moimoiず だいありい

おいしいもの、ほっと和めるもの、ぶらぶら街歩き、気になってること等々の身辺雑記でしょうか・・

YAMATO!

2006年01月05日 | 映画
                 
きのうは近くのシネコンへ、家族で男たちの大和/YAMATOを見に行った。

珍しくだんなさんが、この映画を見たいと言い出したのもあった、最初娘はえ~っ!としぶっていたけれど、出演者の中に見たい人を見つけて(池松壮亮君)やっぱり行ってもいいよ!と^^;いうことで三人で映画館へ。

16時からの上映は結構な入りで、もう私たちが券を取った時には座席はかなり前の、それも端しか空いていなかったので、画面が映し出されてからちょっとまずかったかな・・と思ってしまった、でもそのうちすぐに画面に釘付けになってしまったので、座席の問題も気にならなくなった。

昭和20年4月7日、3300余名の乗組員を乗せて沖縄に向かう途中、米軍の猛空爆を受けてあえなく撃沈した大和。
片道の燃料しか積んでいないうえに、援護の戦闘機を一機も用意してもらえなかった。

乗組員たちの生き様や、家族や関わりのある人達の、それぞれの立場から戦争にまっすぐ向き合っていかざるを得ない状況がわかればわかる程、せつなくなってくる。
               

艦内に「死ニ方用意」という言葉が板書されて、皆それぞれ迷いながら、または信念を持って覚悟を固めていく様が描かれていく。
その中には、家族や恋人、階級を越えてヤマトに乗船した者同士の友情やいろいろな感情も昇華されて戦闘に臨んでいく。

劇中重要な役割を果たす若き特年兵、神尾克己役の松山ケンイチやその想い人の蒼井優がいい。
そして、新兵から慕われる森脇(反町)内田(獅堂)を中心に司令部は、長官を演じた渡哲也などのベテラン勢が固めている。
そして戦後60年、2005年になってヤマトからの生還者ということで、長い間ずっとひとことでは言い表すことが出来ない想いに囚われていた年老いた神尾を演じた仲代達矢のさすがの存在感。内田(獅堂)の娘役の鈴木京香とのやりとりも心に残る。

最近めっきり涙腺が壊れたような自分、戦争映画でこんなに泣いてしまったのはおそらく初めてかも・・
それにだんなさんが涙を流しているのを、今迄一回も見たことがないのだけれど!こっそり泣いていた場面があったらしい・・
娘を挟んで座っていたので、気が付かなかった。あ~!見てみたかった、泣いてる顔を(笑)

シンデレラマン鑑賞・・

2005年10月20日 | 映画
            
きのう、急に映画に行くことになった。
最初見ようと思っていた映画は14時過ぎからの回になってしまう事がわかり、午前中鑑賞出来る映画のほうがいい、ということになって(そばに別の映画館がないシネコンだったので^^;)急遽当初の予定と違う映画、シンデレラマン(Cinderella Man)を見る事に・・
封切り後一ヶ月位たっているけれど、見てみたいな~と思っていたのでかえって良かった。(もうすぐ別の映画になってしまいそうなので余計見られてよかったかな・・)

1920-30年代に活動していた実在のアメリカ人ボクサーで、ラッセル・クロウ演じるジム・ブラドック、シンデレラのようなおとぎ話を現実のものにした、ということで当時の新聞記者にシンデレラマンと書かれたことがこの題名の由来に。
            
世界大恐慌時代になって街には大量に失業者が溢れ、今迄普通に暮らしていた人たちが、状況によってはどん底の生活を体験し、飢えや寒さにも苦しみながら貧しさと対峙しなければならなくなってしまう事に。
ブラドックも度重なる怪我などで、そんなただ中にあっという間に落ちていく。
ボクサーのライセンスも剥奪され、日雇いの荷役などの仕事をしていたけれど、家族を守りたいが為に、現役から離れ忘れかけていたボクシングに再び静かに、でも力強く挑んでいく姿に心打たれる。
そんなブラドックを見て、同じような境遇を託つ人々は熱狂的に彼の支持をし、自分達の希望の星のような感じで声援を送る、というのも納得出来る。

息子が空腹のためにサラミ?を盗み、それをブラドックが肉屋に一緒に返しに行く場面がある、その帰り道のセリフに泣かされる、どんな叱責よりもまだ幼い息子の胸に響くことばに思える。

ブラドックの妻メイ役のレネー・ゼルウィガーが、毎回彼のボクシングの試合を無事を祈りながら待つ姿がとても心に迫ってくる。
そんなメイを心から愛し、自分の支えだ、と言うブラドック、もちろんメイも彼が居なくなってしまったら、きっと生きていくのが難しくなるのではと思うほど愛情が深いのがわかる。
             
