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鎮守の杜から

葛木御歳神社神職が、神道についてや、日々感じたことなどを思いつくままに綴った私的なページです。

大切な場所

2008年04月28日 | 
先日、私にとって大切な場所、二か所へ連日で訪ねました。
大切な素敵な友人たちとです。

一日目は、東吉野の和佐羅の滝へ。
二日目は、玉置神社へ。

和佐羅の滝は、自然の高次のエネルギーに満ちているような、
清らかな場所です。
この日は、二日続きの雨の後で、ものすごい水量でした。
ジーンズをたくしあげて水へ入ります。
頭上からは滝の飛沫がシャワーのように落ちてきて、
髪が滴るほどの水を受けて、至福の時間を頂きました。

翌日訪れた玉置神社も私にとって、とても大切な場所です。
眩しいほどの日の光を受けて、
久しぶりの参拝をわくわくしながら駐車場からの道を歩きます。
手水を取って、鳥居の下で一礼したら、太鼓の音。
そのタイミングで本殿で夕拝が始まりました。
親しくさせて頂いている神職さんのいつもの声。
太鼓を打ち鳴らしながら大祓詞を奏上されます。

ああ、祓い清めていただこうと、本殿前で佇みます。
ああ、今日また、ここへ来れて良かった。
次の社での夕拝への間に、笑顔で挨拶を交わします。
それだけで、十分なのです。

ああ、ここでもいつものように夕拝が行われていて、
居合わせた幸せ。
玉置の神様はいつも優しく迎えてくださいます。

和佐羅の滝で、清めて頂いて、玉置で明るいエネルギーを頂いた気分。

何より、すてきな友人たちと参詣できる幸せ。

ご一緒してくださった皆様、ありがとうございます。
御歳神社に戻って、御歳神さまにもいっぱいお礼を申し上げました。

*写真は玉置神社玉石社

〔和佐羅〕No.191

2007年06月18日 | 
三度目の来訪で、東吉野の和佐羅の滝の本体を拝することが出来ました。

一度目は、思いを馳せて滝のある山を見上げました。
二度目は靴に不安があって、和佐羅の滝の下部のみ拝しました。
そして、今回、11人のお仲間と再度、和佐羅の滝を目指しました。

東吉野はあまり観光地化されていなくて、
いつもひっそり、水の気の立つ場所です。

丹生川上神社中社を参拝して、国見山の方向へ進みます。
小さな集落の真中に「笹野神社」が鎮座。
川を挟んで反対の山側の山腹に「和佐羅の滝」があります。

今回初めて知ったのですが、笹野神社のご祭神も龍神さまだそうです。
納得。
さしずめ、和佐羅の滝はご祭神の龍神様が普段いらっしゃる離れのようなものでしょうか?祭られていた場所というより、楽しくゆったりといらっしゃる場所のような風情。

それにしても、美しい滝でした。

水量も多く、40m程を一気に流れ落ちて、その後数段に分かれて流れていきます。
ジーンズをひざまで上げて清水に足を浸します。
水しぶきと滝から吹く風に身を任せて、立っていると、ただ至福のひととき。
ああ、何もいらないと思う瞬間です。
自然に包まれる幸福感を体全体で受ける気分です。

ここにおわすモノに呼びかけてみます。
私の思いを込めて。。。
それだけで、嬉しくなります。

和佐羅の滝は秘境と呼ぶふさわしい場所にあります。
道なき道を滑り降りるようにして、到着します。
開けた所ではなく、山の奥に突然瀑布が現れます。
それだけに、場の空気が清浄に守られているのかも知れませんね。
お祭りの場ではないですが、
深淵なる自然の空気を感じる場所です。


携帯が通じなくて、遭難したら、助けが呼べないので、
一人で行くのには危険ですが、また行きたいです。
どうか、また、来させて下さいね。



〔玉置-大斎原から〕No.178

2007年04月11日 | 
宝冠の森へ向かう前日は、熊野本宮大社と大斎原へ行きました。

玉置神社へ行く時は、必ず先に大斎原へ行きます。
雨でしたが、川は水量が少なく、
磐のすぐそばまで行けました。

その後向かった玉置神社は、私の大切な場所です。
特別な許可を得て、参籠させて頂きました。
午後五時に到着した時は、深い霧の中でした。
幻想的な空気ですが、いつ来てもここの空気は力強くて
雄大で優しいのです。

夜は漆黒の闇でした。
足元がまったく見えず、さすがにどこに段差があるのかさえ分からない状態で、
あまり歩けませんでしたが、
夜の玉置山は、昼といささかも変わりなく、優しい雄大な空気を持っていました。

夜中、何度も夢うつつで目を覚ましました。
様々な思いを巡らせながら、頭はフル回転しているような妙な感覚のまま、
朝を迎えました。

雲ひとつない晴天。
六時から行われる朝拝に参列しました。
太鼓を打ち鳴らしての大祓詞は、熊野のスタイルです。
腹の底に響く音に魂を揺さぶられます。

ああ、ここの空気。この力。

前夜神職さんと夜語りしましたが、
共に思うのは、自然の偉大な力。
地の気、水の気、風の気、火の気。。。
それこそ、私たちが太古から崇め敬ってきた
神の力なのです。

