猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

青鷺/バラの心意気

2011-01-28 18:01:20 | 身辺雑記
     いつもの河川敷を散歩。
     「あ、鷺だ」 
     夫の指さす彼方をたしかに飛んでいる。
     青鷺らしい。大きな羽を広げてゆうゆうと空を舞っている。
     はじめこの鷺をみたときは、クロサギかとおもった。
     インターネットで調べて、青鷺とわかった。
     一羽だけ、いつもこの季節に飛んでくる。
     おなじ青鷺なのだろうか。
     用心深いので、アップでとりたいとおもってちかよると……「あっ」向こう岸に飛びたってしまった。
     カサっという枯れススキをかきわける音に敏感に反応した。
     おどろくべき聴覚だ。

         

         

     「ああ、一眼レフほしい。一眼レフならここにいてとれたのに」
     夫はおとぼけ顔。
     なにも聞こえない。
     聞けないふり?
     驚くべき聴覚だ。

     バラの剪定をした。
     葉も花もドライフラワーの状態。
     咲こうとする心意気をほめてあげた。
     花瓶に挿して楽しんでいる。

         



ミイラになったリルケの薔薇

2011-01-21 00:38:50 | わが家で咲くバラたち
     わたしはすっかり忘れていた。
     わたしの背丈の倍もあるリルケの薔薇が空に向かって咲きかけていたのを。
     切りバラにして部屋で楽しもうと思っていたのに。
     寒さのためにすっかりミイラのようになってしまったリルケの薔薇。
     ふくいくたる肉の花びらがひからびてしまった。
     黒い緑色の葉はまだみずみずしい。
     蕾みはぎゅうっと身を守るかのように固く閉じている。
     リルケの薔薇にうらさびた哀愁をかんじる。
     寒冷の季節が訪れようとしていたのに。
     季節に逆らって、まさにみごとな真紅の花を咲かせようとしていたリルケの薔薇。
     あなたのその心意気、美しく咲こうとしていた健気さをわたしはうけとりました。
     咲くも花。咲くことができなくても、ここまでの精進ぶりをわたしはたしかに、みてとりました。
     ごくろうさま。
     りつばでしたよ。
     また春に会いましょう。
     わたしはひからびたリルケの薔薇に声にならない声で感謝の気持ちを伝えていた。

         

         

         

         

         

         

         



初雪

2011-01-17 22:04:04 | Weblog
     1月16日 月曜日。
     初雪。
     遅い目覚めの朝。
     カーテン越しに薄い陽の光が透けて見える。
     いつもの朝とはちがった、静けさが部屋にみちていた。
     わたしはカーテンを開け窓の外に目をやった。
     昨夜から降り積もった雪が地面を真っ白に染めていた。

     キッチンに行くと隣の部屋で夫はパソコンに向かって仕事をしていた。
     「雪景色を撮りに行こうか」と夫。
     とりあえず二人で庭に出てみる。
     4センチぐらいは積もっただろうか。
     椿の葉に雪が積もりしなだれている枝。
     まだ残っていた烏瓜の上にお供えのような雪がちょこんとのっていた。

         

     門の外は日が当たらないので雪を掃いておこうと外に出ると、
     真っ白な道に可愛らしい足跡を発見。


         

     カメラをとりに家に駆け込む。
     目線を先にやると空き地の先から足跡が続いている。

         

                  

     朝早く餌を探しにでた野良ちゃんだろうか。
     最近、長毛の白い猫が時折訪れるようになった。
     これから二月にかけて一番寒くなる。
     捨てられたのでなければよいが……。

     雪を手にとるとさらさらしている。
     雪を掃いていると土が混ざって黒く汚れるので、できるだけ綺麗にうわべだけ掃く。
     陽に輝く純白の世界が眩いほど美しい。
     雪の多い地方の方に、こんなのんびりしたこと言っていると叱られそうですね。



クリスマスローズの原種 フェチダス

2011-01-05 23:06:17 | クリスマスローズ
     ゲゲゲの女房ですっかり有名になった深大寺。
     そこにある「神代植物園」にクリスマスローズ展をみにいったのは、二年ほど前のことでした。
     2009年2月神代植物園のクリスマスローズ展でお迎えした苗です。
     ヘルボルス・フェチダス

         

         

         

     草丈40~70㎝、花径1~1.5㎝、有茎種、花と葉が一本の茎にともにあり、立ち上がって
     先端に花を咲かせます。
     黄緑色に少しえんじ色が混ざった小さな花。
     ベルの形をした花が鈴なり咲く姿は可愛い音が聞こえてきそうです。
     地味な花ですが何か心惹かれます。
     あれ以来まだ、あなたの花姿が好きです。

     綺麗な姿をとってあげようと、鉢を動かしているうちに花枝を折ってしまいました。
     せっかくここまで成長したのにごめんね。

         

         
 
   

あけましておめでとうございます

2011-01-01 13:10:41 | Weblog
     あけましておめでとうございます。
     みなさんバラや猫ちゃんとの新年の挨拶はお済ですか。
     わたしは、いまひととおりバラの水やりをすませたところです。
     ブラッキーはどこかへ散歩に行っています。
     夫はあいかわらず、パソコンにむかっています。
     やわらかな平和な光が、ガラス戸ごしに部屋に流れています。

     バラに明け、バラに暮れる一年をまた過ごしたいものです。

     夫と大晦日に買い物がてら、散歩に出ました。
     孫たちのことを話しあいながら散歩となりました。
     官庁街は仕事納め。
     がらんとした駐車場を枯れ葉が、かわいた音を立てて流れていました。
     無人の空間にわたしたちだけが歩いている。
     そんな錯覚にとらわれる一瞬でした。
     年末で忙しいわたしを、サポートしない夫が「来年もよろしくな」といいました。
     なにも手伝えなくて、ゴメンよ。ということでしょう。
     でもこれからVIVAホームセンターにいき鹿沼土を買いに行きます。
     それをおおきなリックで背負ってきてくれる。
     それだけでじゅうぶん。
     いつまでも元気でいて。
     とは……照れくさいのでいいませんでした。

         

     わたしのほうは、バラがあるかぎり、バラからエネルギーを吸収しているので、わが青春は永久に。
     と……まぁ、意気盛んです。

     「猫と亭主とバラのある生活」の始まりです。
     本年もよろしくお願いします。

        12月20日 わたしの誕生日です。
        娘が白バラのプリザーブドフラワーをプレゼントしてくれました。
        白バラの名前は?