続いてRシリーズの試乗の感想を。
Sに比べて正直、インプレが難しいRシリーズ。
それは特筆すべき何かが感じられないから。確かに硬い、でもSに比べて快適性は劣る気がする。
極端に軽さを生かすような軽快感を想像していたら、ちょっと違う…。そんなに初速も驚かない。もっと激坂じゃないと本質が分からないのか、しかしこの硬さは脚にダメージが入り、速く進むんだろうか。
残念ながらオールラウンドで長距離を乗れるイメージは無い。パワーと乗りこなす技術、そして体力と、全てを兼ね備えたアスリートだからこそ発揮できる上級者フレームなのかもしれない。
パワーを掛ける必要があるけど、脚だけで乗るのではなく、全身を使って乗りこなせた時、その先に、このフレームの最高到達点があるのかもしれない。それほど先が長く遠い存在。
R5とR3の違い。なにしろ硬いと思わせる印象は同じ。それは踏み感にしても突きあげにしても同様。
R5の方がまだ軽さとバランスを取ろうとする部分は残されているものの、R3では、ただただ硬さが強調され、なんとも気難しい性格。
セカンドのR3であっても、それなりの乗り手のレベルを問われる。
誰にでも乗りやすいという表現は出来ない。それならもっと違うフレームも多く存在するから。
それでもサーヴェロは、乗りこなしてこその一級品という本来のコンセプトを忘れてはならないと思う。