goo blog サービス終了のお知らせ 

もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「泣くロミオと怒るジュリエット」見てきました

2020-03-24 23:10:50 | お芝居
シアターコクーン・オンレパートリー2020 「泣くロミオと怒るジュリエット」 シアターコクーン 2020.02.26 18:30~

キャストがなかなか良くて、思わずポチっとチケット予約しちゃいましたけど、
とても良いお芝居でした。本当に行けてよかった・・・・・
というのは、私が観劇した2/26のソワレをもって、この芝居は終了になってしまったからなのでした。
2/26の翌日は休演日で、その翌日の2/28から、コロナウィルスの件で、公演の中止が発表されたのです。
致し方ないこととはいえ、本当に残念でした。


ロミオとジュリエットというタイトルの通り、ロミオとジュリエットの悲恋の物語ではあるんだけど、
でも話の舞台は、戦後の大阪で、全編関西弁。
さらに、役者は全員男性(オールメール)
女性役は、ジュリエットの柄本くんと、ソフィアのヤッシー。他は皆さん男性の役でしたよ。

ものすごく独特な味わいのロミジュリでしたが、キャストの熱演に感動しました。


<あらすじ>
戦争が終わって5年。港を擁する工場街ヴェローナ。
工場から出る黒い煙と煤に覆われた鉛色の街。その街の空気をさらに不穏にしているのは、顔を合わせる度に揉め事を起こす2つの愚連隊“モンタギュー”と“キャピレット”だった。
“モンタギュー”の元メンバーで、今は更正してカストリ屋台で働く奥手でまじめな青年ロミオ。ロミオの親友で、喧嘩っ早くいつも問題を起こす張本人のマキューシオと、正反対に聡明で理知的なべンヴォーリオ。3人はそれぞれに、今の時代や自分の境遇に悩みや閉塞感を感じていた。そんな日々の憂さ晴らしに3人が出かけたダンスホールで、田舎から出てきたばかりのジュリエットに出会い、ロミオは人生で初めての恋に落ちる。しかしジュリエットはなんと、敵対する“キャピレット”のリーダー・ティボルトの妹だったのだ…!
そんなことはお構いなしに燃え上がる2人の恋。ロミオは白頭山東洋治療所の店主で父親のような存在のローレンスに相談するが…。
2人を取り巻く様々な人物と共に、街は大乱闘に巻き込まれていく…。(公式より)


ジュリエットは田舎で人生に失敗し、兄のティボルトを頼って、ヴェローナに出てきた。そこから話は始まる。
ヴェローナは、関西の工場街のような設定で、モンタギューとキャピレットという不良のグループがしょっちゅう抗争をおこしていた。モンタギューは差別される「三国人」たち。ロミオはそのメンバーだったが、今は更生して屋台で働いている。
ティボルトはキャピレットのリーダー格で、ソフィアはティボルトの内縁の妻だからジュリエットの姉のような存在。
ティボルトは戦争で足を失い、片足が義足である。
ロミオは、親友のマキューシオとベンフォーリオとある日ダンスホールに出かけ、そこで二人は出会う。ロミオはジュリエットに一目ぼれする。
しかし、お互いに敵同士、当然反対される。でも、二人の気持ちは燃え上がり、
ロミオはローレンス(神父さん出なくて鍼灸院の院長だった)に相談していた。
でも、モンタギューとキャピレットの抗争は起こり、決闘となってしまう。
そしてティボルトはマキューシオを刺し、殺してしまう。さらに、その短刀でロミオがティボルトを刺してしまうのだった。

動揺したロミオだが、その晩ジュリエットのところに走り、、、二人は結ばれる。
しかし、ロミオには追手が迫り、ジュリエットはローレンスと相談して、死後また生き返ることができる薬を飲み
墓地に葬られる。そしてローレンスはベンフォーリオにそのことを書いたロミオへの手紙を託す。
しかし、ベンフォーリオはロミオのことが好きだったため、手紙を渡さず、ジュリエットは死んだと告げ
毒薬を渡すのだった。
ロミオはジュリエットの亡骸の前で毒薬を飲み死んでしまう。
生き返ったジュリエットはロミオの後を追い、死んでしまうのだった。

