キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

ゴンドラセレナーデ運河めぐり

2011年10月31日 | イタリア旅物語2011
 とうとう、ツアー最後の夜となりました。
 18:45 ホテルのロビーに集合して、イタリア旅行のハイライト「ゴンドラセレナーデ」に向いました。

 途中いつも行動を共にしている私たち4人に、「あなた方のゴンドラに歌い手とアコーディオン奏者の2人が同乗します。」と添乗員さんに言われました。
 ゴンドラは6人乗りなので、ちょうどよかったのでしょう。とてもラッキーでした。

 約40分乗船している間じゅう、日本人でもよく知っているカンツォーネ「オーソレ・ミーヨ」や「サンタ・ルチア」など、何曲も何曲も、素晴らしい歌声を披露してくれました。その声の響くこと。響くこと。

 細い水路では、すれ違うゴンドラに乗っているどこかの国の方までが、喜んで手を振ってくれます。橋にさしかかれば、橋の上の人達が手を振ってくれます。路地を歩いている人も、声を聞きつけて窓から顔を出す人も、みんな笑顔で手を振ってくれました。
 
 はずかしいやら、嬉しいやら・・・でも楽しくて、一曲終わるたびに、4人で声をそろえて”ブラボ~”と拍手喝采でした。一生、忘れられないヴェネチアの夜になりました。ブラボ~ 

  
  橋の上の人たちが、手を振ってくれました   すれ違うゴンドラに乗っている人も、笑顔です
  
   ゴンドラの漕ぎ手をゴンドリエーレと言います   リアルト橋が見えてきました   
  
     大運河では、私たちのツアーの四艘がピッタリと付いて、その歌声に酔いしれました
  
  楽しい運河めぐりもそろそろおしまいです   レストランへ向う途中カラフルな手袋屋さん
  
 イタリアツアー、最後の晩餐会になりました   前菜は、モッツェレラチーズとトマトのサラダ
  
   舌平目を揚げたものに、野菜のソース イカ墨を練りこんだスパゲティ、ロブスターソース
  
       お魚と手長海老のフライ        リンゴのタルト、アイスクリーム添え      

カフェ・フローリアン

2011年10月30日 | イタリア旅物語2011
 再び、ヴァポレットに乗船して、サンマルコ広場に戻ってきました。

 サンマルコ広場を代表する由緒正しい老舗カフェ「カフェ・フローリアン」で、松本先生とお仲間とお茶をしました。
 
 映画「旅情」の舞台としても有名なお店です。その昔、ワーグナーやモネ、ゲーテなどが、しばしば訪れたそうです。店内は、貴族の館のような豪華な雰囲気でした。
 
 テラス席で演奏しているオーケストラの生演奏が、店内にいても聞こえてきます。
 優雅なひとときを過ごしました。

  
   再びサンマルコ広場に戻ってきました    1720年創業「カフェ・フローリアン」
  
  店内の装飾に、歴史の重みが感じられます    あのカサノバも常連客だったそうです
  
      天井までも豪華で、美しい       窓の外、心地よい生演奏が聞こえてきます
  
 アイスクリームかと思ったら生クリームでした   アイスコーヒーは、氷が別になっています       
  
  サンマルコ広場はカフェが数件あります  それぞれのお店で生演奏が楽しめ、とても賑やか  

ヴェネチアでフリータイム

2011年10月29日 | イタリア旅物語2011
 夕方まで自由行動でしたが、松本先生のご案内で「サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会」に向いました。
 
 リアルト橋からしばらく行くと、サン・ポーロ広場の少し先に、14~15世紀のゴシック様式で建てられた教会が現れます。この教会には、ヴェネチア派を代表する画家ティツィアーノ(英語名ではティティアン)が眠っているのです。

 入ってすぐの正面奥に、ティツィアーノの代表作「被昇天の聖母」がありました。
 聖母マリアが天に昇っていく神々しい姿を描いた祭壇画です。
 教会の穏やかな静寂と優しい光りに包まれて、その美しい絵を見つめていました。

