猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

初雪

2011-01-17 22:04:04 | Weblog
     1月16日 月曜日。
     初雪。
     遅い目覚めの朝。
     カーテン越しに薄い陽の光が透けて見える。
     いつもの朝とはちがった、静けさが部屋にみちていた。
     わたしはカーテンを開け窓の外に目をやった。
     昨夜から降り積もった雪が地面を真っ白に染めていた。

     キッチンに行くと隣の部屋で夫はパソコンに向かって仕事をしていた。
     「雪景色を撮りに行こうか」と夫。
     とりあえず二人で庭に出てみる。
     4センチぐらいは積もっただろうか。
     椿の葉に雪が積もりしなだれている枝。
     まだ残っていた烏瓜の上にお供えのような雪がちょこんとのっていた。

         

     門の外は日が当たらないので雪を掃いておこうと外に出ると、
     真っ白な道に可愛らしい足跡を発見。


         

     カメラをとりに家に駆け込む。
     目線を先にやると空き地の先から足跡が続いている。

         

                  

     朝早く餌を探しにでた野良ちゃんだろうか。
     最近、長毛の白い猫が時折訪れるようになった。
     これから二月にかけて一番寒くなる。
     捨てられたのでなければよいが……。

     雪を手にとるとさらさらしている。
     雪を掃いていると土が混ざって黒く汚れるので、できるだけ綺麗にうわべだけ掃く。
     陽に輝く純白の世界が眩いほど美しい。
     雪の多い地方の方に、こんなのんびりしたこと言っていると叱られそうですね。



あけましておめでとうございます

2011-01-01 13:10:41 | Weblog
     あけましておめでとうございます。
     みなさんバラや猫ちゃんとの新年の挨拶はお済ですか。
     わたしは、いまひととおりバラの水やりをすませたところです。
     ブラッキーはどこかへ散歩に行っています。
     夫はあいかわらず、パソコンにむかっています。
     やわらかな平和な光が、ガラス戸ごしに部屋に流れています。

     バラに明け、バラに暮れる一年をまた過ごしたいものです。

     夫と大晦日に買い物がてら、散歩に出ました。
     孫たちのことを話しあいながら散歩となりました。
     官庁街は仕事納め。
     がらんとした駐車場を枯れ葉が、かわいた音を立てて流れていました。
     無人の空間にわたしたちだけが歩いている。
     そんな錯覚にとらわれる一瞬でした。
     年末で忙しいわたしを、サポートしない夫が「来年もよろしくな」といいました。
     なにも手伝えなくて、ゴメンよ。ということでしょう。
     でもこれからVIVAホームセンターにいき鹿沼土を買いに行きます。
     それをおおきなリックで背負ってきてくれる。
     それだけでじゅうぶん。
     いつまでも元気でいて。
     とは……照れくさいのでいいませんでした。

         

     わたしのほうは、バラがあるかぎり、バラからエネルギーを吸収しているので、わが青春は永久に。
     と……まぁ、意気盛んです。

     「猫と亭主とバラのある生活」の始まりです。
     本年もよろしくお願いします。

        12月20日 わたしの誕生日です。
        娘が白バラのプリザーブドフラワーをプレゼントしてくれました。
        白バラの名前は?
         

         

バラのプレゼント

2010-12-27 23:27:17 | Weblog
    冷たい空気の中でバラたちは凍えている。
    硬く閉じたまま花びらを花びらに重ねて開くことができないでいる蕾み。
    花びらが色あせても朽ちていくものの美しさや強さを見せてくれる。
    バラの沈黙の中で寒さに凍てつくような美しさを見ていると物悲しくもなる。
    このまま放置すれば、かたまったままで開花を期待することはできない蕾み。
    決断をせまられた。

    おもいきって全部切花にすることにした。
    アイスバーグの白く透きとおるような花びら。
    イントゥリーグのワインレッドの花びら。
    ナエマは真ん丸いピンクの蕾みのまま。
    イエローシンプリティの綺麗な黄色のひらひらの花びら。
    ディンティベスの細長いローズピンクの可愛い蕾み。
    これらのバラたちがわたしにバラの花束をプレゼントしてくれた。

       アイスバーグ
         

         

       イントゥリーグ
         

         

         

      イエローシンプリティ
         

      ディンティベス
         

         

    やさしさにあふれたあなたたちと少しでもながく一緒にいたい。
    年末になりました。花瓶に挿したバラたちがわたしの疲れを癒しています。
    皆本当にありがとう。
    夫が「バラの話をするとき君はバラ色の微笑みになるね」といっています。
    また来年あなたたちに会いましょう。
    春の来るのがまちどおしいです。

