2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow ⚡新感線「月影花之丞大逆転」 東京建物 Brillia HALL 2021.03.19 14:00~ &03.26 17:30~ &04.04 14:00~
ヤッホー!!新感線が帰ってきた。
確かに、通常の規模よりは小さいけど、それでも新感線です。
とりあえず、チケットを1枚ゲット(3/26)したんですが、緊急事態宣言のため、開演が17:30となり、間に合わない!!
ということで、急遽3/19の昼公演を2階席でゲット。。。3/26は泣く泣く、30分遅れて見に行くことにしました。
そのあと、緊急事態宣言解除で、客席数を増やすということで、販売があり、、、東京千秋楽もゲット。。。
なんと、3公演も見に行けたのでした。
今回の公演は
「コロナ禍での劇団公演について日々模索する中で、“デキない”ことを悩むのではなく、「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく、名付けて“Yellow/新感線”として発進することを決断いたしました。」だそうですが、、、
元気たくさんいただきました。そしてニコニコして会場を後にすることができました。
まだ、頭の中で、あの曲やこの曲が、グルグルしている状態です。だいぶ見に行ってから経ってるのに・・・
ネタバレ含みの感想を書きますので、まだ上演中の大阪公演に行かれる方は、ご注意ください。
まずは、公式のあらすじより
「あの『紅天狗』から18年! 月影花之丞が帰ってきた!
「すべての道は芝居に通ず!」という、劇団月影花之丞・座長 月影花之丞<つきかげはなのじょう>(木野花)の号令一下、今日もその稽古場はむせかえるような熱気に満ちていた!
芝居に己をぶつけるのは、ベテランの風格あふれる塾頭剛太郎<じゅくとうごうたろう>(古田新太)、ワケありの元トップ女優・水林星美<みずばやしほしみ>(西野七瀬)、大口契約ほしさに稽古に参加する保険外交員の東影郎<ひがしかげろう>(阿部サダヲ)といった面々!
そして、この一座に潜入しようとする一人の男が。インターポール極東支部捜査官のモスコウィッツ北見<きたみ>(浜中文一)である! 劇団員の塾頭が国際的な殺し屋“イレイザー”という秘密情報をキャッチした北見は、インターポール魂にかけて暗殺を阻止、“イレイザー”を逮捕せんと入団希望を装い、首尾よくオーディションに合格、潜入に成功した!
出自も演じる理由もバラバラな役者たちによる、熱く激しい稽古! それぞれの思惑が交錯する中、迫りくる本番初日! そして、水面下で進行する暗殺計画が全貌を現したその時、歴史の闇に埋もれた一大プロジェクトが甦るのだった……ッ!!!!」
ざっくりのあらすじ
月影花之丞の劇団では、大口契約のために稽古に参加する東影郎や、元女優の水林星美、ベテラン役者の塾頭剛太郎らが稽古にはげんでした。
そのころインターポール極東支部では、モスコウィッツ北見が、支部長のアンドリュー宝田の命で、その劇団に潜入命令を下されていた。実は劇団員の塾頭は世界的な殺し屋「イレイザー」だという。ねらいは月影花之丞。北見はその暗殺を阻止し、イレイザーを逮捕せんと、オーディションを受けに来る。
そして合格し、潜入に成功した。塾頭を劇団に潜入させていたのは、パリの財閥のマリーだった。
オーディションでの様子を見た花之丞は、公演を打つことを思いつく。タイトルは「アルプスの傭兵 ジイジ」
キャストは、ジイジが塾頭、ハイジが影郎、クララが水林、羊に北見、元アイドル暗闇坂666のメンバー出会った劇団員2人+ここにきてもう1人のメンバーとうことわかったパートのオネエさん、男性劇団員が2名。
劇中劇の内容は、一応「アルプスの少女ハイジ」風にはしてるけど、おじいさんは殺し屋で、命を狙われてるし、おじいさんに育てられたハイジも戦闘能力を育成されている。クララは実はシンジケートのトップで、ハイジを狙うし。。。もうしっちゃかめっちゃか・・・
パロディだかオマージュだかが、これでもかという位に出てきます。見てる方は笑って笑ってですけどね。
ハイジたちを狙う殺し屋が「家庭教師のトライ」さんみたいだとかね。
そして、この芝居中に、水林が倒れてしまうが。。。。
実は、影郎には秘密があった。影郎の祖父が、第二次世界大戦時に開発された役者兵器(感動させて心臓バクバクにしてしまうという)の生き残りで、その能力が遺伝されていて、一緒に演技をするとその役者の熱量で、相手役の人が倒れてしまうというものだった。