 ティツィアーノは、赤毛の女性を好んで描いたため、赤毛の女性をティティアンとも呼ぶようになったそうです。その名前は『赤毛のアン』に出てきます。

 『赤毛のアン』では……
ダイアナが言った。「アンのことをとても褒めていた人がいたわ『舞台にいる、あの美しいティティアンの髪をした女の子は誰だい?絵に描きたいような顔つきをしているね』ですって。でも、ティティアンの髪って、なあに?」
「言い替えると、ただの赤毛のことよ」アンは笑った。「赤毛の女の人を好んで描いたティティアンという有名な画家がいたのよ」  
                         『赤毛のアン』第33章「ホテルの演芸会」  

  
リアルト橋の下を水上バス「ヴァポレット」が通っていきます リアルト橋から望む、大運河の眺め
  
教会へ向う途中、フィレンツェに本店のあるマーブル紙のお店を見つけました、みんなで、イニシャルがデザインされた綺麗なスタンプを買いました 
  
豪華なディナーが待っているので、ランチは軽くサンドイッチで フラーリ教会に到着しました
  
   ヴァポレットに乗って、ロバート・ブラウニングが亡くなった家を見に行きました  
  
      こちらはロバート・ブラウニングの別邸、素晴らしい中庭を拝見しました

ヴェネチアングラスの工房ショップへ

2011年10月28日 | イタリア旅物語2011
 サン・マルコ広場近く、ヴェネチアングラスの工房ショップ「ラグーナ・ムラーノ・グラス」へ。

 早速、入口脇の工房で、ガラス器を作る過程を実演で見せてもらいました。
 マエストロと呼ばれる職人さんが、まるで手品のように、鮮やかに、一瞬にして形作っていきます。熟練のなせる技に拍手喝采です。

 そして、ショップの中へ・・・
 貴族の宮殿だった建物を利用した店内には、ムラーノ島伝統の美しいガラス器がところ狭しと、きらびやかに並んでいます。
 
 その中でも、日本語がとても上手なお店のスタッフおすすめの、金を混ぜて発色させた赤と青のペアーのワイングラスを夫へのお土産に購入しました。(お仲間のR子さんとお揃いになりました♪)
 娘には、とってもかわいらしいピンク色のガラスのネックレスを買いました。
 最終日に、家族へのお土産が出来て、ほっと一安心しました。

  
    ガラスを熱い釜の中に入れます          熱いうちに形作ります 
  
     手品を見ているように、一瞬で・・・        完成です・・・すご~い
  
    豪華できらびやかなシャンデリア        美しいゴブレットが並べられて
  
 路地を歩けば、いつだって細い運河が現れます  お天気が良いせいかとても込み合っています
  
 ゴンドラが行き交う運河は、本当に絵になります   ゴンドラの色は、黒に統一されています 

サン・マルコ寺院とドゥカーレ宮殿

2011年10月27日 | イタリア旅物語2011
 9時にホテルのロビーに集合し、ガイドさんの案内で、再びサン・マルコ広場に向かいました。

 サン・マルコ広場は、水の都ヴェネチアの中心地で、海の玄関口にもなっています。正面にサン・マルコ寺院とドゥカーレ宮殿、左右に時計塔と鐘楼がそびえます。長方形の広場には、カフェのテラス席が並び、楽しそうな生演奏が聞こえてきます。  
 
 世界遺産都市ヴェネチアは、かつて、アドリア海の女王と呼ばれ、海運王国として栄えました。その独特の文化を育んだ水上の迷宮都市に魅せられて、世界中から多くの旅人が訪れます。

  新約聖書の筆者のひとりとされる聖マルコを祀る「サン・マルコ寺院」、かつての繁栄ぶりを伺い知ることがてきます。

  
サン・マルコ寺院は、828年聖マルコの遺体を安置するため建造された教会で、ビザンチン建築で有名です 五つのドーム屋根が特徴的で、内部は、壁も天井も黄金に輝くモザイク画で埋め尽くされています  
  
