旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

キューバの医療

2013-01-28 23:55:01 | 医療制度
NEJMの1月24日号に「キューバの医療モデル」が報告されていました。

・・・走っている車は1950年代より前のもの。クレジットカードも、スマホも使えない。でも医師は多く、誰もが家庭医を持っている。医療費は只。家庭医はナースや他のワーカーとともに働き、都市部では一人の家庭医は約1000人の患者(住民)を担当し、プライマリ‐ケアと予防サービスに力を入れる。カルテは手書きでシンプル。
 すべての患者はリスクに応じて4段階に分けられる。喫煙者はⅡ、慢性肺疾患はⅢなどであり、それぞれの人数が行政に報告される。血圧や糖尿病の状態や予防接種、健診の状況も報告される。
 すべての患者が年1回以上家庭訪問を受け、必要があれば専門医に紹介され治療を受ける。
 構造化された予防中心のシステムは寿命を延ばし、予防接種率は世界一、乳児死亡率を大幅に改善してきた。栄養と教育が大きな貢献をした。教育水準も高く、健康教育が義務教育のなかでも中心的位置を占める。喫煙率も大きく低下。
 私的医療は皆無。医師は住まいと食糧補助金が国から提供されるが、給料は月20ドル。教育は自由。尊敬されるが、個人的財産を増やすことはない。
 専門医は少なく、医療技術も高くはない、製薬産業も独自。・・・・・


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