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鎮守の杜から

葛木御歳神社神職が、神道についてや、日々感じたことなどを思いつくままに綴った私的なページです。

〔とんど〕No.25

2005年01月17日 | 歳時記
 1月14日、吉祥草寺のとんど(茅原のとんど)の準備しているところを見に行きました。 吉祥草寺は御歳神社から北へ5kmの所(御所市茅原)で、役行者の生誕地とされる場所です。とんどの起源も古く、村の方の話によると634年(701年?)から始まったそうで、とんど発祥の地だそうです。オス・メス2つのとんどが作られ、オスは高さ7m重さ1.7t ほどあるそうです。写真はひとまわり小さいメスのとんどです。村の人たち200人くらい総出で作られます。

 とんどは、左義長とも呼ばれ、正月の松飾りを焼く行事として、全国的に見られます。お正月にお迎えした年神様に、松飾りを焚き上げることでお帰り頂くという行事です。
 茅原のとんどは一説には役行者が流罪を許されて戻ったことを喜んだ村人たちが神様への感謝のしるしに大たいまつを燃やして喜んだのが始まりとも言われ、また、雨乞いのために14日間火を燃やし続けた故事によるとの説もあるそうです。色々な理由で火祭りが行われていたものが、全国的に「とんど」「左義長」の名で正月の行事に吸収されたような経緯もあったのではと思われます。
このあたりではとんどは村のお寺で行われることも多いですす。私の村もとんどはお寺で行います。

下記のページに燃えているとんどの写真があります。
http://www.narayaku.or.jp/narayaku/narayaku/05.html

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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初のトラックバック (管理人)
2005-04-12 21:18:19
時の坊さま、ようこそおいでくださいました。(^^)



初のトラックバックありがとうございます。

トラックバックって面白いですね。

HP拝見いたしました。楽しいイラストも見せていただきました。こんなイラストを描けたら、旅の楽しみも増えそうですね。



吉祥草寺のとんど、機会があればぜひご覧くださいね。

作るところも面白かったです。クレーンで引っぱりながらたくさんの人たち総出で組上げていました。こういう古い伝統行事はなんとしても守りたいですね。合理主義と対極にあるものですが、合理主義だけではないものの中に、大切なものを見出すこともあるように思います。



またぜひご来訪くださいませ。

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1度みたいものです。 (時ノ坊)
2005-04-12 04:11:44
トラックバックさせて戴きました。左義長とかとんど焼きなどよく耳にする言葉ですが、私の生まれた千葉県八千代市のいなかではない行事です。以前、役ノ行者を訪ねて吉祥草寺を訪れたときは静かな境内でした。一度オス、メスのとんどを見てみたいものです。
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