キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

イギリスの旅を終えて

2009年08月10日 | イギリス物語紀行2009
 今回のイギリスの旅は、松本侑子先生のご本『イギリス物語紀行』に書かれているイギリスの懐かしい名作の舞台を訪ねると同時に『赤毛のアン』の作者モンゴメリが新婚旅行で訪れた場所を辿る旅でした。   
 
 7月のイギリスは、輝きの季節でした。可憐な野の花が咲き乱れる草原、どこまでも続くのどかな田園風景、ゆったりと草を食む羊の群れ、小鳥の声に目覚める朝の窓辺、魔法の鏡のようにきらめく湖水、蜂蜜色の家々を囲むように薔薇や藤が咲く村々。絵本の中の世界が、そこにありました。

 松本先生の解説とともに旅をし、イギリスの物語は、こういう風土で、こういう環境で、こんな時代だったからこそ生まれたのだということを知りました。そしてモンゴメリが祖国スコットランドをいかに愛していたかということも・・・。長い間の疑問や謎が少しずつ解けていくようでした。

 一週間の旅は、あっという間に終わりますが、旅の思い出は、一生の宝物です。ここからまた、私のこころの旅が始まります。少女の頃に読んだ物語をもう一度読み返してみたい、今まで敬遠していたジャンルにも挑戦してみよう。大人になった今だからこそ理解できることもあるはず。楽しみがまた増えました・・・。

 松本先生、ツアーでご一緒した皆さま。素敵な旅をありがとうございました。
 そして、今回も快く送り出してくれた夫と娘に感謝の気持ちを込めて・・・ありがとう!! 

  
 湖畔のお部屋からは、額縁のように湖が見えました    初夏の風が若葉を揺らして

フォートナム&メイソンでお茶を

2009年08月09日 | イギリス物語紀行2009
 イギリスの旅最後の思い出に、ツアーで親しくさせていただいた方とフォートナム&メイソンでお茶をいただきました。

 フォートナム&メイソンは、1707年に食料品店として出発し、世界中のグルメに愛される老舗のデパートです。お紅茶は特に有名で、王室や上流社会から厚い信頼を寄せられています。

 本当はアフタヌーンティーをいただきたかったのですが、時間的に無理。
 それならば、おいしいお紅茶とスコーンのセットをと、クリームティーを注文しました。老舗ならではのおいしさ、優雅さに感激しました。しあわせなひとときを過ごしました。
 
 16時30分 楽しかった思い出を胸に、宿泊したコプソーン・タラホテルからヒースロー空港へ 
 19時35分 全日空航空便にて成田空港へ出発

◇7月15日(水)  
 15時少し前 無事、成田空港に到着しました。素敵な旅をありがとうございました・・・♪

  
    ピカデリー・サーカスのエロスの像       ダブルデッカーにも乗りました
  
   フォートナム&メイソンの可愛い時計          ロンドンタクシー
  
     とってもおいしかったスコーン♪     銀のポットが優雅、お紅茶も最高でした
  
      素敵なティーセットが売られていました、見てるだけでも楽しいです・・
 
 お化粧室にはハンドタオルが用意されていて、感激しました!!

ロンドン物語

2009年08月08日 | イギリス物語紀行2009
◇7月14日(火)  時々 

 ついに、ツアー最終日になりました。ロンドン観光で最後となります。
 シャーロック・ホームズ博物館とハリーポッターの撮影で使われたキングス・クロス駅を観に行きました。
 
 まず、地下鉄に乗って向かった先は、シャーロック・ホームズとワトソン博士が下宿していたベーカー街221番地Bにあるシャーロック・ホームズ博物館。物語に忠実にホームズの書斎や寝室などが再現されているようです。当時の英国紳士のファッションや所持品など興味深く見学しました。

 次に向かったのは、キャス・キッドソンのお店です。ちょうどこの時季、セールの真っ最中。セール品もたくさんありました。キャス・キッドソンは日本でも大人気のブランド。キャスさんの暮らしぶりにも注目が高まっています。女のひとが大好きな花柄や水玉などのお洋服、バッグ、キッチン用品など可愛らしいあれこれが所狭しと並んでいました。娘のおみやげにといろいろ買い求めました。もちろん自分用にも♪

 そして、ハリーポッターの撮影で使われたキングス・クロス駅 
 エジンバラで、J.K.ローリングがハリーポッターを書いたカフェを見ましたが、映画で魔法学校行きの列車が出たのがこの駅だそうです。 

