一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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木造の柱のお話…

2008年09月19日 15時43分08秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲すべての柱には、いくつかの刻印があります     



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

木造住宅の柱と、ひとくちにいってもいくつも種類があります。

大きさ、材種はもちろん、集成材か無垢材か…。

同じ材種の無垢材でも、天然材ですから強さが違います。



例えば、上記の写真では、

原産地 日本 JASマーク スギ

D-25

E-90

120×120×3000

と書いています。


これは、1本づつすべての柱を測定してもらい、

含水率とヤング係数を事前に、記入してもらっているのです。
天然物ですから、柱によって、これらの数値はすべて異なります。

含水率というのは、その木材の含水率です。これは25%ということです。


そして、ヤング係数とは、変形強さに関係していて、
分かり易く言えば木材の強度に関わる数値だと思ってください。


同じ材種なら、ヤング係数の数字が高いほど良いということになります。

材種が変われば、同じヤング係数でも強さは全く変わりますので、
数値の比較はあまり、意味がありません。



▲この写真では、(含水率)D-20  (ヤング係数)E-70 となっています。


ミタス一級建築士事務所では、構造体に無垢乾燥材を指定していますが、
材種以外にもこういうリクエストまで行っています。

少し費用は掛かりますが、構造材の強さや耐久性を考えていくなら、
必要な費用だとミタス一級建築士事務所では考えているからです。

また、12センチ角の柱を外周には使っています。
内部は10.5センチ角の柱です。

なぜ、わざわざ別けているのでしょう?これも指定しているのです。

いくつか理由がありますが、興味のある人は質問してください。
ご質問があれば、いずれこのブログで回答しましょう。




次回は、ミタス一級建築士事務所が設計した間柱は、

なぜ太いものと普通のものがあるのかをお教えしましょう。
これは、柱の太さを2種類使っている理由とは、異なります。




横浜市 住宅 建築家  

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