塾頭の依頼人であるマリーは、影郎の母であり、そのため自分の劇団で影郎に演技をさせようとする花之丞を阻止するために、塾頭を送り込んだのだった。
ところが、塾頭も父親がそうだったため、同じ能力をもっていた。
二人はそこでやりあうが、止めに入った花之丞。
塾頭も影郎も能力を持っていたが、他の人は倒れなかった。また、水林の能力も塾頭たちにはきかなかった
お互い全力で演じれば、その能力が相殺され、相乗効果でよいものが生まれる。。。ことから、今のコロナ禍でのエンタメ業界の状況、それに立ち向かう我々。。。
舞台が一番。もし舞台がなければ、作ればいい。という力強い、今の状況を踏まえたセリフで締めくくったのだった・・・
どのキャストもテンションマックスという感じで、すごく濃くて楽しくて。。。ほんとに見れてよかったと思えるお芝居だった。
ネタものの芝居だけあって、あれこれのパクリ。。。ではなくて、オマージュがとても楽しくて
たくさん笑わせてもらいました。
月之丞は、どう見てもガラスの仮面だし。
あれこれパクリ・・・いえいえオマージュ満載で、それもある意味レベル高くて、ひたすら笑いました。
「アルプスの傭兵 ジイジ」なんかね~オマージュの嵐
♪銃声はなぜ遠くから聞こえるの♪なんて、歌っちゃうし。。。
「クララが立った」「クララが撃った」とか。。。
そして、おそらく会場が一番盛り上がったのは
ラストの古田さんと阿部サダヲさんのW捨之介が、あの決め台詞を披露したた時。
会場大喝采でしたよ。そのあとの、星美ちゃんの「もう決めたんだ!」もよかったよ~
キャストの感想
なんといっても
月之丞の木野花さん。
すごいよね。力業で、みんな納得の方向にもっていってしまうパワー。
さらに、毎回アドリブがヘロヘロになってしまうおかしさ。。。
だけど、、、めちゃくちゃ迫力ありました。
でも、最後のセリフとか、ここまで出鱈目でハチャメチャなのに、
すごく心に響くんだから、、、さすがでした。
塾頭の古田さん
相変わらず殺陣とかの切れ味もよく。舞台上をよく動いてました。
「ジイジ」役がぴったりだわね~
木野花さんの暴力的なアドリブにも、それほど笑うこともなく
(ほかの人はみんなマジ笑いしてたのに)、しっかり進行していくなんてさすがだ。
今回は木野花さんがセンターにたってるから、脇でしっかりと芝居をしてるのも
すごいよかった(新鮮でもあった)
影郎の阿部サダヲさん
古田さんと阿部サダヲさんを一緒に見れるなんて、胸熱でした。
そして阿部さんもよく動くわ~ハイジの姿もかわいいし。。。
準劇団員ですからね~新感線の劇団員とも息はぴったりだし。
つくづく、、、阿部サダヲさんってどんな役やっても上手いな~と思ったのでした。
水林星美の西野七瀬ちゃん
初舞台なんですよね。それが新感線だとは。。。濃い!!
でも、よく通る声してるから舞台向きかも。
まあ、セリフ回しに??ってとこもあったけど(周りがあまりに芸達者だからしょうがない)
カワイイ笑顔を振りまいて、とってもよかったです。
めちゃくちゃ華がありました。
北見の浜中文一さん
知らなかった。ジャニーズなんですね。初めて舞台で拝見です。
だからキレもあるし、歌も上手いのね~
で、思いっきりみんなにいじられてた。いい役でしたね。
また新感線の舞台に出てほしいです。
宝田の賀来賢人くん(映像だけ)
映像だけなのに、場をさらいましたね。温泉いいな~
そして新感線の劇団員の方々。
サンボさんと村木さんの劇団月影花之丞の役者兼裏方で、
しっかりと舞台を締めていたのもよかったし・・・
山本カナコさん、保坂エマさん、中谷さとみさんもしっかり歌声聞けてよかったよ。
西野七瀬ちゃんも加えた4人での主題歌は最高だった。。。
まだまだアイドル・・・暗闇坂666
それと、依頼人の村木よし子さんの存在感。。。
新感線好きな人には、劇団員の皆様の活躍もうれしかったです。
そうそう、グッズでペンライト売ってて、千秋楽はかなりの人がペンライト持ってました。すごい!!
ライブ感満載でした。
それにしても、よく笑った。はちゃめちゃだけど、締めるところは締めるという新感線の舞台らしく
このご時世にあってて、よかった。
やっぱり生の舞台は最高です。
そして早く、普通の新感線の舞台が見たいです。
東京千秋楽は、恒例のおせんべい撒きはなく、退場時に1人1枚持って帰れるようになってました。
コロナ禍ですからね~
3回目のカテコで木野花さんがおせんべいの話をし、
4回目のカテコで古田さんが、「こういうご時世だから、打ち上げもできない」とぼやいて
東京千秋楽を締めくくったのでした。もちろん、会場はスタオベでした。
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