マネージャー役のポール・ジアマッティもよかった。
ブラドックを復帰させるために家財を殆ど売り渡し、中身は空っぽに近いマンションに住んでいるのがわかってしまうシーンがあったけど、ここは印象に残る。

ボクシングのファイティングシーンも迫力があってついつい体に力が入ってしまうくらいだったけれど、全編を通じて流れている雰囲気は、夫婦の絆、家族の絆って言ったら単純すぎるかなぁ?でもそれが一番に感じられた。
きっとこんな理想的な家族が少なくなってきてるような気がするから、観ている人たちにはそれも一種のファンタジーのように思える時があるかもしれない。

と、ここまでまじめに?書いてしまいましたが、やはり何箇所か涙が出てきてしまうシーンがありました。
泣いてしまうかも?いや絶対に泣く^^;と思ってタオルハンカチを持ってましたが、いかにも・・なので目をこするふりをして涙を拭っていました。
あぁ、映画館だと恥ずかしくて思いっきり泣けない・・

蝉しぐれでちょっと泣き・・

2005年10月06日 | 映画
                 
天気がいまひとつすっきりしなかったけれど、レディースデイで水曜日に映画に行きました・・

ロケハンは10年かけて!丁寧につくられたという、藤沢周平の蝉しぐれです。
藤沢作品のものでは、監督は違ってますが「たそがれ清兵衛」も過去見て気に入った作品でした。

山形の羽黒町というところで大がかりなセットを組んで、さらに風合いを出すためにセットを1年寝かせて?風雪にさらしていたそうです。
美しい風景が心に自然と染み渡ってくるような映像ばかりでした。
四季折々の風景をゆっくりゆっくり映し出していて、雪の降り積もるシーンも印象に残ります。

おとなになってからの染五郎、木村佳乃もいいのですが、なんといっても15歳前後の頃を演じていた若いふたりの役者がういういしくてよかった。
せりふが少ない分、目で訴えていた、ふく(佐津川愛美)がかわいい。
牧文四郎役の石田卓也もその年頃の青年が持つ、清冽で不器用で一途な所がよく出ていて好ましい感じがした。

文四郎が敬愛する父親の遺骸を大八車に乗せて、家に帰る途中の坂道でどうしても車が上がりきらず、絶望感で打ちのめされそうになるところを、遠景からふくが坂を駆け下りて来るのが見える、たいして力にもならないかもしれないのに、文四郎の為に大八車を必死に押していこうとするところのシーンには堪まらず落涙・・

それとやっぱりラストシーンは、木村佳乃演じるふくが凛としながらも今迄の思いを切々と口にして文四郎も同じ気持ちだった・・というところや籠の中から文四郎を見やっているところとかも泣くまいと思いながら再び落涙・・

市川染五郎さんの事を書いていませんでした、濃いお顔がちょっと苦手なのですが、歌舞伎の立ち居振る舞いが生かされているので、さすが殺陣のシーンやお茶を頂くところなど所作が美しいと思う。

藤沢周平の本のほうは読んだことがないので、今度いちど読んでみようかな?
      

続くときはなぜか続く?

2005年06月10日 | 映画
おととい、きのうと映画を見る機会が続いてしまいました^_^;
おとといは四日間の奇跡きのうはミリオンダラー・ベイビー(MILLION DOLLAR BABY)を都合で同じ映画館で鑑賞して(^_^;)全くタイプの違うものを見てしまいました(四日間・・のほうは全然見る予定はなく別の邦画を考えていたのですが)



"四日間の奇跡"は"浅倉卓弥"という方が書いた原作本が出ていてコミックスもあるようです。
ロケ地になっていた山口県角島がとてもおだやかで美しい。
この映画の象徴になっていたような灯台は明治9年に建てられたイギリス人設計の石造りの灯台とのことです。
最初、吉岡秀隆がピアニスト役?う~ん、どうなんだろうと思って見はじめましたが、天才ピアニストとして期待されていたにもかかわらず、一転して事故に合いピアノをあきらめざるを得なくなり、憎しみと哀れみといとしさと尊敬の感情を持って自分が身代わりになって助けた少女(尾高杏奈)と寄り添って生きる・・という流れに変わってからは吉岡秀隆のいつもちょっと困っているようなとまどいの表情がぴったりきていました。
石田ゆり子は少女と入れ替わって出てくるときの白いシャツとブルージーンズが印象的、脇を固めていた医師役の西田敏行もうまいなぁ~・・と思ったりして。