その復活を切に思います。

異常気象が続いています。
本来の「自然の気」の流れが整いますようにと、祈ります。

〔玉置-宝冠の森〕No.177

2007年04月09日 | 
週末は熊野の奥、玉置山にいました。

前日の雨と霧もすっかり晴れて、朝日の昇る中、
玉置神社で朝拝に参列させて頂き一日が始まります。

清々しい空気の中、玉置山山頂から尾根道を約1時間半余歩いて、
修験の行場でもある宝冠の森をめざしました。


玉置神社は、神域の厳かな威厳に満ちた空気を溜めていますが、
ここから伸びる1000mの山の尾根道の空気は、
原始の空気のように何も含まない清浄そのもの。。。
風が滝音のように鳴り響いています。



風が強いせいか、木々の幹は捻れ、寄り添いながら、力強いうねりを感じさせます。生命感にあふれています。

春の太陽が強く差し込みます。
太陽と風が交互に我が身を貫き、身にまとうものを引き剥がして、
清浄なるものへと導かれていきます。
その心地よさ、軽やかさ。
ああ、これこそ、自然の成せる大いなる技であるのです。

谷を二つ越えて、三つ目の山頂。
宝冠のような形をした山。


眼前には、大きく蛇行した熊野の川。
瀞(どろ)峡です。
その雄大な姿に歓喜。

熊も出たそうで、幹に爪跡を残していました。
素人には多少危険な山歩きでしたが、
偶然山岳ガイドをされている方とお会いして、
無事玉置神社まで帰り着きました。

〔和佐羅の滝-東吉野村〕No.166

2007年01月21日 | 
「和佐羅」の地名を地図で見て、「ああ、此処へ行こう」と車を走らせた。
丹生川上神社中社を参拝した後のことだ。
こちらの龍神さまにご挨拶がしたい。そんな思いが心を占める。

御歳神社は、昔から水を司る神社として崇敬されている。
平安時代以降、大和や河内の水害の度に、
朝廷から何度も御歳神社へ奉幣されている。

御歳神社の奥の山には龍神さまがおいでなのではと思う。
稲の生育を司る神、御歳神さまは、水も掌握しておいでのようだ。
御歳神さまの意を受けて、龍神さまが天を駆けて、各地の龍神さまとネットワークを繋いで水の管理に奔走しておられたのかも知れない。

御歳神社には永らく手水がなかった。
それを奥の小川から引いてきたのが2005年の4月。
その水を清水に保つにはかなりの困難がある。
水量が十分ではなく、鉄分が多いからだ。
ずっとずっと懸念であり、様々に工夫を凝らしてきたが
まだ、うまく行っていない。

水の流れが戻ることが必要だとは
私を含めて神社に思いを寄せる人たちが考えていることだ。
で、御歳山の龍神さまが動き出されたのかもしれない。

「和佐羅の滝」
どこかで囁かれた記憶があった。
「和佐羅」には笹野神社が鎮座していた。そうして川の対岸に「和佐羅の滝」。
ああ、滝が見たい!地元のおばさんを捕まえて、滝についてお聞きしたが、
一人で行かない方がいいとに言われ、思いを馳せて帰路についた。

一週間後、友人と二人で出かける。
「和佐羅の滝」への道を探していると、人気のない道でおじさんに出会った。
「ああ、下から登るか、上まで車で行って下るかだな」
「その先の道を曲がって行けばいい」と教えられた。

細い道を上がるが行き止まりになる。看板も何もない。
間違えたか?Uターンをしようとしたら、後からタイミングよく軽トラックが来る。
「和佐羅の滝へ行きたいのですが?」
「ああ、そこのイノシシよけのフェンス沿いに行けばいい」
と教えられた。
なんともラッキーの連続である。

道にはほど遠い細い「道」を進む。
所々に赤いテープが巻いてあるので、それを進む。
しばらく行くと本来の登山道に行き当たる。
「伊勢辻」の看板。
ああ、ここは伊勢への道でもあったのか。
ごうーッという轟音が聞こえてきた。遠目に滝が見えた。

登山道を横切って谷へ降りていく。滝はすぐそこである。
雨の翌日で、水量も多い。
40m上段から一気に流れ落ち、その後数段の滝になっている。
ああ、此処だ!お会いしたかった龍神さまの場所。
上段までは靴の装備がないので、また次回にとっておこう。
カメラも滝の前でいきなり電池切れ!
だが、この滝を私の簡単なカメラでは捕らえられないから仕方がない。
上の写真は携帯から撮った下段の滝。
(写真上方に上段の滝がかすかに見える)

滝にはどうしてこんなに魅力があるのだろうか。
なんだかとっておきの滝になった。
次は新緑に再訪しよう。

御歳山の龍神さまもいつもご一緒してくださることだろう。
次は何処の滝へご一緒しましょうか?


