小金井公園の敷地の中にある江戸東京たてもの園、ずっと気になっていたのですがこの前やっと行くことができました。
広々とした敷地の中に古いものは江戸時代~昭和20年代頃までの貴重な建物が移築され展示されています。
屋敷の中にはあがれるところも多く、場所によっては市のボランティアの方に説明してもらえる所があったりするし、時間によっては一時間ほどのガイドツアーもあるようです。
どの建物も興味深かったのですが、そのなかでも特に印象に残ったところを・・
《高橋是清邸》
明治から昭和にかけて政界に留まり、蔵相に三度就任するなど波乱に満ちた生涯だった高橋是清氏の屋敷が、赤坂から移築されてきていました。
玄関口がとても立派なつくり・・
右の写真は2階にあった回廊、ガラス窓枠のデザインがとても凝っていて美しい・・「千と千尋の神隠し」の中でイメージ部分として使われているそうです。
二階の部屋のほうは撮りませんでしたが、実際に高橋氏が書斎、寝室として使っていたところが二間あり、昭和11年のニ・ニ六事件で高橋氏が青年将校らに暗殺された部屋があります。二部屋あったので、どちらのほうで・・と考えてしまいました。
移築されてきたとはいえ、2階ではそんな壮絶な歴史上の出来事があったのですが、1階ではのんびりとお茶を出してくれる所があったりするというのは・・京都っぽいかもしれない・・なんて思ってしまいます。
台湾風のカキ氷なども出していました!簡単なお抹茶と和菓子を頼みましたが注文の仕方がちょっと風変わりです、お店の備え付けの内線電話で注文をすると、どこからともなくお店の方が来て頼んだものが運ばれてきます、それと同時に会計を一緒に済ませる・・というやり方でした。電燈も最低限の明るさにしていてかなりほの暗い・・この建物の雰囲気を壊さない・・ということかもしれないです。
《三井八郎右衛門邸》
三井財閥の総領家とされていた家のお屋敷だそうです。
主屋や土蔵は赤坂、食堂や客間は京都から赤坂を経て移築され、他にも大磯、用賀などの屋敷から運ばれたものもあり、明治7年~昭和27年ごろに建てられたものが復元されていました。
右側の玄関ホールに下げられた照明はフランスのガラス工芸作家、ルネ・ラリックの作品とのこと、決して派手ではないけれども存在感がある照明で「ヤドリギ」の文様が施されていました。
左の客間は、古くは京都の油小路から赤坂、そしてこちらへ移築という変遷を辿ってきたもの、真ん中はその客間の天井部分で、丸いお皿のような模様が印象的で剪綵(せんさい)というもので絹の布地などで作られた工芸品とのことです、右はその前の廊下の切子ガラスの照明。
下の三枚の画像はそれぞれ玄関で見ることが出来るものです。
杉の一枚板にかかれたものは、鳥はアカゲラ、花は卯の花が描かれています。
右は着物の柄の型をそのまま持ってきてはめ込んだものだそう。
左は数奇屋造りの渋い作りの部屋で、一部茶室のようになっているところもありました。真ん中は画像が小さくなってしまいましたが、実際は広かったキッチン・・白で統一しています、きっとパーティーなどがあれば何十人分も料理を作ったのでしょうか・・右の豪華なシャンデリアは大磯の屋敷にあったものだそうで、2階にあった仏間の前の廊下に下がっていました。天井部分もこのシャンデリアにあうようにつくられていて和洋折衷の世界が広がっています。
どの部屋もいろいろないわれがあったり、凝った設えになっていて細かいところにも手を抜いていない贅沢な空間です。
障子や襖絵、壁や欄間などにも細かく絵や彫り物や石が埋め込まれていたりするので、細部にわたって丁寧に見ていたらかなり時間がかかりそう・・
ここの三井家には行った日は3人のガイドの方がいて説明してくれたので、いろいろ興味のあるところを質問してみるのもよさそうです。
《子宝湯》
お屋敷や洋館、りっぱな農家なども見たのですが書ききれずにちょっと飛ばしてしまいます^^;
昔の商家、銭湯、居酒屋などが並ぶ下町中通りと呼ぶ通りのその先に、りっぱな唐破風の銭湯があり、昭和4年に千住に建てられたものを移築してきているそうです。
ここの銭湯も「千と千尋の神隠し」の湯屋、油屋を描くときに一部参考にされているとのこと。(そういえばたてもの園の青虫みたいなマスコットキャラクター、えどまるは宮崎駿氏のデザインだそうです)
右の写真は番台のちょっと後ろから撮ってみたもので、脱衣所の天井は格子状の格(ごう)天井になっていて手が込んでいます。
ペンキ絵はやっぱり富士山も描かれていました。
仕切りの壁にはタイル絵もあり久谷で焼かれたタイルが貼られているとのこと・・凝ってます。
商家などが並ぶ通りの様子です。
この界隈は最近上映されている北野武監督作品の「アキレスと亀」でも少し使われているそうですが、ここならロケしやすそうですね・・
真ん中の白い建物は小間物屋で化粧品などの販売もしていたそうで、右の鍵屋と書かれた暖簾のお店は居酒屋さんです、今でもちょっとこういったお店、ありそうな気がしてしまいます・・
江戸東京たてもの園・・こういう空間が広がっているとは思いませんでした。
たとえ古い建物にそんなに興味がなくても楽しめてしまう所だと思います。