きのう見た"ミリオンダラー・ベイビー"のほうは、かなり見終わったあと重い気持ちになりました、ヘビーな内容です。同行した人に開口一番なんて言ったっけ?すぐに感想をいうのがはばかられる感じでした。でもただ重いだけの映画ではなく、そのあとにいろいろ考えさせられる映画になっていました・・


アカデミー賞4部門受賞した作品だし、どう書けばいいの~?(笑)という感じですが、イーストウッド自ら監督し出演ゆえに計算されつくした演技と、モーガン・フリーマンの渋みのあるたたずまいとナレーション、ヒラリー・スワンクの吹き替えなしでこなしたボクシングのシーンや、こうと決めたら必ずやり遂げる一途なところなど心に残ります。それが反対に作用すると自分を苦しめることにもなるのですが・・ラストに近づくにつれ、段々と辛くなってきます。
フランキー(イーストウッド)とマギー(ヒラリー・スワンク)が一緒に、マギーの父親の話をききながらレモンパイを食べているシーンがありましたが、ここ好きな場面です。

コンスタンティンって・・・

2005年05月12日 | 映画
今日は、キアヌ・リーブス主演のコンスタンティン(CONSTANTINE)を見てきました。
いつもなら水曜日のレディースディに映画に行くことが多いのですが、明日まで有効の割引鑑賞券を持っていたのでいそいで(笑)見てきました。

映画が始まってから、ま・まずいかな・・?とあせりました。
ホラー又はオカルトかと思ってしまったのです(内容を知らずに行ったので)
でもオカルトとも違うし、暗いファンタジーのようでもあり、かなりなアクションシーンもあり、CGやSFXも盛り沢山で、視覚的にも夜の街に浮かび上がるビルのイルミネーションが美しかったりしました。
でも怖いところやはらはらどきどきする所が多く、いつも見る映画のジャンルとは違っていたので
見終わった後は結構な疲労感?でした(笑)

キアヌ演じるコンスタンティンが正義のヒーローというわけでもなく、一度ならず二度自殺しかけている超能力者でありながら、現実と地獄の世界を行ったり来たりして、現実の世界に入り込もうとしている悪魔たちを追い払う、かなり危険なエージェントをしている、という設定です。


今迄キアヌの映画はあまり熱心にみたことはなかったのですが、クールでかっこいいなぁ、と思ってしまいました。
映画では病気を患っている役なので減量もしたそうですが、よりシャープで孤独な、弱い所も見せたり果敢であったりと、いろいろな面を見せてくれます。

ところでこの映画を見た方は気が付いた方もいると思いますが、なが~~いエンドロールの後にほんの一分位のシーンがあったのです。キアヌがある登場人物のお墓参りをしているのですが、マトリックスみたいにシリーズが続くのか?と思ってしまうシーンになっていました。

未公開だけど「夢見る頃を過ぎても」思ったよりよかったです~

2005年01月30日 | 映画
周りの人から薦められて,アメリカの未公開映画ですが夢見る頃を過ぎても(Undonditional Love)TSUTAYAで借りて見てみました。

2002年の製作ですが、最近発売されて現在レンタルでは新作になっています。それで感想なんですが思っていたよりおもしろかった。

キャシー・ベイツという人は知らなかったのですが^_^;普通の専業主婦から少しづつ変わっていく姿が、見ていて唐突というわけではなく納得しながら見ることが出来たし。

おおまかな粗筋は、ミドルクラスの主婦グレース(キャシー・ベイツ)のお気に入りのシンガーのビクター(ジョナサン・プライス)がコンサートで来たグレースの住む街シカゴで何者かに殺されてしまい、同時に弁護士の夫マックス(ダン・エイクロイド)からも今ひとつよくわからない理由で離婚を切り出され、自分探しの旅の意味もあり、ビクターの出身地であるイギリスに旅に出ることになるんですが、そこでビクターの使用人兼愛人だったゲイのダーク(ルパート・エヴェレット)と知り合い、ビクターを殺した犯人を探しにシカゴに二人して戻り・・と場面はシカゴとイギリスの小さな?街が出てきます。

映画にはジュリー・アンドリュースやバリー・マニロウが出てきたりして豪華です。ふたりは別々の場面で歌っていますが、ジュリーは残念ながら現在歌えなく?なってしまってるのでは?なので昔の声の吹き替えだと思いますが、揺れる飛行機の中で歌っている場面は素敵でした。
バリー・マニロウは現在もバリバリ現役でアメリカでは華麗にエンターティナー振りを発揮している素敵な方なので、応援したい人のひとりなのです~。

ダン・エイクロイドは80年代に”ゴースト・バスターズ”や”大逆転”で見ていた印象からずいぶんおじさんになったな~~、とちょっとびっくりしました。

"素晴らしき未公開"?のコーナーに置いてありました。