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2010.01.15 私のミニお屠蘇セット



(1)
毎年お見せする、私の自慢のお屠蘇セットです。
何とも可愛い、手のひらに乗るサイズのお屠蘇セットです。
左にある赤と黒の丸い蓋物が、ちょうど盃の大きさです。
これを作った人は、本当に、これを大人が使うことを想定していたでしょうか^^?

阪神大震災で、以前使っていた陶器の屠蘇器は、壊れました。
1年半の避難生活の後、神戸に戻ってから、新しい屠蘇器が欲しかった私は百貨店でこれを
見つけた時、とても嬉しかったことを思い出します。
といっても、塗り物はセットで、瀬戸物は別の百貨店でこれは単品で一つずつ買いました。

手前の、「龍」の字の紅白の陶器の蓋物は、震災前から持っていましたが、震災で片一方が
割れてしまいました。
しかし、その後、何と言う幸運か、以前これを買った百貨店に一つだけ残っているのを見付け
ました。
しかも、私の割れた方と同じ物が震災を超えて、たった一つだけ売り場に残っていたのです。
この偶然に、私は大喜びしました。飛び上がる程嬉しかったです。




(2)
龍の陶器の蓋物の蓋を開けたところです。
白い地色の方に昆布を、赤い地色の方に削り鰹を入れています。
昆布は、いつもは、結び昆布にして入れますが、今回は、松葉に切って入れました。
赤い方には、以前は、焼いたするめを裂いて入れていましたが、最近は、削り鰹にしました。
真ん中の扇子型の白い器は、粗塩入れにしています。この3つが、お屠蘇の肴です。


(3)
元旦の午前中に、お屠蘇を祝うことを、母に厳しく言われていましたので、以前は、その
言いつけを守る為に、元旦のお昼直前は、走り回っていました。(私は起きるのが遅かった
ので、なかなか大変でした。汗;)

私は、空きっ腹にお屠蘇を飲むと頭痛がするので(少量でも、朝の起きたての空きっ腹に
アルコールを飲むと堪えるのです)、それで、先に、祝い膳の用意などすべて済ませておき、
お屠蘇の後に、すぐおせちを食べられる様に準備万端にしてから、お屠蘇を祝っていたか
らです。(考えてみれば、それが当たり前でしょうけれど…。大汗;;)
勤めていた頃も、慌ててミニおせちを作って、生花を活けて、お屠蘇ですから、キリキリ
舞いでした。

そんなこんなで、正午の1分前とか、2分前に、滑り込みセーフで、ハーハー良いながら、
かろうじてお屠蘇を祝い始めることが、よくありました。
(母が、天国で、相変わらずな娘にあきれていたに違いありません。)

でも、今年は、悠々です。
活け花も、近年は手抜きで、造花になってしまいましたし、特に、今年はおせちも取り寄せ
ました。
本当に、今年は、楽なお正月をさせて頂きました。

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