キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

『私の一冊 日本の100冊』最終回 

2009年03月27日 | 
 NHKBS2『私の一冊 日本の100冊』最終回は、吉永小百合さんによる私の一冊で、筒井茅乃著「娘よ、ここが長崎です」でした。

 著者の筒井茅乃さんは、当時長崎医科大学永井隆博士のお嬢さんでした。
 4歳の時、原爆で母親を失い、9歳で原爆症の父を失いました。大人になり自分も母親となった茅乃さんは、長崎の“あの日”のことをつらくて娘に語ることが出来ません。しかし、娘が中学生となった時、長崎に行き、ともに被爆者の遺品を見ることを決意します。“わたしは悲しみが込み上げてきてよく見ることができませんでした。しかし、娘は、ただじっと見ていました。”忘れてしまいたい記憶。しかし、その辛さを乗り越えしっかりと次世代(娘)に伝えていく勇気。

 吉永小百合さんが、最も大切だと感じていたことが、この本の文章に凝縮されていたのだそうです。朗読を通じ、戦争の悲惨さを語り継ぐことをライフワークとされている吉永さんに新たな力を与えてくれた作品だそうです。
 
 長崎は、2年まえ我が家の娘も学生時代暮らしたことがあり、原爆投下の近く「浦上」にマンションを借りていました。
 今では異国情緒漂うモダンな街というイメージですが、やはり拭い去ることのできない深い悲しみをたたえた街でもありました。
 
 自ら語り部となり戦争の悲惨さを伝えていらっしゃる吉永小百合さん。本当に素晴らしいです。 

沈丁花

2009年03月18日 | 暮らし・・春
 午後、図書館の脇を通りかかったときのことでした。

 ふわっと甘い香りが漂って来ました。あっ・・・と思って、後ろ歩きで引き返しました。

 やっぱりね。うすピンク色の沈丁花です。昨日と今日の暖かい陽気に誘われて、開花したのですネ。春からの便りが届いたようで、嬉しい瞬間でした。

 春は、お別れの季節でもあります。お別れは淋しいけれど、元気でいれば、またいつかお会いできますね。素敵な時間を共有させていただいたことに心から感謝です。

町屋の人形さま巡り⑤

2009年03月13日 | 小さな旅
 初めて訪れた村上は、歴史が息づく、とても素敵な城下町でした。

 趣ある町屋を大切に保存し、古い町並みを今に伝えています。
 ちょっと入った路地でさえ、懐かしい匂いが漂う町です。

 村上堆朱のお店や染物屋さん、山葡萄の籠を売るお店、和菓子屋さんなど・・・時を忘れてゆっくり散策し、思い出に残る楽しい一日となりました。

 Aさん、ありがとうございました。日本料理店でお昼にいただいた二段重のお弁当もとてもおいしかったです。 
   
    
 竹細工のえびす屋さんのお雛様       こんな趣あるお店も ふきのとうとあさづき

町屋の人形さま巡り④

2009年03月12日 | 小さな旅
 この白い建物は、『浄念寺』という土蔵造りのお寺です。

 当時江戸で流行っていた土蔵造りのお寺を、村上の宮大工が遜色なく作りあげたものだそうです。
 国指定文化財になっています。

 奥の細道紀行で芭蕉と曽良も、このお寺に立ち寄り、お参りして行ったと伝えられています。
 
    
 桜が咲いたら、さぞやきれいでしょうネ・・・ 

町屋の人形さま巡り③

2009年03月11日 | 小さな旅
 村上と言えば三面川の鮭が有名です。
 この趣ある店構えは、古くから鮭を売っているお店です。

 捕れたての鮭は主に塩引きにします。
 その際、村上では切腹を嫌い、二ヶ所に分けてお腹を切っているのだそうです。
 そして頭を下にして吊るすのが村上流です。臭みが抜けて、美味しくなるそうです。

 
 店内には所狭しと大量の塩引き鮭が下がっていました

町屋の人形さま巡り②

2009年03月10日 | 小さな旅
 村上茶を販売している『九重園』のお茶席に置かれていた江戸時代のお雛様です。

 とても雰囲気のある上品なお雛様です。こちらでお抹茶とお菓子をいただきました。とってもおいしかったです。

 段飾りのお雛様と大名行列は、江戸時代、村上城にお茶を献上していた関係でお殿様からいただいたものだそうです。
  
 
   まあ、可愛い!三人官女模様のお抹茶茶碗
 
 とてもめずらしい大名行列のお人形。表情がユニーク

    
 江戸時代のお雛様、とてもきれいに保存されていました

町屋の人形さま巡り

2009年03月09日 | 小さな旅
 村上市にお住いのAさんに誘われて、Sさんと三人で新潟県村上市で開催されている『町屋の人形さま巡り』をしてきました。

 城下町村上の70軒の町屋さんでは、江戸時代から代々受け継がれてきた雛人形を展示していて、その人形の数四千体。
 一日ですべてを見るのはちょっと無理なので、主だったところに入って見せていただきました。

 何とも風情のある、アンティークになったお雛様が、それぞれの町屋で出迎えてくれました。
 お店の方もやさしい笑顔で接してくださいました。

 お天気にも恵まれ、紅梅もほころんで、のんびりと素敵なひとときを過ごしました。

 
      満開の梅の花です。カワイイ・・・
 
    
 それぞれお顔や佇まいが違うので、見ているだけで楽しいです 

春の花火

2009年03月08日 | 暮らし・・春
 川岸に住んでいると、楽しいことがたくさんあります。
 その一つが、花火です。四季を問わず、ご近所の結婚式場で披露宴の祝砲として花火が上がります。大抵は、大きな音がして気がつくのですが、今晩は事前にお知らせがあったので写真に撮ってみました。1・2分ですが、とてもきれいなスターマインでした。しあわせの"おすそわけ"をいただいたような嬉しい気分です。

雛祭り

2009年03月03日 | 暮らし・・春
 今日は、雛祭り。
 むすめが小さかったときは、親子で楽しみな行事でした。

 むすめが生まれたとき、両家で奮発して買った8段飾りのおひなさま。
 あの頃はひと月前から飾ってお祝いしていました。
 手巻きのオルゴールに合わせて、小さかったむすめは、お歌を歌っていましたね。

 今は、マンションではちょっと無理。なんて言い訳をして今年もパス。
 来年はおだいりさまとおひなさまだけでも飾ってあげようかしら、なんて思っています。

 今年は雛祭りにちなんだ生菓子をいただきました。
 いつもの年は、おひなさまケーキなのですが、こんな生菓子もいいものですネ・・・

  お手玉の小さなおひなさまです。

三寒四温

2009年03月02日 | 暮らし・・春
 3月になりました。そろそろ新潟でも花粉情報が気になるところですが、今日のように小雪が舞う日は、花粉も飛ばないようです。

 3月は三寒四温。寒かったり、暖かかったり。気温の変化にご用心です。

 サクラのキャンドルを灯して、うららかな春を待ちわびています・・・