  
     シャーロック・ホームズ博物館         薄暗い階段を上っていきます
  
     シャーロック・ホームズさん         帽子やバイプはイメージどおり
  
          ホームズの寝室、実際にそこに住んでいたかのよう・・
  
       キャス・キッドソンのお店         カラフルな小物が楽しい♪
 
   ハリーポッターの撮影で使われたキングス・クロス駅    

ケンジントン公園のピーター・パン像

2009年08月07日 | イギリス物語紀行2009
 15時コッツウォルズ地方をあとに、この旅の最終目的地ロンドンに向かいました。
132キロの道のりです。17時過ぎロンドンでの宿泊ホテルコプソーン・タラに到着しました。

 夕食まで時間がありましたので、ツアーの皆さんと数人で、ケンジントン公園にあるピーター・パンの像を見に行きました。

 ケンジントン公園は想像を上回る広大さで、ホテルからすぐ近くと思っていたのですが、行けども行けどもたどり着かず、角笛を吹くピーター・パンの像に出会えたときは、迷子の子供にやっと会えた母のように感激しました・・・♪
 
 ピーター・パンは、ディズニーの絵本や映画ですっかりおなじみですが、原作者はジェームス・マシュー・バリーという人で、ここケンジントン公園で、物語のモデルとなったデイヴィス家の子供たちと出会ったことから生まれたお話だったのです。

  
     緑豊かなケンジントン公園            ゆったりと寛ぐ人々も・・
  
    ロンドンでの宿泊ホテルの入り口        ダブルデッカーにロンドンを実感 
  
     お部屋からのロンドン市街の眺め     夕食の中華料理を食べての帰路(車窓から)

モリスも愛したバイブリー

2009年08月06日 | イギリス物語紀行2009
 昼食後、ウィリアム・モリスが「イングランドでいちばん美しい村」と称えたバイブリーへ。

 バイブリーの一番のみどころは、14世紀の家並みがそのまま残されたアーリントン・ロウ。
 小川に沿って、昔ながらの石造りのコテージが連なっています。もとは羊小屋だったそうですが、17世紀頃から毛織物職人の工房兼住居として使われ始め、現在も村人が住んでいるそうです。

 ひとくちメモ
ウィリアム・モリス
1834~1896年。詩人であり、工芸美術家、社会改革家であったウィリアム・モリスは1834年にロンドンで生まれ、オックスフォード大学で学びました。産業革命による機械化に抵抗し、アーツ・アンド・クラフツ(美術工芸)運動の先駆者となりました。

  
   昔から変わらないアーリントン・ロウ        タイムスリップしたかのよう
  
       コルン川で水遊び               ラベンダーも花盛り
  
         豪邸ですね・・・             グリーンのアーチ
  
 ランチは、イギリスの家庭料理コテージ・パイ        デザートはアイス

バートン・オン・ザ・ウォーター

2009年08月05日 | イギリス物語紀行2009
◇7月13日(月) 

 早朝散歩、朝食、そして出発前は9時頃開店する雑貨屋さんやおみやげ店でショッピング。あわただしく時間が過ぎます。

 9時30分 コッツウォルズ地方の次なる村、川辺の景色が美しいバートン・オン・ザ・ウォーターに向かいました。とてもよいお天気になりました。

 ウィンドラッシュ川に架かる石橋が印象的なバートン・オン・ザ・ウォーターは、その水辺の美しさからリトル・ベニスとも呼ばれています。
 
 川沿いの遊歩道を散策したり、点在するショップをのぞいたり、ティールームでお茶をしたり、楽しい時間はあっと言う間に過ぎていきました。

  
    澄んだウィンドラッシュ川のせせらぎ           水辺を散策
  
    川岸にイギリスらしい看板発見          心洗われるようなひととき
  
      お花がいっぱいのレストラン        ハンギングバスケット、きれい♪
  
      おいしそうなパン屋さん   お店の中に入るとタルトも・・・残念だけど買えません
  
  石造りのティールーム スモール・トーク ⇒ ガイドブックに載っているお店だそうです
  
       お花がきれい!!      クリームティー♪ふわふわでとても美味しかったです

はちみつ色のブロードウェイ

2009年08月04日 | イギリス物語紀行2009
 ブロードウェイはその名のとおり、幅の広い道が村の真ん中を通っていて、その道に沿ってはちみつ色に輝く家々が並んでいます。
 
 かわいらしい雑貨屋さんや食料品店などのショップも多く、明るく楽しい雰囲気の村でした。
 並木道から一歩奥に入ると、のどかな風景が広がり、馬が草を食んでいたりします。

