キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

ジュリエットの家

2011年10月21日 | イタリア旅物語2011
 エルベ広場から路地を一本入ったところに「ジュリエットの家」があります。

 シェークスピアが書いた戯曲「ロミオとジュリエット」のモデルとなった場所です。世界中の人たちが、永遠の愛を求めて巡礼のように訪れます。

 中庭に面した二階には、ジュリエットがロミオに語りかけるあの名シーン「ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」で、世界的に有名になったバルコニーがあります。

 ジュリエットのカプレーティ(キャピュレット)家は教皇派。ロミオのモンテッキ(モンタギュー)家は皇帝派。反目し合う二つの旧家に生まれた二人。それが悲劇の始まりでした。

 赤毛のアンから……
 アンは、自分の亡き両親が、ウォルターとバーサというきれいな名前で良かったわ、と言ったところ、説教好きなマリラに、人は名前よりも行いのほうが肝心だと注意されます。するとアンは言います。

薔薇はたとえどんな名前で呼ばれても甘く香るって本で読んだけれど、絶対にそんなことはないと思うわ。薔薇が薊(あざみ)とか座禅草(スカンク・キャベツ)とかいう名前だったら、あんないい香りはしないはずよ」
                        『赤毛のアン』第5章「アンの生い立ち」より

 「仇といっても、それはあなたの名前だけ。名前とは何でしょう?薔薇はたとえどんな名前で呼ばれても甘く香ることでしょう。だから、ロミオという名前を変えても、その素敵なお姿はそのままでしょう・・・」 
 アンは、このジュリエットのロマンチックな台詞を語っていたのです。

  
    「ジュリエットの家」の入口です     入口の壁は、特別に落書きが許されています
  
   あの有名なバルコニーが見えてきました        わぁ~、感激です・・・♪
  
ジュリエットの右胸を触ると幸せが訪れると言われています ボランティア「ジュリエットクラブ」
 
出入口横の手芸屋さんの二階に「ジュリエットクラブ」があり、世界中の悩める女性たちのお手紙に、ジュリエットに代わって返事を書いているそうです。