて優しそうなおじいさん。
おばあさんはにこにこと笑って、
私にもわかるように英語で彼に話します。

「うちにも新しい時代の風がやってきたのよー!」

そういうことか!

ユーロ導入後、初めての入館者が私だったわけです。

私は老夫婦とハグして新年を祝い、
ヨーロッパが新たなステージに進んだことを祝いました。

「うちに新しい風を運んだのが、
アジアの遠い国からやってきたひとだなんて、
ほんとうに新しい時代なのねえ」

おばあさんの言葉を思い出します。

今またヨーロッパは新しいステージに進みます。
後退なのかもしれないけれど。

イギリスのEU離脱。
それを決定づけたのは移民問題ですよね。
新しい風を運んだのは、異国の人たちだったってことか。

未来を信じて瞳を輝かせていたあの老夫婦が懐かしい。
元気でいらっしゃるかな。

これから混迷するヨーロッパ。
彼らはどんな思いでいるのかな。

これからどんな時代になるのかな。


(今、降りた電車は真田丸!
大阪環状線をよく走っています。
「激動の時代」っていつの世も表現されるけど、
日本史上、これほど激しかった時代もなかなかないでしょう。
そういや実家にある『真田太平記』は5巻くらいまで。
いつも私は挫折してるんだなあ。)


シロさん、ユーロ導入はあなたが来てから初めて迎えるお正月やったわ。
一緒に過ごせず、ごめんな。

ご覧いただきありがとうございました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