失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

和風

2009年11月13日 | Weblog


和風の「和」は「倭人」「倭国」の「倭」なのだそうです。
とは言っても、和室とか和服という言葉から一気に「倭国」の時代を思い浮かべる人はあまりいないでしょう。
(和食→米→弥生時代という連想はあるかもしれません。)
網野義彦『日本の歴史をよみなおす』(筑摩書房,1991)にこんな記述があります。

(引用)p.6
現在の転換期によって、忘れ去られようとしている社会、いまや古くなって、
消滅しつつあるわれわれの原体験につながる社会はどこまでさかのぼれるかというと、
だいたい室町時代ぐらいまでさかのぼれるというのがこれまでの研究の常識になっています。
(引用おわり)

この写真の民家(茅ヶ崎市旧和田家)は現地案内板によると、幕末ころのものだそうです。
昭和60年(1985年)に茅ヶ崎市萩園(現在地から南西に3-4km)から移築されたとのこと。


この民家にかぎりませんが、
百年の風雪に耐えて今日まで残ってきた重みと、
その地の気候風土になじんだ美しさに敬愛を感じます。
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