多可町の山と自然

ふるさと多可町(兵庫県)の自然や登山情報をお届けします。千ヶ峰、笠形山、妙見山、大井戸山、竜ヶ岳、三国岳など

氷ノ山 春雪 コシキ岩で撤退

2018年04月08日 | 登山(兵庫県の山)
4月7日(土)朝から冷たい雨がぱらぱら降っている。わたさんと残雪期の氷ノ山へ。天気があまり良くないので様子を見ながら進もうと思います。8:30兵庫県側、親水公園出発。駐車場には車はなく、私たちの車一台のみ。トイレもまだ使えない。
 

昨日からの雨と雪解け水で滝はすごい水量です。少し河原を上り木橋を渡ります。
 

布滝も水量が多く名瀑でした。まだ木々が芽吹いていないので枯れ木の間からとてもよく見える。
 

28曲がりの急な登り。ちらちらと雪が舞ってきたが、コブシの花が満開。一汗かいたら曲がり坂が終わった。
 

地蔵堂は加藤文太郎も泊まったとところ。残雪の中ひっそりとお地蔵さんがおられます。安全登山をお祈りします。雪が本格的に降ってきた。
 

しばらく行くと沢筋を越える梯子場が現れた。年々くずれていっているようだ。慎重に通過し木地屋跡を過ぎる。とうろう岩を過ぎたあたりから本格的な雪になり、残雪のトラバースが出てきたのでアイゼンを装着、アイゼンはわたさんにお借りしたモンベルの10本爪。トレースが非常に分かりにくく、ルートを探しながら慎重に進む。
 

12:00やっと氷ノ越え避難小屋に到着。周囲は樹氷がびっちり。降りしきる淡雪はあられに変わった。
 

仙谷コースを通過し、コシキ岩に到着。前方にそびえ立つコシキ岩。夏場はそんなに思わないけど冬場は迫力がある。
 

コシキ岩下側をトラバースするが、雪の状態がとても悪い。裂け目が多く踏み抜く危険、しかもアイスバーン気味。コシキ岩を過ぎてから直登しなければならないけど、トレースはなく、滑落したら下まで落ちていきそう…。ここは登れても下る自信がなかったのでここで撤退することにしました。撤退は初めてですが、落ちたら終わり、無理はしないのが鉄則です。(先週もこの場所で滑落事故があったようです)
 

13:30氷ノ越避難小屋に戻って昼食です。今日は本麒麟(CMしてるやつだ)にラーメン(たまごと焼き豚入り)。わたさん特製の、みそと塩のミックスラーメンはマイルドでとてもおいしかった。
   

14:00小屋を出発。雪は粉雪に変わりあたりは新雪が5㎝くらい積もっていた。トレースはかろうじて残っていたので、ゆっくり下る。梯子場はあまりにアイゼンが滑るのでアイゼンをはずした。地蔵堂から下は雪はほどんどない。
 

不動滝(くの字滝)はちゃんと「く」の字が見えている。冬場しか見えない光景。コブシが咲き誇る気持ちよい下り。
 

16:00親水公園着。本日の行動時間は8時間以上。雪に阻まれて、思ったより時間がかかった。
   

この時期の氷ノ山は雪の状態により歩きにくい。踏み抜きや、所々アイスバーンになってるので新雪の積もっている時期より恐怖感がある。氷ノ越避難小屋手前で満ち迷いをされた方もおられました。どこでも歩けるので、トレースが少ないと道も分かりにくい。親水公園から登ったのは本日は私たちだけのようでした、他お出会いした2組は鳥取側から。少し来るのが早かったかな~、でも無事に下山できて良かった。残雪と春のなごり雪を存分に楽しみました。今日で10年近くはいた靴とお別れ、最後までよく守ってくれたー。ありがとう!!
コメント
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