カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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毎週の一言 B年 年間第二十三主日

2009年09月01日 | 神父様からメッセージ(B年)

花野は秋の七草をはじめ、さまざまな草花が咲き競う原野です。高原などは花野の風趣を十分に味わうことが出来ます。華やかさの中に昼の虫の音も聞こえ侘びしさも伴っています。このときこそイエス様の言葉が浮かんできます。空の鳥、田圃の回りに野山に、咲く花を大切するのは神様のみ摂理です。小鳥を食べさせたり、花を綺麗に装ったりする神様は人間から目をそらしません。人間は自分の未来、自分の日常生活のために心配することは必要ありません。イエス様が安心するように心配しないように勧めてくださいます。神様のみ摂理は小鳥や花も大切にするように私たちの一人一人を大切にします。さて、9月8日頃を白露といい朝夕には山野にしらつゆが宿り、秋の気配が感じられる季節です。セキレイが鳴きはじめ、つばめが去っていきます。
マルコの福音書7・31-37
紀元前740年頃、イエス様の誕生の前に預言者イザヤがメシアの到来を予想した時に、目の見えない人は見るようになり、耳の聞こえない人は聞くようになる時として予想しました。だから当福音書で語られた奇跡は口のきけない人の癒しだけではなく、メシアとしてイエス様の到来をイザヤから予想したように示しています。現在のように孤独に閉じこもった人はイエス様の力で人生の素晴らしさに心と体も「開く」ことになります。それにこの「しるし」によってメシアとしてイエス様が新しい時代を開かれたことも見せるようにします。福音書で語られている奇跡は魔術的な奇跡ではなくイエス様が公に行われて、心の勇気を与えてくださる奇跡です。ひとは神様の素晴らしさを語るようになり、神様の言葉が聞こえるようになります。それでイエス様が奇跡について誰にも話さないように、口止めを守るように命じます。なぜなら神様は沈黙の中で、私たち一人一人に話しています。イエス様はご自分の心をコマーシャルを通して啓示するのではなく、神秘的な沈黙の中でご自分の心を開かれるのです。神様は沈黙の中に話してくださいます。沈黙の中に神様との出会いが実現されます。沈黙の中に普遍的な音楽のような神様の言葉の素晴らしさを聞くのです。だから福音書に書いてある通り、イエス様がなさったことはすべて素晴らしいのです。イエス様が私たちの心をも奇跡的に開くようになさいます。実は「エッファタ」というような言葉で洗礼の時に私たちの耳、心や口も神様の言葉へ開きます。いつでも人生の巡礼の間、私たちがいろんな方法で神様の言葉を聞く時にそれはイエス様の力強い奇跡であり、私たちの孤独に閉じた心と体も神様の素晴らしさに開きます                モヨリ神父

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