二人が死んでも、モンタギューとキャピレットの抗争は収まらず、さらに壮絶なものとなるが。。。
そこに結婚式の衣装で現れるロミオとジュリエット。ティボルトとソフィアも一緒に。。。
天国に行った二人が結婚して周りから祝福されているのだろうか・・・


バッドエンドなんだけど、最後の二人の結婚のシーンはとてもきれいで、ハッピーエンドかのような
終わり方でした。それまでのバラックのようなセットとは違って、白いセットで、美しかったです。

それと、抗争シーンのアクションもなかなかだったし、時々の歌とダンスもメリハリがあってよかったです。
(さすがジャニーズ出演舞台)



キャストの感想です。


ロミオ役の桐山くん
ジャニーズWESTってよく知らなかったんだけど・・・っていうか冬クールのドラマでクズ男を演じてた
重岡くんもそうみたいだし、ここって演技上手い人の集まり?
めちゃくちゃよかったです。吃音でセリフ回しも難しかったと思うんだけど、
とてもしっかり演じてました。純粋にジュリエットを思うロミオの気持ちがよく出てました。
初めて彼の演技を見たけど、感動!!これからはチェックしていこうと思いました。


ジュリエット役の柄本時生くん
不細工だって言われてたけど、すごいかわいいジュリエットだった。
しぐさとか、感情とかホントに可愛くて・・・
ジュリエットの方がロミオとの将来を憂えて迷ってるように感じたけど、
結局は一途な愛にこたえて。。。悲劇へと進んでしまう。
それがよくわかって、、、時生くんさすがだわ~



ティボルト役の高橋努さん
一番感動。。。義足をつけてるのに、立ち回りがすごい。
そして二幕に自分の心を吐露する場面。。。泣けました。ものすごくつらい
戦争のときのことを語るティボルト。。。というか、努さん・・・ホントにすごかった。
心を打たれました。ティボルトも苦しんでいたんだね。
なのに、決闘のときに、人を殺める気がなかったのに、ナイフを渡されて、マキューシオを
殺してしまった・・・・そしてロミオに殺されてしまう・・・
壮絶な運命・・・それを熱演で演じてました。
努さんの芝居は舞台でもテレビでも見てますが。。。やっぱりすごいです。
役者ってすごいって毎回思います


ソフィア役の八嶋さん
もう。。。しっかり大阪のおばちゃんだった。歩き方から何もかも。
すべて八嶋さんに笑いのところは持っていかれたと思う。
出てくるだけで、笑える。
でも、ジュリエットのこともティボルトのことも、本当に大事に思ってる
いいおばちゃんなんですよ。。。
だけど、、、締めるとこはしっかりと締めてくれて・・・
さすがでした。八嶋さん大好きです。


ローレンス役の段田さん
ひょうひょうとした感じなんだけど、彼もいろいろと過去を抱えているから
ロミオやジュリエットの相談に乗ってあげる優しい人なんだよね。
人間的に深い人だから、段田さんが演じると、より深みが出てよかったです。


マキューシオ役の元木さん
初めて拝見した役者さんでした。
体の動きがシャープでかっこいいですね。
マキューシオは、かなりやんちゃが過ぎるというか、子供っぽい奴で、
結局殺されてしまうんだけど、、、存在感がある演技だったと思います。

ベンヴォーリオ役の橋本淳さん
ベンフォーリオはロミオのことが好きだったんだね。
そういうことで、後半のキーマンだった。
ローレンスからのジュリエットは死んでないと書いた手紙を渡さず、
嘘をついてロミオに毒薬を渡してしまう・・・
なのに、後悔の念を抱いて生きていくってのはつらいですよね。
そんな、ある意味人間臭い役を、さすがの橋本淳さんでした。


警察役のみのすけさんと福田転球さん
二人ともとぼけてる役かと思いきや、けっこう暴力的なところもあって、ちょっとびっくりでした。
自転車に乗る転球さんの姿が好きでした。


とても感動的な芝居だったので、本当に公演中止が残念。

同じキャストで再演してくれるとよいな~
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2020年劇団☆新感線39興行・春... | トップ | 2020冬ドラマ最終回感想 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お芝居」カテゴリの最新記事