         

         

         
      



薄闇の中のアイスバーグ

2010-12-23 23:19:12 | Weblog
     二日間、家を留守にしての帰宅。
     路地を曲がるとわが家の石塀が見えた。
     門を入り庭に一歩足をふみいれた。
     微かな風がわたしの前をよぎった。
     風にはバラの匂いがした。
     庭の片隅に咲いている白いアイスバーグ。
     白いアイスバーグの花が薄闇の中に浮かびあがる。
     楚々とした気品を漂わせている。
     空気もそこだけボーっと白く染まっているようだ。

        

        

        

        

     家の中に微かな光が。
     ブラッキーのために小さい電球をつけておいた。
     夜、明かりがあったほうがブラッキーも安心かな、寂しくないかな……という思い。
     夫が「ブラッキー、ブラッキー」と大声で呼ぶ。
     すぐには出てこない。
     これがブラッキーだ。
     どこからともなく現れたかと思うと、家の中を疾風のごとく走り回る。
     夫にじゃれて嬉しさを全身で表現している。
     「ブラッキーお留守居ありがとう」

       安堵したのか炬燵でぐっすり。

        

       白い月 (東京都大田区)

        

                

卓上の小景/アイスバーク、リルケの薔薇、アプリコット

2010-12-09 18:35:53 | Weblog
     凛とした冷気。テーブルの上の白い花瓶。
     そして初恋のバラ、白のアイスバーク。
     赤いリルケの薔薇とアプリコットを添えて飾った。
     これでいくらか、テーブルのまわりが華やいだ。

         
     
         

        リルケの薔薇
         

        アプリコット
         

        アイスバーク
         

     アイスバークのこころに沁みいるような花弁の色合いについて話がはずむ。
     一日の始まりとしてはまずまずの演出だった。

     爽やかにスタートした一日。
     残りの鉢も植え替え済まそうかしら。
     明日は神社のお祭り。
     冬渡祭(おたりや)。
     古くなったお札やダルマを燃やす祭りだ。
     ことしもそこそこ無事にすごすことができた。

     これからあわただしくなる年末にむかう。
     煤払い。
     年賀状書き。
     オセチのしこみ。
     主婦は多忙なのだ。

バラの冬支度/あでやかに紅をさしたマチルダ

2010-12-04 21:55:36 | Weblog
     日だまりにバラの鉢をもちだし植え替えをはじめた。
     ことしも一年すばらしい花々をありがとう。
     鉢の中にびっしりと根を張ったバラたちに感謝の言葉をかける。
     キレイナあなたたちに囲まれて、すごく楽しかったよ。
     この根が華麗な花をつくりだしたのね。
     地下で花たちをささえていたのね。
     来年もよろしくね。
     庭では初冬のやわらかな日差しをあびて名残の花々がまださいている。
     もうすぐお別れ、寒い冬。
     スケルトンになった樹木。
     でも白木蓮などは春に備えてもう白い花芽をつけている。

     But my heart leaps to Winter when
    Birds in the leafless trees are singing.

    アンタマイア 冬の抒情詩より

     マチルダ 寒さでいっそうあでやかに紅をさして

         

         

         

         

     なにか語りかけるような花姿

         



青空にささげた首飾り/アイスバーグ

2010-11-27 23:00:18 | Weblog
     裏庭で野鳥が騒がしい。
     杏の木に一羽。
     白モクレンに一羽。
     どうか干し柿に気がつきませんように。
     祈るような気持ちで鳥をみあげる。

     夫もわたしも大好きな柿が干してある。
     昨年は干し柿を見つけられて野鳥についばまれてしまった。
     鳥たちも喜んでくれているのだからと、全部ささげてしまった。

     さて、今年は晴天に恵まれている。
     軒下に吊るした鎖のように連なる柿。
     初冬の青空にすばらしい点景となっている。
     干し柿はわたしが青空に捧げた首飾り。

         

         

     アイスバーグ 

        寒さに薄っすらと紅を染めて
         

         

黄葉に遊ぶ/ディンティベス

2010-11-21 21:15:45 | Weblog
     向こう側のプラットホームを落ち葉が流れていく。
     かさこそと寂しい音だ。
     いかにも冬の情感をかきたてる音を聞きながら、夫と電車を待った。

     所用をすませてイチョウ並木のある公園まで足をのばした。
     今散り始めたばかりのイチョウの黄葉。
     どんぐり、はとの羽。
     今年はほのあかい感じのするイチョウの葉。
     ギンナンの臭い。
     いつもより早くこの公園を訪れたらしい。