〔平泉寺白山神社〕No.156

2006年11月14日 | 

〈奥宮への道〉

福井県勝山市平泉寺町。平泉寺白山神社。

前日は、大嵐であった。
激しい雨に断念して翌朝参拝することにした。
まだ少し雨が残るが、時折日差しも見えた。
見事な苔は、たっぷりの水分を吸って美しい。
なだらかな石畳の階段が私たちをいざなう。

〈一の鳥居〉

〈二の鳥居〉


ああ、この空気。
何?この静謐な清浄さに満ちた空気。
原始のこの地上であるような清らかさと
包み込むような優しさを持つ空気。

神はこうやって、人々の訪問を待っていてくださったのかとふと思った。


苔と石の道を進むほどに、満たされる空気。
私がこのようになんの準備もなく、足を踏み入れていいものだろうかと
少々ためらわれる。

〈苔の斎庭〉

一の鳥居の先に「御手洗の池」があった。
今は禊できそうな場所ではないが、この奥へ入るのには、この池の水で清めたいと思った。

〈御手洗の池〉

満たされる圧倒的な自然の雄大さとおおらかな優しさに身を包まれる幸せ。
自身は小さきものであるけれど、確かにこの自然の一部なのだという安堵感。

〈光差す〉


木々の間からの光を受けて、本殿奥まで参拝した後、白いものが舞い降りてきた。
「雪!」
あられ混じりの雪が私の体の上にも降り注ぐ。
まとわりつくものを洗い流し、清めてくれる美しいもの。

心がうれしさで震える。
自分でも説明できないけれど、涙がはらはらと流れ落ちる。

夢かもしれない。幻かもしれない。
でも、同じ空気を同じ心持ちで共有している友人たちがいた。

友人たちがいてくれるから、私の感動も増幅される気がした。
幸せをぎゅっと詰め込んで、いつまでも持っていよう。
この、静謐なる空気を少しは体に取り込めただろう。

また、明日の為に。。。


〔揖保川上流への旅〕No.139

2006年08月22日 | 
日曜日は絶好の好天(って暑すぎ~!!)の中、播州路へ友人との旅でした。

まず、訪れたのは、生石(おうしこ)神社。
日本三奇石乃寶(宝)殿 鎮の石室です。
どう見てもテレビ!でした!写真でわかりますか?
大きいのです。一辺が7mだそうです。
オオナムチ神とスクナヒコナ神が石の宮殿を一夜で作ろうとしたが、阿賀の神一行の反乱を受け、鎮圧している間に夜明けとなり未完に終わったとのこと。
この石は何の目的だったのかしら?テレビジョンなら面白いのになあ!!



その後、とても清々しい神社二社を参詣して、磐座神社へ。
境内に座光石という大きな磐があります。
見上げると背後の山全体が巨大な磐座の趣き。

ちょうど、今日はこれからお祭りで村のおばあさんがいらしてお話を伺うと、
昔は山の頂上まで細い道があって、山の頂上には祠があって、水神さまをお祭りしていたとか。「長いこと上がってないですよ。」と仰せでした。
そう言われると登ってみたいなあ。ただし、またいつかですね。
背後の山を写すと、此処にも白雲の白龍さんが見えました。
後ほどまたお目にかかるのですよ。。。

さて、播磨国一宮、伊和神社。
ここも素敵なところでした。


大きくて立派で木々が深くて空気が美味しくて、本殿の奥には磐座もあります。
素敵じゃないはずがないですよね。
ご祭神は大己貴神と少彦名神 下照姫さま。
下照姫さまは御歳神社の相殿の高照姫さまと同一神とも言われ、ご縁のある神様です。
でも、もともと、伊和大神さまがいらしたようですね。





ほらねっ!
此処を去るときに、先ほどの白龍さんがお山にお帰りになるところを目撃しました。
な~んて!こういうことって嬉しいですね。


伊和神社から、川を遡ること約20kmで、日本の滝百選に選ばれた原不動の滝です。
涼しい!!
今日は滝汗ものの暑さでしたが、此処まで来ると清流のせいで、空気がひんやり気持ちよかったです。落差80mだそうです。迫力の美しい滝でした。


この時点で6時前。もう一つ行きたい神社があるのですが、日暮れ前に行けるかなあ。
ナビゲーションの言う通り、山道の峠超えの道を選択。
なかなか楽しい道でした。清流沿いの道。
木々が生茂り、暮れなずむ時間は一種独特の雰囲気。

峠を無事通過すると、なんと目の前に鳶(トンビ)が降り立ったのです。
道路のど真ん中、車の直前に鳶って普通いますかぁ?!
あんなに間近に見たのは初めてでした。
ところが、また、カーブを曲がって下ると、
またもや、道路に鳶。
先ほどの鳶です。
さっと近くの枝に止まってじっとこちらを見ています。
不思議なことがあるなあとしみじみ。。。



お目当ての御形(みかた)神社へは夕焼けの美しい時間に到着しました。
到着して、びっくり。
先ほどの鳥さんがいます。
いやいや、石なんですけどね。
石段の手前の灯篭の上にちょこんと石の鳥さんが止まっているのです。
ああ、やっぱり道案内して下さったのね~!!
なんて、ちょっと感激でした。



それから、温泉へ浸かってアマゴを頂いて、楽しい旅の一日でした。
ご同行してくださった皆様、ありがとう♪