 朝は、犬のお散歩をする人をよく見かけました。笑顔で"Good morning!"と言葉をかけてくれます。村の人たちの温かなこころが伝わってきました・・・♪

  
       犬のお散歩をする人           奥の通りには牧場がありました
  
       風情のあるお宅です             こちらもツタが絡まって
  
      軒先に咲くお花がきれい              藤も見頃です
  
       薔薇も可愛く咲いて          はちみつ色の壁とフラワーバスケット
  
   この時、朝の7時5分だったのね       可愛い雑貨屋さん openは9時から
 
    ガイドブックに載っていたお店       食料品店なので朝早くからopen

コッツウォルズのマナーハウス

2009年08月03日 | イギリス物語紀行2009
 ホテルのなかに足を踏み入れると、パブリックスペースは黒光りした木組み構造になっていて、その重厚な雰囲気に歴史の重みを感じました。

 宿泊したお部屋にもアンティーク家具が置かれていました。出窓の前のアンティークな机にティーセットが置かれ、自分のおうちに居るみたいな、温かな優しい気持ちになりました。ゆったりと寛げる、かわいらしいお部屋でした。

 湖畔のホテルもとても素敵でしたが、このホテルは、乙女ごころ?を満足させるには十分なロマンティックなホテルでした。一泊なのが残念なくらい♪

  
       暖炉を囲むラウンジ             セピア色の額や調度品
  
     格式のあるメインダイニング       蔦が絡んで窓が閉まりません、困りました
  
    お部屋に置かれたティーセット    アンティークなチェストと木製のキーフォルダー 
  
  お部屋はピンクで統一、絨毯も小花柄でした      フルーツの絵もかわいくって
  
    ディナーのテーブルセッティング       イギリスのパンは、ホントにおいしい
  
 これは、なあに? メインのアツアツのポーク料理でした、他にはスープ・サラダ・デザート

憧れのコッツウォルズへ

2009年08月02日 | イギリス物語紀行2009
 バルセロ・ザ・リゴン・アームス。ブロードウェイの中心にあり、村の歴史と共に歩んできたマナーハウス(貴族の館)

 13時30分 コッツウォルズへ向けて出発しました。ハワースから目的地のブロードウェイ村まで306キロの道のりを走りました。
 
 コッツウォルズは、緑豊かな丘陵地帯。
 石造りの家並みは、かつて羊毛産業で栄えた時代に建てられたものです。
 産業革命で羊毛産業が衰退した後も手を加えられることなくそのまま残されました。今では重要な文化遺産として、多くの旅人を魅了しています。 
 
 バスに乗り込むと、連日の疲れとムーア・ウォーキングの疲れと昼食後ということもあって、いつの間にか、眠ってしまいました。時々薄目を開けると、車窓から緑豊かな田園風景が流れていくのが見えます。カントリーサイドの美しい風景も眠気には勝てず・・・でした。

 約3時間後、コッツウォルズ地方のブロードウェイに到着しました。
 宿泊ホテルは、1532年開業のバルセロ・ザ・リゴン・アームス。チャールズ1世やクロムウェルも宿泊した伝統漂うマナーハウスです。

 
歴史を感じる看板 ザ・リゴン・アームスという文字      堂々とした外観
 
       はちみつ色の玄関            はちみつ色が青空に映えて
 
             石造りの建物には、お花がよく似合います

ブロンテ姉妹が眠る教会

2009年08月01日 | イギリス物語紀行2009
 ブロンテ姉妹のうちエミリとシャーロットは教会内部の祭壇脇の地下に眠っています。ツアーでご一緒された方が、可憐な野の花のブーケを手向けて下さいました。 

 ムーア散策の後は、ブロンテ姉妹の父親が牧師を務めたハワース・パリッシュ・チャーチに行きました。こじんまりとした教会なのですが、とても静かで落ち着いた雰囲気でした。
 
 ブロンテ姉妹の父親は、アイルランドの貧しい農家の出身。
 苦労を重ねながらケンブリッジ大学を卒業し、牧師になります。1820年にハワースに引っ越したのもつかの間、翌年には妻が亡くなります。妻と6人の子どもたちすべてを見送り、84歳で天国に召されました。 

 それにしても、三姉妹とも短命でした。シャルロットは38歳、エミリは30歳、アンは29歳という若さで亡くなっています。唯一の息子パトリックも31歳でした。

 ブロンテ姉妹が生きた19世紀初頭は、厳しい自然環境と劣悪な衛生状態のため長生きすることは難しかったようです。 

  
      ハワース・パリッシュ・チャーチ          教会の時計台
  
       素朴な印象の小さな教会
  
                ステンドグラスが美しく輝いて
 
レストランの窓からハワースが一望 ランチのテーブルセッティング、メインはソーセージとポテト