         

             

     はとが二人の前をよぎって舞い降り、イチョウの葉の上に着地した。
     小道がつきて日差しの中に入った。

     カエデの巨木が天をつき、黄葉はいま真っ盛り。
     川沿いの道は工事中。
     その音を嫌ってかいつもいる鴨がみあたらないのが寂しかった。

         

     ディンティベス
     気温が低くなるにつれて花色が鮮やかに。
     ワイン色のしべ、ウエーブがかったローズピンクの花びらとの対比が素敵。
     

         

         

         

         

         




川もに遊ぶ白鷺/カフエラテ

2010-11-20 10:45:17 | Weblog
   11月19日 
                                                                                 
     「白鷺の姿をまだあまりみないね」
     川面を眺めていた夫がふとつぶやいた。
     昨日のことだった。

     今日、白鷺が川面に遊んでいた。     
     隣町まで所用があって出かけた。
     肌寒くなる夕刻、帰路F橋にさしかかっていた。
     ふと見た川の流れ。
     渇水期にはいったので川床が見える。白鷺が点在していた。
     流れの中で餌をあさっていた。
     毎年今ごろ見る風景。
     優雅な白鷺の生態。
     冬の風物詩。

         

        珍しいアオサギ?        
         

        空には白い月
         

     今日のバラ カフエラテ オレンジ色がかった茶色の花色を長く楽しめるのも秋ならでは。

        

         

         

     日が低くさし込む朝日や夕日が奥深い表情を見せてくれます。

         

         

         

落ち葉の浮いた小川/ゴールドバニー、フジバカマ、ホトトギス

2010-11-12 00:13:36 | Weblog
     買い物帰りのいつもの散歩道。
     川面に枯れ葉がよどんでいた。
     水はゆっくり枯れ葉の下を流れている。
     積み重なっていた落ち葉がとぎれる。
     ふいにせせらぎが現れる。
     細々と川下へ流れて行く。
     この辺りはどんぐりの実がたくさん落ちている。
     たぶん枯れ葉はクヌギの葉。
     万葉のころ庶民の着る衣服はどんぐりを煎じた汁で染めたというから、
     こんな枯れ葉色だったのだろう。

         

         

     ゴールドバニー 
     春から夏にうどん粉病や、虫に花をたべられ散々な目にあった。
     秋になって綺麗に咲いてくれた。

         

         

         

         

         

     フジバカマ

         

     ホトトギス

         

     日向ぼっこのブラッキー

         

         

紅葉を探す/シャリファアスマ、シャルル・ドゴール

2010-11-05 21:46:42 | Weblog
   夫が風邪の後遺症でまだ咳きが残っている。
   日光までの遠出はできません。
   そこで、いつもの散歩道の紅葉を楽しもうということになった。
   体に降り注ぐ陽射しがぽかぽかとここちよい季節。
   街中を抜けて川の堤を歩く。
   一本の大きな木が目にはいった。
   一木に全山を見る。という言葉を思い出した。
   カメラをかまえる。パチリ。

        

   イメージを喚起する力に、わたしは今まさに日光の紅葉を見ている思いでした。
   だが、目の前にあるのはたった一本の木です。
   その先には赤、緑、黄色の葉が柔らかい陽の光に輝いていた。

        

   河原に下りて遊歩道を散策。
   水の音がいつもより高く水かさも多い。
   向こう岸で一羽の白鷺が波打つ川面を眺めています。

   家に帰ってお芋のようかんを食べました。
   先日、弟夫婦からいただいたサツマイモで作りました。
   自分で言うのもおこがましいですがすごく美味しく出来ました。

        

       今日の庭の薔薇
       シャリファアスマ 
      
       

       

       シャルル・ドゴール

        

        

        

        炬燵でくつろぐブラッキーです。
        炬燵が恋しい季節になりましたね。

        

        

晩秋の雨

2010-10-28 15:21:14 | Weblog
秋の雨。
さびしい。
幽かな雨音。
草木を芽吹かせるわけではない。
季節のおわりを告げるさびしい雨が降る。
幽かな、忍ぶような雨音。
  
庭ではカラスウリが皺だらけ。

   

   10-9 撮影
     

小さく縮んでしまった。
中味はすつかり小鳥の餌となった。

バラたちは、健気。
まだ咲きつづけている。
でもそろそろお別れ。
移ろい易い日本の季節。
明日は紅葉狩りとシャレこもうかしら。
出不精の夫を誘って……。

   10-27 撮影 高い所で咲いているので切花にして撮る。
   リルケの薔薇 秋も深まり花も大きく黒味を帯びた深紅の花弁が素敵、香りにもうっとり。

   