時計塔屋上の2体のブロンズ像が鐘を鳴らして時を告げます 広場は海の玄関口にもなっています 
  
荘厳なゴシック様式のドゥカーレ宮殿は、共和国時代、政治の中枢があった建物で、総督の住まいでもありました 世界最大の油絵「天国」がある大評議会の間は必見です
  
    ドゥカーレ宮殿の回廊から見たサン・マルコ寺院、そして大鐘楼  青空に映えます 
  
     内部の階段は大理石装飾の豪華絢爛なもので、「黄金の階段」と呼ばれています
  
   ドゥカーレ宮殿から対岸に位置するサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会が見えました 
  
    中庭奥に配置された「巨人の階段」      かつて、総督の即位式が行われました  
  
 海の神ネプチューン像と戦いの神マルスの像   宮殿と牢獄を結ぶ「ため息橋」は現在修復中      

サン・マルコ広場へ早朝散歩

2011年10月26日 | イタリア旅物語2011
 ◇9月26日(月) 

 ちょっと早起きして、サン・マルコ広場へお散歩に出かけました。 
 観光客のほとんどいない広場は、静寂に包まれていました。

 朝陽が昇り神々しく辺りを照らします。ばら色に輝く広場は、はっと息を飲むほどの美しさです。
 多くの旅人が魔法に掛けられたようにヴェネチアに魅せられる訳がわかったような気がしました。

  
  早朝の路地は、まだ眠っているかのようです    ガラス細工のお店は、まだクローズ
  
   カーニバル用のマスケラを売るお店     ショーウインドウを覗いているだけでも楽しい
  
  アドリア海に面した船着場に朝陽が昇ります     辺り一面がばら色に染まります
  
 対岸にサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会が見えます 大鐘楼のガブリエル大天使も煌めいて
  
  18世紀、侵略してきたナポレオンが、世界で一番美しい広場と称えたサン・マルコ広場
  
 時計塔の鐘の音が広場に鳴り響き、時を告げます サン・マルコ寺院正面に描かれているモザイク
  
          ホテルに戻ってきました、朝のお散歩、楽しかったです・・・♪   

運河沿いのホテル

2011年10月25日 | イタリア旅物語2011
 ヴェネチアで二連泊したのは、スターホテル・スプレンデッド・ヴェニスです。

 細い路地を抜けて、サン・マルコ広場まで徒歩3分、リアルト橋へは徒歩10分という、絶好のロケーションでした。

 お部屋は、リニューアルされていて、清潔感いっぱい。イタリアのホテルにはめずらしくティーセットが用意されていたり、バスルームには壁掛けのテレビがあり、お部屋も広すぎず狭すぎず、とても居心地のよいホテルでした・・・♪

  細い路地から見たホテルのレストラン、素敵な雰囲気です。
 
  
 運河沿いに建つスターホテル・スプレンデッド・ヴェニス  縞々のポールは、ゴンドラ乗り場
  
  運河沿いのホテルは、景観も独特ですね      ラウンジにあるバー・コーナー
  
  どこを撮っても、背景には運河が写ります     ライブラリーのコーナーもありました
  
     朝食をいただいたレストラン
  
    ホテルに遊びに来ていた白い鳩       広すぎず狭すぎず、居心地よかったお部屋
  
    白を基調にした清潔なベッド         ティーセットも嬉しかったです 
  
  お風呂に入りながらテレビが見れました   お部屋にいても教会の鐘の音が聞こえてきました

水の都ヴェネチアへ

2011年10月24日 | イタリア旅物語2011
  17:00 風光明媚なアーゾロに後ろ髪を引かれつつ専用車に乗り込み、ヴェネチアへと向いました。2時間後、水の都ヴェネチアに到着しました。

