3月最後の週末に帰った実家、
今回のメインイベントはよもぎ餅づくり。
わが家では毎年、早春のよもぎを摘んで、必ず一度はお餅を作るのです。
お餅つきは、以前は石臼と杵でついたものですが、
兄や弟が出張中なんかでどうしても都合がつかないこともあり、今はお手軽なキカイにやってもらってます。
今回、私は前日の夜からしか帰れなかったので、よもぎは事前に母が摘み、湯がいて冷凍しておいてくれました。
シンガポールに行ってた年を除くと、
毎年、私が犬の散歩を兼ねて摘んでいたものなんですが。
全行程を紹介したかったものの、現場は修羅場で私の手もモチモチだったため、途中色々省略。
写真で簡単に追っていきましょう。
もち米を蒸します。
キカイに移します。ほかほか、アツアツ。
キカイに丸めてもらいます。
人間は濡らしたしゃもじでぺしぺしと介添えして、キカイが形を整えるのを手伝います。
よもぎ投入。ふつうはある程度、刻んでから入れるものですが、わが家はそのまま。よもぎ、長いよ、大きいよ。
母、ワイルドだから。
できあがり。でろ~ん。ここからアツアツをちぎって、みんなで丸めるの。
よもぎの繊維が目立ちすぎですが、それもオツ。素朴な仕上がり、ということで。
「こーじゅーた」と呼ばれるできあがりのお餅を並べる木箱。母と同い年くらいの年代もの。
麹蓋(こうじぶた)がなまったものらしい。ウィキって判明。今まで知らなかったー。
こーじゅーた…なまりすぎで原型とどめてない。
母はお餅を小さくちぎり、めいっこふたりと兄が丸める係。
私はあんころ餅を作る係。
私ってば、お餅を丸めて40年近い歴史があるのに、整形が衝撃的にヘタ、なんです。
どのくらい、どんなふうにヘタかというと、
できあがりが衝撃的なのですよ。
どうやっても真ん中に角が立ち、まわりに段ができてしまい、
う○このような形になってしまうという。
なぜかしら?
至極まじめにやっていますのに。
小さいころのおいっこやめいっこにはそれがウケたので、おばとしてうれしかったものなのですが、
今や中学生となった彼らにもバカにされるという。
誰も食べたがらない、という。
なので、私が仰せつかったのは、
母が投げ入れるお餅にまんべんなくあんこをつける、という、
幼稚園児のおままごと、泥だんごづくりのレベルな係なのでした。
できあがり。あんこも母のお手製。
私たち食いしん坊がいっぱい食べられるように、うーんと甘さ控えめ。おいひー!!
よもぎ餅のほかにプレーンな白いお餅も作りました。
お疲れさま、私たち。
この後、わいのわいのと楽しく、たくさんいただきました。
実家玄関先。母は、お客さまなどなくてもいつも季節の花を活けています。
完全自己流だけど、家の中にいつも花があるっていいなー。
和菓子好きなのに、買ったことしかありません。
小豆ともち米を手に入れ、
ぼたもちを作りました。
すごく楽しかったけど大変でした。
なんなんですかこの本格的な素晴らしさ。
おうちも広いし、
すっきりきれいだし、、
momoさんちの子になりたい。
私も心を入れ替えます。
着付けも生け花も我流ながらできるし、
日本画や書道、短歌もたしなんでる。
なーんにもやったことない私とは大違い。
さらっと自分で着物を着てお出かけ、
というじゅんじゅんさんに憧れますよー。
ワイルドなよもぎ餅は意外に好評で、
韓国人の友人にもおすそわけしました。
韓国でもよもぎ餅ってご家庭で作るんですって。
それは一大イベントですね。
お子たちもさぞや大喜びだったことでしょう。
私はほーさんちの子になりたいですよ。
momoさんちの子になっても、
2DKのこじんまり賃貸マンション暮らし。
実家母さんちの子になったら、
いなかでのびのびできますが、
もれなくシロさんの散歩係となり、
足腰鍛えてないと市中ひきまわし。
そして、写真は玄関先だからスッキリなのです。
舞台裏は笑うしかない、大変な散らかりよう。
> お餅つきは、以前は石臼と杵でついたもの・・・
・すごい! トラディショナルな旧家ならでは。
> 全行程を紹介したかったものの、現場は修羅場・
・そりゃそうかと。ようこれだけ写真撮れましたね!
ボクなら撮れません。おかげで、伝統行事がよく
わかります。
> 「こーじゅーた」と呼ばれる・・お餅を並べる木箱・
> 麹蓋(こうじぶた)がなまったものらしい。
・おおっ、すごい。文化人類学みたい。
> 実家玄関先。・・・いつも季節の花を活けて・・・
・おおっ、なんと文化的な! 伝統と文化、家族と
親戚。奈良のガイドブックは地味だけど、奈良の
いちばんエエとこは、うちのなかに(玄関を入って
から)ある気がしてきました。感激してます。
うちも父方の祖父母がまだ元気だったころは、正月前に臼と杵で餅をついていました。
今は機械ですが、つきたてのお餅は美味しいですよね~
祖母はこの時期に、ヨモギで団子を作ってくれました。
日本もステキですね。
大げさですよ。
実家のご近所は似たような暮らしぶり。
子どものころは当たり前に思ってたことも、
大人になるとひとつひとつが大切に感じられるように。
こうやってみんなが集えるのも母が元気でいてこそ。
ずっとそうあってほしいです。
こーじゅーた、
「どんな字を書くんだろ?」、「何のこと?」と、
お餅を作りながら話題になったので調べてみました。
ネット社会って便利ですね。
母さえも知らなかったのは驚きですが。
生駒の住宅地は高級住宅街ではありませぬか。
私もいつか一軒家でシロさんと(相方とも)暮らしたいです。
シロさんも元気で長生きしておくれー。
久しぶりのコメント、うれしいです!
mayさんってば、お若いし、都会の子なのに、
つきたてのお餅の味をご存知でしたか。
おいしいですよねー。
よもぎのお団子もおいしそう。
おばあちゃんの味っていうのがいいですね。
私、帰国してから、日本の暮らしが一層好きに。
というほど、外国で長く暮らしたわけじゃないですが。
いろんなところに行っても、
最後は鮭のように戻ってくるのかなー。
それもいいなー。