ガイドの方がいたら声をかけていろいろ伺ってみたいところです。
広々とした敷地の中に古いものは江戸時代~昭和20年代頃までの貴重な建物が移築され展示されています。
屋敷の中にはあがれるところも多く、場所によっては市のボランティアの方に説明してもらえる所があったりするし、時間によっては一時間ほどのガイドツアーもあるようです。
どの建物も興味深かったのですが、そのなかでも特に印象に残ったところを・・
《高橋是清邸》
明治から昭和にかけて政界に留まり、蔵相に三度就任するなど波乱に満ちた生涯だった高橋是清氏の屋敷が、赤坂から移築されてきていました。
玄関口がとても立派なつくり・・
右の写真は2階にあった回廊、ガラス窓枠のデザインがとても凝っていて美しい・・「千と千尋の神隠し」の中でイメージ部分として使われているそうです。
二階の部屋のほうは撮りませんでしたが、実際に高橋氏が書斎、寝室として使っていたところが二間あり、昭和11年のニ・ニ六事件で高橋氏が青年将校らに暗殺された部屋があります。二部屋あったので、どちらのほうで・・と考えてしまいました。
移築されてきたとはいえ、2階ではそんな壮絶な歴史上の出来事があったのですが、1階ではのんびりとお茶を出してくれる所があったりするというのは・・京都っぽいかもしれない・・なんて思ってしまいます。
台湾風のカキ氷なども出していました!簡単なお抹茶と和菓子を頼みましたが注文の仕方がちょっと風変わりです、お店の備え付けの内線電話で注文をすると、どこからともなくお店の方が来て頼んだものが運ばれてきます、それと同時に会計を一緒に済ませる・・というやり方でした。電燈も最低限の明るさにしていてかなりほの暗い・・この建物の雰囲気を壊さない・・ということかもしれないです。
《三井八郎右衛門邸》
三井財閥の総領家とされていた家のお屋敷だそうです。
主屋や土蔵は赤坂、食堂や客間は京都から赤坂を経て移築され、他にも大磯、用賀などの屋敷から運ばれたものもあり、明治7年~昭和27年ごろに建てられたものが復元されていました。
右側の玄関ホールに下げられた照明はフランスのガラス工芸作家、ルネ・ラリックの作品とのこと、決して派手ではないけれども存在感がある照明で「ヤドリギ」の文様が施されていました。
左の客間は、古くは京都の油小路から赤坂、そしてこちらへ移築という変遷を辿ってきたもの、真ん中はその客間の天井部分で、丸いお皿のような模様が印象的で剪綵(せんさい)というもので絹の布地などで作られた工芸品とのことです、右はその前の廊下の切子ガラスの照明。
下の三枚の画像はそれぞれ玄関で見ることが出来るものです。
杉の一枚板にかかれたものは、鳥はアカゲラ、花は卯の花が描かれています。
右は着物の柄の型をそのまま持ってきてはめ込んだものだそう。
左は数奇屋造りの渋い作りの部屋で、一部茶室のようになっているところもありました。真ん中は画像が小さくなってしまいましたが、実際は広かったキッチン・・白で統一しています、きっとパーティーなどがあれば何十人分も料理を作ったのでしょうか・・右の豪華なシャンデリアは大磯の屋敷にあったものだそうで、2階にあった仏間の前の廊下に下がっていました。天井部分もこのシャンデリアにあうようにつくられていて和洋折衷の世界が広がっています。
どの部屋もいろいろないわれがあったり、凝った設えになっていて細かいところにも手を抜いていない贅沢な空間です。
障子や襖絵、壁や欄間などにも細かく絵や彫り物や石が埋め込まれていたりするので、細部にわたって丁寧に見ていたらかなり時間がかかりそう・・
ここの三井家には行った日は3人のガイドの方がいて説明してくれたので、いろいろ興味のあるところを質問してみるのもよさそうです。
《子宝湯》
お屋敷や洋館、りっぱな農家なども見たのですが書ききれずにちょっと飛ばしてしまいます^^;
昔の商家、銭湯、居酒屋などが並ぶ下町中通りと呼ぶ通りのその先に、りっぱな唐破風の銭湯があり、昭和4年に千住に建てられたものを移築してきているそうです。
ここの銭湯も「千と千尋の神隠し」の湯屋、油屋を描くときに一部参考にされているとのこと。(そういえばたてもの園の青虫みたいなマスコットキャラクター、えどまるは宮崎駿氏のデザインだそうです)
右の写真は番台のちょっと後ろから撮ってみたもので、脱衣所の天井は格子状の格(ごう)天井になっていて手が込んでいます。
ペンキ絵はやっぱり富士山も描かれていました。
仕切りの壁にはタイル絵もあり久谷で焼かれたタイルが貼られているとのこと・・凝ってます。
商家などが並ぶ通りの様子です。
この界隈は最近上映されている北野武監督作品の「アキレスと亀」でも少し使われているそうですが、ここならロケしやすそうですね・・
真ん中の白い建物は小間物屋で化粧品などの販売もしていたそうで、右の鍵屋と書かれた暖簾のお店は居酒屋さんです、今でもちょっとこういったお店、ありそうな気がしてしまいます・・
江戸東京たてもの園・・こういう空間が広がっているとは思いませんでした。
たとえ古い建物にそんなに興味がなくても楽しめてしまう所だと思います。
ガイドの方がいたら声をかけていろいろ伺ってみたいところです。