   

ありがとう/イングリッシュ・ミス、リルケの薔薇……

2010-10-19 17:17:27 | Weblog
    10月16日 土曜日  
    電話の呼び出し音が赤ちゃんの鳴き声に聞こえた。
    受話器をとった。
    ドンピシャ。
    息子の声がはずんでいた。
    男の子の誕生の知らせだった。
    I ちゃんよく頑張ったね。
    頑張ったね、といっているうちに目頭が熱くなった。
    息子の父親となった喜びの声がまだはずんでいる。
    わたしはだまって受話器を夫に渡した。
    涙をみられまいと廊下にでた。
    庭には秋のバラが咲き乱れていた。

       イングリッシュ・ミス

         

         

       リルケの薔薇

         

         

       マダム・フィガロ

         

         

       マザーズディ

         

       フレンチレース

         

         

         

       

期待/マチルダ、ドミニク・ロワゾー、マダム・フイガロ、ザ・ジエネラス・ガーディナー

2010-10-12 23:55:10 | Weblog
待ちに待ったうち孫、嫡子の誕生。
まだです。
お腹の中にいるうちに男の子だとエコーでわかるなんて、いまの医学はすごいですね。
ママのお腹の中はいごこちがいいので、ゆつくりと生まれてくるのでしょう。
でも、待つほうはたいへんです。
電話が鳴ると、それつとかけごえかけて走りよります。
でもまだ数日はかかりそうです。

朝から雨模様の天候でした。
昼頃になつて秋の雨が静かに降り出しました。
バラに薬を散布したので、いま少し降らないでくれればいいと願っていたのに残念です。
でも昨晩の散布でしたから、効果が薄れるということはないでしょう。
雨が多いためかうどん粉病にかかったバラがでて大変苦労しています。
写真をとりに庭に出ても病気のでているバラがないかと毎日が不安です。
病気のバラも早く元気になって、赤ちゃんもうまれて、ここ数日は期待の日々というところです。

       マチルダ フロリバンダ・ローズ 
       花はクリームがかった白い花びらにピンクの暈しが入る可愛いバラです。

        

        

        
       
        

       ドミニク・ロワゾー デルバールローズ フルーティ香
       白い透けるような繊細な花弁が素敵です。
       秋の花は薄いピンクが滲んでいます。


        

        

        

        


       マダム・フィガロ ディルバーローズ シトロン、アニス、ローズのミックス
       

        

       ザ・ジェネラス・ガーディナー イングリッシュ・ムスク
       デリケートな薄いピンクのカラーリングです。
       
        

        

               

窓辺のバラ

2010-10-09 18:33:05 | Weblog
あさから秋雨。
夫がmimaの部屋と名づけてくれた広がり。
わたしだけの小宇宙。
わたしは……その部屋の格子のある窓からバラを眺めています。
みごとに咲いた、バラの花々が秋雨にうたれています。

枝垂れて石塀すれすれに咲いているアンジェラのとなりのイングリッシミス。
花は気高くチョッとおすましして咲いています。
でも下葉は黒星病にやられてしまいました。
花だけが無垢の白い光を雨の中で周囲に放っています。
気高く、澄まして、無垢の、白い光、そんな風に感じるのはミスという音声によるものでしょうか。

       イングリッシミス & イエローシンプリティ

        

        

        

        

       リルケの薔薇
 
        

       昨日窓の外から

        

        
       
        

初の内孫(息子の長男)の出産予定日は11日です。
嫁の家は長野は上田。
結婚式は軽井沢の石の教会であげました。
そして――わたしたちを碓氷峠、金精峠を越えておくってくれました。
上田は日本ロマンチック街道の出発の町。
わが町はその街道のたどりついた終点。
バラの花の向こうをその街道がとうっています。

今日は秋祭り。
町自慢の屋台がそろそろ通過するはずです。
でも朝から聞こえていた囃子の音も途絶えてしまいました。
雨が強くなってきました。
祭りは中止になったのでしょうか。

わたしは紅茶を入れました。
トーストの芳しい匂いの中「お茶ですよ」と夫を呼びました。
ジャズをかけました。
曲はディア・オールド・ストックホルム。
さて、ティタイムはどんな会話がはずむでしょう。

息子の着ていた産着を洗濯しました。
初孫にきせることのできる喜びをわたしは話題にしたいと思います。