 水上タクシーに乗り換えて、移動します。黄昏時のヴェネチアは、キラキラ煌めく宝石のよう。水面はゆらゆら揺れて、風はそっと頬をかすめ、夢の中にいるようでした。

  カナル・グランデ(大運河)に架かる、ヴェネチアのシンボル「リアルト橋」 
 
  
  アーゾロの広場、ここからヴェネチアへ出発       夕陽が沈んでいきます
  
    アドリア海が夕陽に染まって美しい        水上タクシーに乗り換えます
  
      一度は行ってみたいと憧れていたヴェネチアに、ついにやって来ました♪
  
      煌めく景観にウットリです    ホテルのレストラン、ブォナセーラ(こんばんは)
  
    サン・マルコ広場は夜もにぎやか      サン・マルコ広場からホテルに戻る目印
  
     お夕食をいただいたレストラン          レストランの内部の様子
  
    本日のお夕食、生野菜のサラダ       スパゲティはペスカトーレとトモドール
  
  イカ墨のスパゲティ、スパゲティは取り分けていただきます メインは白身魚のグリル
  
     デザートのアイスクリーム        再びサン・マルコ広場を通ってホテルへ  

丘の上の別荘地アーゾロへ

2011年10月23日 | イタリア旅物語2011
  14:00 専用車にて、アーゾロに向いました。

 ヴェローナから約2時間後、丘の上の瀟洒な佇まいのアーゾロに到着しました。

 15世紀、ヴェネツィア貴族の娘カテリーナ・コルナーロがキプロス王に嫁ぎ、王妃となりましたが、国王が他界すると、キプロスを祖国ヴェネツィアに売り渡し、この町に移り住みました。そして画家や音楽家などを招いて、芸術に囲まれた生涯を送ったのです。現在では、上流階級の別荘地となっています。
  
  『赤毛のアン』から……
 アーゾロは、ロバート・ブラウニングの代表作『ピッパが通る』の舞台です。
 英国人であったブラウニングは、アーゾロに暮らし、この町を舞台にして明るい少女ピッパの詩を書き上げました。その詩を、モンゴメリが『赤毛のアン』の末尾に引用して、主人公のアンに、「神は天にあり、この世はすべてよし」と語らせたのです。(松本先生の解説)

  
      アーゾロに到着しました       ブラウニング通り、『ピッパが通る』の舞台
  
  ブラウニングが暮らした家が残されています    1階は、食料品店になっていました
  
街の広場には、ヴェネチア共和国の象徴ライオン像  素敵な刺繍のお店、ピッパの詩の刺繍も
  
  とっても素敵なホテルでお茶をしました           ホテルの入口
  
      美しいホテルのガーデン        暑かったので、冷たいジュースは格別でした
  
    ホテルの中庭からの眺め、絶景です     いつまでもここに滞在していたいほどです
  
   豪華で素敵な別荘がたくさんありました     どんな方が住まわれているのでしょう     

ロミオの家とヴェローナ旧市街

2011年10月22日 | イタリア旅物語2011
 ロミオの家の前に到着。

 現在、個人所有となっているため内部の見学はできませんが、外観だけでも見ようと多くの観光客が訪れます。邸宅の屋根に連なる王冠のような飾りは、ツバメのしっぽと呼ばれ、皇帝派だったことを表しています。

 ロミオとジュリエット、ふたりの恋の結末は悲劇に終わりましたが、永遠に人々の心に愛の尊さを刻むことになったのですね。
 ヴェローナは、恋するすべての女性に勇気と希望を与えてくれる、愛の街でした。

  
  ロミオの家が皇帝派だったことを表しています   邸宅の一部は、レストランとして営業中
  
    美しく静かなシニョリーナ広場       シニョリーナ広場の中央に建つダンテの像 
  
 エルベ広場の貴族の館マッツァンティの家   16世紀競って貴族は壁にフレスコ画を書かせた
  
  エルベ広場は屋台が並ぶ活気ある広場です    映画「ジュリエットからの手紙」のロケ地
  
   ヴェローナ観光の中心地、ブラ広場     円形闘技場アレーナは、紀元前一世紀に建築
  
   至るところに、おしゃれなカフェがあります   ブラ門、ヴェローナ旧市街への入口
  
 ランチはヴェローナのレストランでいただきました、この味、ジュリエットも食べていたのかな?